音楽表現に続いて、造形表現について書いていきます。

実技試験の造形表現とは、簡単に言うと「絵を描くこと」です。

45分という限られた時間内に絵を描いて、色鉛筆で色も塗ります。

音楽表現や言語表現と違う点は、当日まではっきりとした課題が発表されていないということです。

「保育士や子どもたちの様子」という漠然としたお題は事前にわかっていますが、具体的な内容については当日になって分かります。

課題が当日発表となると緊張感がありますね。

しかし、造形表現はメリットもあるのです。

音楽表現、言語表現は面接を兼ねているため、実技試験では内容以外(印象や姿勢など)も見られます。

しかし、造形表現は面接の意味合いは含まれず、時間内に指定の条件を描ききれば合格ラインで、内容以外の余計な減点はありません。

よって、私は造形表現が最も合格しやすいと思います。

不合格になってしまった場合、「何故落ちたか分からない」ということが少なく、「指定された条件が全部描けなかった」「絵を最後まで描けなかった」など、自分ではっきりと理由が分かることが多いと言えます。

45分で全て描き終わるかどうかというところ最大のポイントですね。

では、「時間内に絵を描き終えるためにはどのような対策をすればよいのか」私の体験談からお伝えします。

私は平成27年に実技試験を受験し、音楽表現と造形表現を選択しました。

子どもの頃に絵を描くのは好きでしたが、人から上手と言われたことは特にありませんでした。

そこで言語表現か造形表現かどちらか迷いましたが、言語表現は緊張しそうだったので造形表現にしました。

結果、45点で合格できました。

絵自体はかなり下手だったと思いますが、思ったより高得点で嬉しかったですね。

ですので、絵の上手・下手が合否のポイントではなく、指定された課題を全て描いているかどうかが重要だと分かりました。


具体的にどんな対策をしていたかというと、当日どんな内容になったとしても慌てないように、人物の配置をほとんど一定にして練習しました。

まず、描かなければいけないことを大きく分けると3つです。

・人物(子ども何人、保育士何人など)
・場所(保育所の中、保育所の園庭など)
・テーマ(何をしているか)


人物はだいたい例年同じで、子ども2、3人と保育士1人です。

場所は保育所の中か外です。

これははっきりしているので、

①室内の場合の人物配置

②室外の場合の人物配置

と、2種類の人物の配置を考えました。

枠の中にどのように人物を配置させるかということを決めたら、座る、立つ、歩くなども決めて動きをつけました。

具体的には、座っている子ども一人と、その子と向かい合ってしゃがんでいる保育士一人、それをななめ後ろから立ってのぞいている子ども一人、少し遠くからみんなの方に歩いてきている子ども一人といった配置です。

練習の際は、どのようなテーマでもだいたいこの配置で描いていました。

テーマから考えて人物を配置すると時間が足りなくなるため、事前に考えていた配置で人物を描き、そこから小物や風景を描いてテーマに合わせるように練習しました。

私が実際に受験した平成27年の試験課題は以下です。

・人物     保育士1名以上、お年寄り1名以上、4歳児2名以上
・場所     保育所内
・テーマ お年寄りが子どもたちに昔遊び(お手玉、あやとり)を教えているところ

まず、人物配置はほとんど決めていた通りに描きました。

そして想定外のお年寄りについては、座っている子どもや保育士と向かい合うように描きました。

あとはテーマであるお手玉、あやとりを描き、最後に保育所の室内ということが分かるように小物を描きました。

なんとか45分で色塗りまで間に合ったという感じで、課題を見てから人物配置を考えていたら最後まで塗り終わらなかったかもしれません。

よって時間内に描き終えるためには、事前に人物の配置を決めておくと良いですね。