平成26年の試験は、台風の影響で多くの地域で試験が延期となりました。
その当時は今と違って8月に実施されており、ちょうど台風シーズンでした。

地域によって対応が異なっていたのが印象的でした。
・2日間とも延期(三重、奈良、和歌山、鳥取、岡山、広島、山口、徳島、香川、愛媛、高知、熊本、大分、宮崎、鹿児島)
・2日目のみ延期(富山、石川、福井、岐阜、静岡、愛知、滋賀、京都、大阪、兵庫、島根)

延期された試験日は約2ヶ月後の10月だったので、ネットでは「もう一度覚えなおさなければいけない」「また仕事の休みを調整しなければならない」などの声があがっていたことを覚えています。

いろいろな都合はあると思いますが、再試験があったのは良かったですよね。
公式サイトでは、自然災害等で中止になった場合は再試験を行わないとしています。
平成26年はあまりにも多くの地域で実施できなかったので、延期として再試験を行ったということでしょうか。
どのような基準で再試験を実施するかは分かりません。

平成26年の試験は、私が受けた会場でも途中から雨が降り、雷が鳴り、教室が停電したのを覚えています。
途中で電気は消えましたが、もちろん試験は継続して行われました。

自然災害での中止は安全面から考えてやむを得ないと思いますが、延期などの措置をとってほしいものです。



平成26年再試験問題

問題はこちらです。
平成26年再試験は、人物問題が2問出題されました。
8月に行われた試験も2問の出題だったので、再試験はレベルが同じになるように合わせたのかもしれません。

では、順番に見ていきます。

問4

問4は、著書の一部から著者を選ぶ問題です。

重要な要素は、発見をうながす興奮の感覚であるように思われる。ここで発見というのは、以前には気づかれなかった諸関係のもつ規則正しさと、諸観念の間の類似性を発見するということであり、その結果、自分の能力に自信をもつにいたるのである。科学や数学の教育課程を研究してきたいろいろなひとびとは、生徒が独力で発見する力がつくように導いてゆく胸をわくわくさせる順序で教えることによって、学問の基本的構造を生徒に提示することが可能であると主張している。


1 デューイ(Dewey, J.)
2 キルパトリック(Kilpatrick, W.H.)  
3 ブルーナー(Bruner, J.S.)
4 オーズベル(Ausubel, D.P.)
5 スキナー(Skinner, B.F.)


「発見」というキーワードがあれば、迷わずブルーナーです。
文章内に3ヶ所も出てきています。
こちらは、平成29年前期問8の解説もご覧ください。
ミッフィー(絵本作家ブルーナのキャラクター) が虫眼鏡で何かを発見しているところをイメージして覚えるといいですね。

また、この文章はブルーナーの『教育の過程』の一部です。
平成30年後期問3にも、この『教育の過程』の一部が出題されています。
どちらにも「教育課程」という言葉が出てくることもポイントです。
ブルーナーが学問中心の教育課程を提唱した人物であることもおさえます。

問5

問5はI群の人物とII群の人物説明を組み合わせる問題でした。

【I群】
A ラングラン(Lengrand, P.)
B フレイレ(Freire, P.)
C ニイル(Neill, A.S.)


【II群】
ア イギリスにサマーヒル・スクールを創設し、子どもの自由を尊重した教育実践を行った。 
 
イ ユネスコの成人教育推進国際委員会において、「生涯にわたって統合された教育」(lifelong integrated education)を提唱した。
 
ウ ブラジルで土地をもたない貧農に対して識字教育を展開し、『被抑圧者の教育学』を著した。
 
 (組み合わせ)
     A B C
1 ア イ ウ
2 ア ウ イ
3 イ ア ウ
4 イ ウ ア
5 ウ ア イ

この問題の答えは4です。

A ラングラン
教科書にもありますので、生涯学習を提唱した人物であり、イと分かりますね。
この時点で選択肢は3か4となります。

B フレイレ
???
教科書、過去問にも出てきていませんので、ここまで勉強できている方はほとんどいないと思います。

C ニイル
「保育原理」の教科書に出てくる人物で、「教育原理」の教科書には出てこないと思います。
ただ、フリースクールのもととなったサマーヒルスクールは記憶にも残りやすいので、なんとか人物名まで思い出したいところです。

AとCが分かれば、Bが分からなくても正解の4を選ぶことができます。

また、フレイレとは問題文にあるように識字教育を行った人物で、ただ丸暗記するような教育(=銀行型教育)ではなく、学習者が主体となるような教育を提唱しています。
教師が知識の詰め込みを行うことを銀行の預金、学習者を金庫と例えて批判したということです。



最後に・・・
Aしか分からず、3か4で迷う!という方も多いと思います。
フレイレ、ニイルは学習範囲外の人物問題ですので、私がおすすめしている4か5作戦も使えます。
そうすると、正解の4を選ぶことができますね。

この4か5作戦は、実はものすごく使えるテクニックかもしれません!!

ただ、必ず4か5というわけではないので、「この問題は範囲外でよく分からないから適当に決めよう!」という場合に、一つの運頼みとして使ってみてください。


次回は平成25年に人物問題の分析です。