私は2015年の保育士試験実技試験で、音楽表現と造形表現を選びました。

音楽については、ピアノが好きだったので特に心配はありませんでした。
高校卒業までピアノを習い、大学ではバンドを組み、バンドで必要なコードの勉強をするために音楽教室にも通っていたほどでした。
その後社会人になってピアノを弾く時間はほとんどなくなりましたが、少し練習すれば問題ありませんでした。

私は次の点を意識して試験に臨みました。

・間違えても最初に戻ってはいけないことを頭に入れた
・楽譜は厚紙に貼って、譜面台から落ちないようにした
・前奏をつけて歌いやすくした

そして、演奏、歌にミスはなく、造形の方も条件をしっかり描いていたので、あとは合格通知を待つだけでした。

しばらくして無事に合格通知が届きました!
合格通知に載っていた音楽表現の点数は思ったよりも低く、39点でした。

50点満点の6割が合格なので、30点が最低合格点ということになります。
合格の点数に達しているのでいいのですが、39点は高得点ではないですね。
演奏や歌詞のミスもしていないし、何故点数がいまいちだったのかを分析してみました。

そこで考えたのが2つです。

1. ペダルは使わない方がいい
2. 伴奏は難しくないものにする


それぞれを詳しく説明します。


1.ペダルは使わない方がいい

私が受験した会場は思ったよりも狭く、アップライトピアノ、試験官3人、私でいっぱいになりました。
また、ピアノを弾くときのクセといいますか、滑らかな演奏にするために、ペダル(右のダンパーペダル)を当たり前のように使っていました。
しかし、試験ではより音が響き、そしてにごり、弾きながら「ペダルは使わない方がいい」と気がつきました。
その時には2曲目の演奏ももう終わりの方で、かといって途中でペダルをやめるわけにもいかず、最後までペダルから離れられませんでした。

ペダルは、弾いた音を長く保つ効果があり、美しく響きます。
しかし、適切なところでペダルを踏み変えないと、前の音と次の音が混ざって音がにごったり、音がつながって大きく響いたりします。
私のペダルの技術も低かったので、上手く弾くことができなかったんだと思います。

保育士試験の実技試験は、ピアノ演奏ではなく「しっかりと歌うことを」が評価されるので、歌よりピアノが強くならないようにしなければいけません。

2.伴奏は難しくないものにする

課題曲は「受験申請の手引き」に掲載されています。
ここでは、メロディと歌詞、そしてコードが書いてあるだけで、伴奏は自分で考えなくてはいけません。

コードの勉強をしていた私は、伴奏付けが得意でした。
どういった伴奏にしようかな?とアレンジを楽しんで、練習しながら何度か変えたりしました。

当日は、伴奏に気をとられて歌えないということはありませんでしたが、
演奏が前面に出た可能性があります。
試験のポイントは「歌」であることにも関わらず、自分の好きなような「伴奏」を弾いたのです。

「受験申請の手引き」では、「伴奏の技術」も求められる力として書かれていますが、これは「高度な伴奏をする技術」ということではなく、「保育士として楽しく歌うための伴奏の技術」ということです。

あくまでも伴奏は、歌を歌いやすくするためのサポートであることを認識しなければなりませんでした。
自分が弾きたいように弾くのではなく、「ふさわしい伴奏」であることが必要ということになりますね。


以上のように、ピアノ経験者こそ、音楽表現は注意しなければならないと感じました。