今回は出題回数第10位のピアジェ、オーエン、モンテッソーリ、スキナー、第14位のブルーム、エレン・ケイ、第16位のソクラテス、カント、エリクソンといった9人についての問題まとめです。

この中で、「保育の心理学」や「保育原理」の範囲である、ピアジェ、エリクソン、オーエンは「教育原理」の問題としては出題されず、選択肢に出ただけでした。
よって、選択肢にピアジェ、エリクソン、オーエンがある場合、選択肢から消去してもほとんど大丈夫と言えます。

では、順番に見ていきます。



第10位(5回)ピアジェ

選択肢に5回並んでいますが、ピアジェが問題として出されたものはありません。
ですので、「教育原理」においてピアジェが選択肢に入っているときは、ほとんどの場合ピアジェを消去して大丈夫といえます。

ピアジェは「保育の心理学」によく出題される人物ですので、10問しかない「教育原理」にわざわざ出題する必要もないと考えられます。

第10位(5回) オーエン

ピアジェと同じく選択肢に5回出てきたものの、オーエンに関する問題も出題されていません。
こちらも「教育原理」の人物としては対象外と言えます。
オーエンは主に「保育原理」に出題される人物ですね。


第10位(5回) モンテッソーリ  

モンテッソーリは5回出てきており、そのうち3問はモンテッソーリに関する問題です。
よって、選択肢にモンテッソーリがある場合は、モンテッソーリが答えである可能性が高いということが言えます。

まず、出題されたモンテッソーリの説明です。

・イタリア初の女性医学博士
・子どもは自ら発達する力を持っている
・幼児期は精神的発達の基礎として「感覚の訓練」が特に重要であるとして教具を開発
・「障害児教育」を行うために考案した教具(着衣枠、重量板、触覚板、円柱さし、ピンクタワー、算数棒、音感ベルなど)

また、著書「モンテッソーリ・メソッド」の一部も出題されています。
ポイントは「敏感期」が含まれていることです。
「敏感期」とは、幼児期において感受性が敏感になる時期を意味します。


『モンテッソーリ  ・メソッド」からの出題
敏感期というのは、発育のうちにすなわち生き物の幼児期にあらわれる特別敏感な状態のことであります。それは一時的のもので、その生物に一定の能力を獲得させるのに役だつだけです。それが済めば、その敏感な状態は消えます。それでどの特性も、一つの衝動に基づく限られた短期間に発達します。成長とは受け継いだ生まれついた無計画な発育のことではなく、周期的にあらわれる本能によって細心に指導される内面的な努力の結果であります。そういう本能が、発育のある段階に、その生き物に精力の消費を強制します。その精力の使い方は、おとなになった人のものとははっきり区別されます。




第10位(5回) スキナー

スキナーは人物説明問題が1問出題されました。

出題されたキーワードとしては、
・アメリカの行動主義心理学者
・オペラント条件づけの実験
・スモールステップ
・プログラム学習
などです。

また、スキナーはアメリカ人なので、問題に「アメリカの」とつく場合、選択肢に並ぶことがあります。

第14位(4回) ブルーム

ブルームに関する問題は2回出題されており、「完全習得学習(マスタリーラーニング)」というキーワードがどちらの問題にも共通して入っています。
また、診断的評価、形成的評価、総括的評価という3つの評価を適切に行うことで、この完全習得学習が可能になるということも出題されています。

このように、ブルームは「完全習得学習」「評価」がキーワードです。

ブルームは、名前が似ているブルーナーや、同じアメリカの人物である、デューイ、スキナー、エリクソン、ハッチンス、キルパトリックなどと一緒選択肢に並ぶことが考えられます。


第14位(4回) エレン・ケイ

エレン・ケイに関する問題は1問で、著書『児童の世紀』の一部が出題されました。

『児童の世紀』からの出題
わたしたちは、わたしたちの意志と選択とは無関係に、わたしたちの先祖を通して、わたしたちの生命の一番奥の基礎となる運命が決っているのを知っている。わたしたちが自分でつくる子孫を通して、わたしたちはある程度は自由な存在として、種族の運命を決め ることができるのである。
人類がすべて、これを全く新しい見方で認識しはじめ、これを発展の信仰の光のなかに見て、20世紀は児童の世紀になるのである。これは二重の意味をもっている。一つは、大人が子どもの心を理解することであり、一つは、子どもの心の単純性が大人によって維持されることである。そうなって初めて、古い社会が新しくなる。

文章の中に「児童の世紀」というタイトル名があるので、これでエレン・ケイの著書と判断できます。
内容は、19世紀の社会問題を受けて、20世紀が子ども中心の世紀となるように、子どもや女性の立場を考えていこうというものです。


第16位(3回) ソクラテス

ソクラテスに関する問題は2問出題されています。

・自分が無知であることを自覚する「無知の知」
・弟子たちに対話の中で問いかけ、学ぶ者が自ら答えを見出すよう促す「産婆術」という教育方法

また、プラトンの著書「メノン」の一部が出題され、文章にソクラテスという言葉が出てきました。
ソクラテスの弟子がプラトンという関係であることをおさえておきます。

ソクラテスは著書を残していないため、もし著者を選ぶ問題の選択肢にソクラテスがあった場合はすぐに消去することができます。

第16位(3回) カント

カントに関する問題は1問出題されています。

カントの著書『教育論(教育学講義)』にある、「人間とは教育されなければならない唯一の被造物であります。」という部分です。

ルソーの消極教育に対して、それだけでなく積極教育も必要だということを述べています。


第16位(3回) エリクソン

エリクソンは選択肢に並んだだけで、問題は出題されていません。
ピアジェやオーエンと同じですね。
エリクソンは「保育原理」や「保育の心理学」の範囲の人物ですので、10問しかない「教育原理」にわざわざ出題されないと考えます。
もし、「教育原理」の選択肢にエリクソンがあれば違うと考えていいと思います。
ちなみにエリクソンは8つの発達段階を提唱した人物ですね。

次は、出題回数2回の、パーカースト、アリストテレス、イリイチ、ベル、ラングラン、ヴィゴツキー、オーズベル、プラトンについてまとめます。