造形表現について、実際に使用した色鉛筆のことや具体的な練習方法についてお問い合わせをいただきましたので、もう少し詳しく書いてみたいと思います。


練習はスケッチブック(クロッキーブック)を使用
筆記試験が終わって実技試験まで2ヶ月くらいあり、できるだけ毎日1枚描くことを目標にして、最終的にはスケッチブックを1冊半ほど使用しました。

バラバラの画用紙よりもスケッチブックに描いた方が、見返した時に「自分はこれだけ描いた!」という自信にもつながります。

当時もダイソーにあったこのようなクロッキーブックを使ったと思います。
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クロッキーブックとはスケッチブックと比べて紙が薄く枚数も多いものです。
絵を描く用紙というよりもメモ帳や落書き帳という感じですね。
実際に色鉛筆で描いてみるとサラサラと描けて、なかなか描きやすいですよ。

よく言われるのが、色鉛筆画はケント紙を使った方がいいということです。
ケント紙はにじまず、消しゴムにも強く、色鉛筆の絵に適しています。

ただ、毎日描くので私はコスパを重視し、枚数がたくさんあるクロッキーブックで十分でした。
ちなみに今はケント紙もダイソーにあるようです(すごいぜ、ダイソー!)。


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このように19cm×19cmの線を引き、実際の試験で使うサイズで練習しました。
だんだんと面倒になり、途中からは19cmを測らず適当に線を引いていましたね(笑)



使用した色鉛筆

一般的な色鉛筆は油性色鉛筆ですが、筆がセットになっている水性色鉛筆というものもあります。
保育士試験では水性色鉛筆の使用も可(ただし試験では水は使えない)としています。

また、摩擦熱で消える色鉛筆(いわゆる「フリクションいろえんぴつ」ですね)は、温度変化で絵が消える可能性があることより使用不可です。

下書きなど、色鉛筆で描いたものを綺麗に消すことができたら便利ですね。
ですが、はっきりと使用不可と決められています。
試験中に試験官が一人一人の色鉛筆を確認しているようには感じませんでしたが、使用不可の色鉛筆を使うのはリスクがあります。
よって、「摩擦熱で消えないような普通の色鉛筆を12〜24色程度」用意すればいいですね。

私はベロール社のイーグルカラーという色鉛筆を使用しました。
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もう売られていないとても古い色鉛筆で、プリズマカラーやカリスマカラーと名前が変わっているそうです。
祖父の形見として20年くらい前にもらったものですが、まさか保育士試験で使うことになるとは思ってもいませんでした。
作られて数十年が経っており、多少は劣化もあると思いますが、しっかりと描けて問題ありませんでした。
色鉛筆には寿命もないのかな。

この中で最も使用した色は、黄色と黄土色の中間色のような色です。
下書きを描くのに最適で、保育室内の床も同じ色にしたので少々下書きが雑になっても目立ちにくかったです。

トンボや三菱の色鉛筆なら品質は間違いなしですね。
Amazonでは1000円台で購入できます。

実際の試験では、トンボの黄色い缶を持っている方が多い印象でした。
そのままでは場所をとるので、タオルや鉛筆立てを使ってコンパクトにまとめます。






人物配置を決めておく

どのようなテーマになっても対応できるように、あらかじめ人物配置を決めていました。

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真ん中に座っている子ども、向かい合って座っている保育士、座っている子どもをななめ後ろからのぞきこんでいる子ども、後ろから歩いて近づいてくる子どもです。

これは室内でも園庭でも対応できますし、「◯◯遊び」「誕生日会」などさまざまなテーマに対応できます。
もちろんテーマによっては大きく変えなければならない場合もありますが、この人物配置は何度も何度も練習して、短時間で描けるようにしておきました。

そして、決めた配置をもとにテーマに合わせて人物に役割を持たせます。

真ん中に座っている子どもは、わかりやすくテーマの道具を持たせ、楽しく遊んでいる役割。

向かい合っている保育士は端の方に配置して、真ん中の子どもをサポートしたり、その他の子どもを見守ったりする役割。

ななめ後ろからのぞきこむ子どもは、真ん中の子どもの様子を見ていて、テーマによって驚いたり、喜んだり、楽しく一緒に遊んだりする役割。

少し遠くからこちらに向かって歩いている子どもは、テーマの道具を持ってみんなのところに近づいている役割。

などです。

テーマに合わせて、それぞれの人物の役割(動作や表情)を変えていくような練習をしました。


輪郭を縁取るかどうか
平成27年造形試験の再現です。
上下の絵の違いはどこでしょうか?
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上が輪郭なし、下が輪郭ありです。

練習をしていて縁取りをするかどうか何度も迷いましたが、下書きを2回するようなことになり時間がかかったため、私は輪郭なしでいきました。

輪郭なしのメリットは時間短縮になることと柔らかい印象になること、デメリットとしては色を濃く塗らないとぼやけてしまうことでしょうか。
手足の指など細かいところは輪郭があった方がはっきりしますね。

輪郭を描く描かないといった指示もありませんので、この辺りは自分の好みだと思います。
ただ輪郭を描く場合、黒だと絵が強くなってしまうので茶色で描くのが良さそうです。



動きはイラスト集などを参考にする

人物の顔の向きや動作は、イラスト集などを参考にすると良いですね。

私はこのイラスト集を参考にしました。


赤ちゃん、子ども、女性、男性の描き分けや、ポーズ、表情などの描き方があり、造形表現の絵を描くのにとても参考になりました。
人物のところにおばあちゃん、おじいちゃんの描き方もあったので、平成27年試験(お年寄りが出題)に向けて本に載っていたものを一通り描いておけば良かったなと後悔しました。


さまざまなシーンを想定する

過去問を分析して、出題されそうな問題・されにくい問題が予想できましたが、当時はそこまで調べていなかったので、保育所におけるあらゆるシーンを想定して練習しました。

登園、朝の会、手遊び歌、絵本の読み聞かせ、体操、掃除、片付け、散歩、砂場遊び、手洗い、給食、歯磨き、昼寝(準備)、おやつ、風船遊び、野菜栽培、フィンガーペインティング、お絵かき、製作、帰りの会、降園、歌の練習、劇の練習、誕生日会、遠足、動物園へ遠足、バス遠足、運動会、芋掘り、水遊び(プール)などです。

想定したものを一度でも描いておくと自信につながりますね。 



以上、造形表現の練習方法でした!
実技試験までにまた何か気づいたことがあれば書いておきたいと思います。