(2021.5.18更新)

保育士試験は、筆記試験に合格すると次に実技試験があります。
難易度が高く合格率も低い筆記試験と違い、実技試験は8~9割の合格率と言われています。
つまり、ほとんどの受験者が合格するということになり、逆に言うと1~2割に受験生は不合格となってしまいます。
実技試験は合格基準がはっきりしないため、私自身が受ける前には、この「不合格になった体験談」をネットで調べました。

そこで思ったのが、本人が気づいていないミスによる不合格があるということです。
ミスは誰でもするものですが、自覚のあるミスだけでなく、自分が気づかないところでミスをしてしまっている場合があるということがわかりました。

ここで、実技試験におけるミスを、3段階に分けて説明します。

1.完全に不合格になってしまうミス
2.大きく減点になり、不合格になってしまう可能性のあるミス
3.減点にはなるものの心配のいらないミス


それぞれを詳しく見ていきます。


1.完全に不合格になってしまうミス

・指定時間に指定場所にいなかった
実技試験の中でも、音楽と言語は一人で試験を受けるため、受験者によって試験時間が異なります。
当日のガイダンスで「○時○分 ○○教室」などと集合時間や集合場所が書かれた用紙を受け取り、確実にその時間に指定の場所にいる必要があります。
そこにいなければ無効=不合格になってしまいます。

・課題曲と違う曲を弾き歌いした(音楽)
手引きにも両方を演奏することが記載されています。
2曲の課題曲のうちの1曲のみと思い込み、1曲しか弾き歌いしなかった場合は不合格となります。
言語の「お話」は指定されたものから1つを選びますが、音楽の場合は2曲とも弾き歌いしなければなりません。

・指定された「お話」以外の話をした(言語)
・指定された「お話」に、自分が作ったストーリーを加えた(言語)


・絵本や道具を使って「お話」をした(言語)


これらは本人が気づいていないところで起こるミスです。
「受験申請の手引き」には、実技試験の内容や禁止事項などがきちんと書かれており、それと異なる内容であれば、不合格になってしまいます。


2.大きく減点になり、不合格になってしまう可能性のあるミス

・弾き歌いの途中でミスをして、最初に戻ってもう一度弾きなおした(音楽)
・緊張して声が出にくく、ピアノの音で歌声が消された(音楽)
・「お話」が終わって、30秒ほど余ってしまった(言語)
・時間内に絵が描ききれず、半分ほど色が塗れなかった(造形)
・子ども3人という条件があったが、2人しか描けなかった(造形)


これらは終わった後に「失敗した」と自覚するミスです。
やり直した、声が出ない、時間配分を間違えた、全部描けなかった、などは不合格につながる可能性があります。


3.減点にはなるものの心配のいらないミス

・弾き歌いの途中で何度かつまったが、最後まで歌いきった(音楽)
・3分の制限時間内に少し間に合わなかった(言語)


「ちょっとミスしてしまった」と自分で感じるレベルのミスです。
はっきりとした採点基準が示されていませんが、実技試験は減点方式と言われており、ミスに応じて減点されることになります。
しかし、些細なミスで不合格にならないので、多少のミスは問題ないと考えられます。
途中のミスに引っ張られることなく、最後までやりきりたいですね。


以上、参考になりましたでしょうか?
手引きを改めて読んでみることで、「本人が気づいていないミス」による不合格はなくすことができそうですね。