音楽表現の試験は楽譜を持参できるので、ほとんどの受験生が持参した歌詞付きの楽譜を見ながら弾き歌いをします。

もちろん暗譜(暗記)して試験を受けるに越したことはないですが、目の前に楽譜があると安心ですね。

さて、楽譜を見ながらにもかかわらず歌詞を間違えて歌うと、減点につながる可能性があります。

今回の課題曲の一つ「どんぐりころころ」は、誰もが知っている童謡ですね。

ただ、その歌詞に注意する必要があります。

♪どんぐりころころ  どんぶりこ  なのです。

「どんぐりこ」と間違って覚えている人も少なくなさそうですね。

この「どんぶりこ」とは辞書にも載っている言葉で、音を立てて水に落ちる様子を表した擬音語です。

そして、

♪おいけにはまって  さあたいへん

と続きますね。

「お池にはまる」とは?池にはまるってどういうこと?と感じますが、「はまる」には川や池に落ちるという意味があるので、単純に池に落ちたということですね。

どんぐりがコロコロ転がって、ボチャーンと池に落ちてしまったというストーリーです。

「どんぶりこ」が「どんぐりこ」になってしまうと、話が繋がらなくなります。

しかし、ドボン、ポチャン、などイメージしやすい言葉がある中で、「どんぶりこ」という言葉を使ったのは何故なのでしょう。

辞書にある言葉とはいえ、水に何かが落ちて「どんぶりこしちゃった!」なんて言わないですし、通じないですね。

・テーマであるどんぐりにかけている?
・作詞された大正時代にはよく使われた言葉なのか?
・この歌が元になって、後から「どんぶりこ」という言葉ができたのか?

いろいろ調べてみたところ、「どんぶりこ」は古くからある言葉のようで、浄瑠璃や歌舞伎に使われていました。

また、桃太郎の「どんぶらこ」とも語源は同じもののようです。

古典芸能に使われる言葉は、大正時代でも現代と同様に、一般的にはあまり使われていないのではないかなと想像します。

やはりテーマである「どんぐり」とかけて、子ども向けに、ユニークに作ったのではないでしょうか。


「どんぐりころころ」が作られたのは、1920年頃なので約100年前です。

100年間愛されている童謡ですが、その間に歌詞を間違えて覚えている人がどれほどいたか、作者が知ったら驚くことでしょう。

「どんぐりころころ」に限らず、有名な童謡の中には歌詞を間違って覚えられているものも意外と多くありそうですね。

保育士試験は特に「歌の試験」なので、歌詞の間違いは要注意です。