平成30年の神奈川県独自の地域限定保育士試験「教育原理」を解いてみました。

■法律問題  2問(「教育基本法」「幼稚園教育要領」)
■人物問題  3問
■国際条約 (「児童の権利に関する条約」)
■日本の教育史並び替え
■幼稚園幼児指導要録
■生涯学習
■中央教育審議会答申

全国で行われる通常の保育士試験とほぼ同じ構成ですね。
しかし、レベルは高いものでした!
問題作成者は通常の保育士試験を基本に同じレベルのものを作っていると思いますが、ちょっと難しすぎたのではないかなと思います。

その中で、問4の人物問題、問8の「幼稚園幼児指導要録」は今まで見たこともない内容でした。
このように、全く分からない問題が出てきた場合どのようにしたら良いかということを書きたいと思います。




学習範囲外の問題の解答は4か5!?

問4は記述にあてはまる人物を選ぶ問題でした。

長野県小県郡で自由画教育と農民美術の運動を行った。手本を模倣する従来の美術教育から脱し、子どもの、のびのびした明るい感性がそのまま表現される自由画を目指した。 主要な著書として『自由画教育』がある。
 
1 無着成恭
2 羽仁もと子
3 北原白秋
4 小川未明
5 山本鼎


手も足も出ない問題です。
キーワードも人物も教科書に出てきませんし、一般常識とも言えないと思います。

過去問でこのような問題に遭遇した場合は、問題文のキーワード「自由画教育」「農民美術」の意味や、選択肢の人物を調べて知識を増やします。

しかし、もし本番でこのような問題が出てきた場合は、「素早く次の問題に進む」ことが一番です。

全く分からない問題に時間をかけてしまうと他の問題を解く時間が減ってしまいます。
保育士試験の試験時間は20問で60分、10問で30分ですので、1問にかけられる時間は3分という計算になります。
無理して粘ってしまうと時間がどんどん経ってしまい、その後に響いてしまいます。

さらに、考えれば考えるほど自信も無くなってしまう可能性があります。
分かる問題すら「これでいいか不安」と心配になり、すでにマーク済みの解答を修正し、あとから「変えなきゃ良かった」ということもあり得ます(私も経験済み)。

幸い試験はマークシートですので、「勘で当てる」ということもできます。
では適当にマークすることになった場合、どこにマークをするのかということになりますね。
前後の問題のマークと重ならない番号を選ぶことが多いと思いますが、実際の解答を見ると同じ番号が続くことはよくあります。
それも2つだけでなく3つ、4つと続くこともありますので、前後の答えはあまり関係がありません。

教科書にも過去問にもない内容が出題される場合、私は選択肢の後半に答えがあると感じます。
問題作成者もほとんどの受験生が勉強していない内容ということは多分知っていますので、受験生にはすぐにあきらめずに最後まで選択肢を読んでもらいたいという気持ちがあると想像します。

保育士試験の場合はほとんど5択ですので、後半の4か5に答えを置いていると考えます。
過去問を分析したところ、科目の範囲外の内容の問題は5に答えがあることが多かったです。
この問題の解答も5です。
もし見たこともない問題が出てきたら、「4か5を選ぶ」という作戦がおすすめです。




短い文章や長い文章は答えではない!?

問8は、幼稚園幼児指導要録について誤った文を選ぶ問題でした。
1 幼稚園幼児指導要録は、「学籍に関する記録」と「指導に関する記録」で構成されている。

2 「学籍に関する記録」は20年間、「指導に関する記録」は5年間保存しなければならない。

3 「学校教育法施行規則」において、児童等が進学した場合には当該児童等の指導要録の原簿を進学先に送付しなければならないと定められている。

4 文部科学省より示されている「指導に関する記録」の様式の参考例においては幼稚園教育要領の5領域に示されている「ねらい」が「発達を捉える視点」として挙げられている。

5 幼稚園幼児指導要録には、幼児が小学校においても適切な指導の下で学習に取り組めるようにするための橋渡しという役割がある。


これは、幼稚園及び特別支援学校幼稚部における指導要録の改善について(通知)や「学校教育法施行規則」などから出題されています。
ほとんどの教科書に載っていない内容ではないでしょうか。

しかし、先程の問題とは違って選択肢が文章なので、ヒントを見つけることができます。
幼稚園幼児指導要録を全く知らないからといっても、手も足も出せないことはありません。


まず1、2を読むと、文章は短く、すっきりとしています。
短い文章の場合は誤った内容を含んでいないことが多いため、正しいと判断します。

3は「原簿」という言葉がひっかかります。
「保育所児童保育要録」は「写し」を小学校へ送付することを思い出せたらバッチリですね。

4は一見あやしい文章ですが、長文で具体的に書かれているものは誤りではない可能性が高いです。

5は常識的に正しいと分かります。

以上より、3の正しい解答を選ぶことができます。


全く分からない問題が出た時の解答テクニックまとめ
・学習範囲外の問題については、選択肢後半の4か5を選ぶ。
・短い文章の選択肢、長くて具体的な文章の選択肢は答えから外す。

もし、全く分からないから適当にマークしよう!という場合は、参考にされてみてください。

解答テクニックについては、また紹介していきたいと思います。