音楽表現において、課題曲に前奏、後奏をつけるかどうかは迷うところです。
 
平成31年前期試験の試験概要では、前奏・後奏はつけてもよいとありますので、つけることで減点されるといった心配はないですね。

試験は1番のみの弾き歌いなので、課題曲が短いものは前奏・後奏ともにつけていいかもしれません。

6つの項目に分けて説明します。

1. 前奏をつけるメリット
2. 後奏をつけるメリット
3. 前奏をつけるデメリット
4. 後奏をつけるデメリット
5. 前奏の具体的な演奏方法
6. 後奏の具体的な演奏方法


それでは1つずつ順番に見ていきます。



1. 前奏をつけるメリット
前奏をつけるメリットは2つ考えられます。

まず、歌い始めるタイミングがはっきりしているため、自分が歌いやすくなるということです。

そして、歌を聴く側にとって、前奏で何の曲かが分かるということです。

童謡では前奏は曲のワンフレーズを使うので、今から「あの曲を歌うんだ」ということが分かります。

試験では、「幼児に歌って聴かせることを想定しているか」ということが大切なので、聴く側に配慮する必要がありますね。


2. 後奏をつけるメリット
後奏をつけるメリットも2つ考えられます。

まず、エンディングがあることによって、曲を大切にする気持ちが伝わるということです。

歌が終わってそこで演奏を一緒に止めるよりも、後奏があった方が丁寧に終了しようとする印象がありますね。

そして、聴く側がこれで演奏終了ということがはっきりわかるということです。

試験では1番のみなので、後奏がなくても試験官にとってはこれで終わりだと分かりますが、実際の保育の現場では後奏もあった方が子どもにとって分かりやすいですね。


3. 前奏をつけるデメリット
もし前奏で間違えてしまった場合、焦ってしまって肝心な歌の部分に影響が出る可能性があるということです。

また、もし最初から弾き直しをしてしまったら、大きく減点(もしかすると不合格)となる可能性もあります。

間違えても戻らない!歌を頑張る!という意識を持つことが大切ですね。


4. 後奏をつけるデメリット
後奏で間違えると、後味が悪くて終わってから落ち込む事になるかもしれません。

最後を失敗すると、どうしてもミスが目立ってしまいます。



5. 前奏の具体的な演奏方法
前奏は曲の最後の部分を使います。

平成31年前期試験の課題曲「どんぐりころころ」 なら最後の7、8小節、「バスごっこ」なら9〜12小節をそれぞれ使います。

「バスごっこ」は11、12小節のみでもいいですが短すぎて何の曲か分からないため、9小節目から始めた方がいいですね。

 右手も左手も、歌の部分と同じ演奏(右手メロディ、左手コード伴奏など)となるので、特別に練習する必要もありません。


6. 後奏の具体的な演奏方法
後奏は特にどのように弾くという決まりもないため、自由に弾けます。

最も簡単でおすすめの弾き方は、最後のコードを「ジャーン」と両手で弾くことです。

「どんぐりころころ」ならC(ドミソ)、「バスごっこ」ならF(ファラド)を、歌の後に一瞬間を置いて付け加えるイメージです。

「どんぐりころころ」なら、♪あそびましょう(ジャーン)、「バスごっこ」なら、♪ポケットに!(ジャーン)と終わることで、聴く側がこれで終わりとはっきり認識できますね。

もちろんいろいろとアレンジすることもできますが、あくまでも歌の試験であることを考えると、後奏が目立つのもよくありません。

よって、シンプルなものが一番いいと感じます。



前奏・後奏ともにとても簡単ですし、つけない場合よりも曲を丁寧に演奏した印象があるので、自分に余裕があればつける、という感じでしょうか。

ちなみに私は実際の保育士試験で前奏のみつけました。

その時はよく調べていなかったので後奏をつけるという考えは持っていませんでした。

しかも恥ずかしながら前奏にこだわり、前奏の左手の伴奏を豪華にしてしまいました。

それがピアノ経験者の落とし穴ということです。

音楽表現は、あくまでも歌の試験ということ、歌にふさわしい伴奏であるということがポイントですね。

メリット、デメリットから前奏・後奏をつけるかどうかじっくり考え、つける場合はシンプルなものにするということがおすすめです。