「教育原理」の問題構成

▪️法令 2〜4問  →分析済み
▪️人物 2〜3問  →分析済み
▪️教育に関する用語(評価やカリキュラムなど)1〜2問
▪️国際条約  0〜1問
▪️文部科学省のホームページにある資料(通知など)0〜1問
▪️中央教育審議会答申 0〜2問 →分析済み

これまで「法令」「中央教育審議会答申」「人物」について分析してきました。
(これらは終了ではなく、適宜追加していく予定です。)

そして、今回からは毎回出題されている「教育に関する用語」について見ていきたいと思います。

まず過去16回の「教育に関する用語」の出題をまとめました。
人物問題同様、平成23年までさかのぼりたいと思います。

平成31年前期

文部科学省の記述

不適切な記述を選ぶ

平成30年後期

ヘッドスタート計画

適切なものを選ぶ


持続可能な開発

適切な略称を選ぶ

平成30年前期

絶対評価

×組み合わせ


持続可能な開発

×組み合わせ

平成29年後期

教育職員免許状

穴埋め


経験カリキュラム

×組み合わせ

平成29年前期

形成的評価

×組み合わせ

平成28年後期

持続可能な開発

穴埋め

平成28年前期

教育改革国民会議、臨時教育審議会、教育刷新委員会

正しい組み合わせ

平成27年地域限定

形式陶冶

×組み合わせ

平成27

教科カリキュラム、経験カリキュラム

正しい組み合わせ

平成26年再試験

ICT

適切な略称を選ぶ


キー・コンピテンシー、社会人基礎力、人間力

正しい組み合わせ


ドルトン・プラン

正しいものを選ぶ

平成26

絶対評価

×組み合わせ


持続可能な開発

適切なものを選ぶ


寺子屋

不適切な記述を選ぶ


特別支援学校

◯×組み合わせ

平成25

ポートフォリオ評価

適切なものを選ぶ

平成24

生涯教育

適切な記述を選ぶ

平成23

ヘッドスタート計画

適切なものを選ぶ

平成30年神奈川県

生涯学習

穴埋め

平成29年神奈川県

経験カリキュラム、隠れたカリキュラム、教科カリキュラム

正しい組み合わせ

認定こども園

不適切な記述を選ぶ



評価、カリキュラム、生涯学習、持続可能な開発など、いろいろな種類が出題されています。
教科書学習の範囲外の部分もありますのでしっかりと復習して、今後の出題に備えたいところです。
今回は、文部科学省の記述とヘッドスタート計画について見ていきます。




文部科学省の分野

平成31年前期は、文部科学省の業務のうち不適切な記述を選ぶ問題でした。
1 教育職員の養成並びに資質の保持及び向上に関する事務をつかさどる。
2 スポーツ庁と文化庁が外局として置かれている。
3 少子高齢社会への総合的な対応に関する関係行政機関の事務の調整に関する事務をつかさどる。
4 学校環境の整備に関する指導及び助言に関する事務をつかさどる。
5 科学技術に関する研究及び開発に関する計画の作成及び推進に関する事務をつかさどる。

難しい印象を受ける問題です。
教育原理の中でも特殊な問題と言えます(ですが、どんな問題が出てもしょうがないと思ってしまうのが教育原理ですね・・・)

知識として、文部科学省は教育、科学技術・学術、スポーツ、文化の4つの分野があることを知っているか、または少子高齢化=厚生労働省をイメージすることができれば3が誤りであることに気づきます。

1、4、5の内容は文部科学省設置法要綱の中で確認でき、2は文部科学省の組織図で確認できます。

誤りの3については、厚生労働省の業務となります。
こちらは厚生労働省の内部組織に関する訓令で確認できます。
そして厚生労働省の組織図です。

このような問題は非常に珍しく、今後あまり出題されないとは思います。
出題の意図としては、文部科学省や厚生労働省の業務に関心を持って欲しいというところでしょうか。
念のため組織図を見て、文部科学省、厚生労働省がどのように構成されているか確認しておくといいですね。


ヘッドスタート計画

ヘッドスタート計画は2問出題され、どちらも説明文から語句を選ぶ問題です。

平成30年後期
経済的にめぐまれない貧困家庭の幼児に教育、医療、栄養および社会的サービスを含む総合的援助を提供する。小学校入学の時点で同一のスタートラインにたてるようあらかじめ格差を解消しておくことを目的としている。ジョンソン大統領によって始められたアメリカ合衆国の補償教育事業である。貧困の悪循環を断って、平等な教育の機会を提供するものである。


平成23年
アメリカにおいて、経済的・文化的に恵まれない貧困家庭の子どもに対し、教育、医療、栄養および社会的サービス等を含む総合的援助を提供する連邦政府の事業である。貧困家庭の子どもたちが小学校に入学したとき、通常の家庭の子どもたちと同一の学習準備段階に立てるように、あらかじめ文化的格差を解消しておくことを目的とする。そのため、貧困家庭の子どもたちに、特別の就学前教育を提供する。1965 年から始まり、さまざまな形態をとりながら今日まで継続している。テレビ番組「セサミストリート」も、この事業において開発、制作されたものである。

それぞれの問題文にある「アメリカ」「貧困家庭の幼児(子ども)」「小学校入学」というキーワードが見つけられたらヘッドスタート計画と分かりますね。
ヘッドスタート計画はアメリカの貧困家庭の就学前の子どもに対する援助です。
分かりやすい名称ですので覚えやすいですね。

他の選択肢も簡単に説明します。

▪️ドルトン・プラン        パーカースト、個別学習
▪️ウィネトカ・プラン     ウォッシュバーン、自学自習が基本
▪️チャーター・スクール  民間運営の公立学校
▪️統一学校運動                全ての国民が平等に教育を受けられるようにする運動(ドイツ、フランス)
▪️教育効果促進計画         ニューヨークの教育計画
▪️教育優先地域計画         イギリスの教育計画

人物問題の話に戻りますが、ドルトン・プランは過去16回の試験で1問出題(人物名のパーカーストは2回登場)していますが、ウォッシュバーンは一度も登場していません。
ウィネトカ・プランの名称だけは選択肢に一度並んでいますが、人物名のウォッシュバーンは選択肢にも出ませんでした。

例えばデューイもウォッシュバーンもパーカーストも、教科書ではほとんど同じくらいの量しか説明が載っていないので、それぞれ同じくらい数のキーワードを覚えようとしてしまいます。
しかし、それぞれの人物の登場回数は全く違うので、登場回数が多い人物ほど広い知識を身につける必要があります。
今までの傾向からウォッシュバーンはもうほぼ出ないと考え、ウィネトカ・プランの名称だけ覚えておけば良さそうですね。


次回は「持続可能な開発」「評価」について見ていきます。