今回は、過去16回の教育原理の試験に2回出題された「生涯学習」に関連した問題を見ていきます。

分析済み
今回の分析

平成31年前期

文部科学省の記述

不適切な記述を選ぶ

平成30年後期

ヘッドスタート計画

適切なものを選ぶ


持続可能な開発

適切な略称を選ぶ

平成30年前期

絶対評価

×組み合わせ


持続可能な開発

×組み合わせ

平成29年後期

教育職員免許状

穴埋め


経験カリキュラム

×組み合わせ

平成29年前期

形成的評価

×組み合わせ

平成28年後期

持続可能な開発

穴埋め

平成28年前期

教育改革国民会議、臨時教育審議会、教育刷新委員会

正しい組み合わせ

平成27年地域限定

形式陶冶

×組み合わせ

平成27

教科カリキュラム、経験カリキュラム

正しい組み合わせ

平成26年再試験

ICT

適切な略称を選ぶ


キー・コンピテンシー、社会人基礎力、人間力

正しい組み合わせ


ドルトン・プラン

正しいものを選ぶ

平成26

絶対評価

×組み合わせ


持続可能な開発

適切なものを選ぶ


寺子屋

不適切な記述を選ぶ


特別支援学校

◯×組み合わせ

平成25

ポートフォリオ評価

適切なものを選ぶ

平成24

生涯教育

適切な記述を選ぶ

平成23

ヘッドスタート計画

適切なものを選ぶ

平成30年神奈川県

生涯学習

穴埋め

平成29年神奈川県

経験カリキュラム、隠れたカリキュラム、教科カリキュラム

正しい組み合わせ

認定こども園

不適切な記述を選ぶ




生涯学習(生涯教育)とは

生涯学習と言うと、社会人が学校に通ったり、高齢者が学習センターで講座を受講したりするイメージがありますね。
ですが、「生涯」という名前の通り、幼少期からの家庭教育や義務教育などの学校教育も含まれます。
また、スポーツや文化、レクリエーションなどの活動も生涯学習であることもポイントです。

文部科学省では、以下のように定義しています。
「生涯学習」とは、一般には人々が生涯に行うあらゆる学習、すなわち、学校教育、家庭教育、社会教育、文化活動、スポーツ活動、レクリエーション活動、ボランティア活動、企業内教育、趣味など様々な場や機会において行う学習の意味で用いられます。また、人々が、生涯のいつでも、自由に学習機会を選択し学ぶことができ、その成果が適切に評価される社会として「生涯学習社会」という言葉も用いられます。


平成24年は、生涯学習についての適切な記述を選ぶ問題でした。
 1 生涯教育とは、一般成人を対象とし、基礎教育、職業教育、一般的教養などを含む組織的な教育活動である。

2 生涯教育とは、学校教育終了後から始まる組織的な教育活動であり、学校教育は、生涯教育の概念には含まれない。
 
3 生涯教育とは、成人および学校外の青少年の自主的・組織的な教育活動である。

4 生涯教育とは、学校教育と成人教育を統合するものであり、家庭教育は、生涯教育の概念には含まれない。
 
5生涯教育とは、人々が生涯にわたって行う学習を援助し、推進するもので、家庭教育・学校教育・社会教育を有機的に統合するものである。
 

1 ×一般成人のみが対象ではありません。
2 ×学校教育もふくまれます。
3 ×学校教育もふくまれます。
4 ×家庭教育もふくまれます。
5 ◯

生涯学習が何かを知っていれば簡単に答えが分かりますね。

生涯学習に関する人物   

生涯学習に関する人物は主に2人で、ラングランとハッチンスです。

■ラングラン  
・ユネスコの成人教育推進国際委員会にて、「生涯にわたって統合された教育」(lifelong integrated education)を提唱した
・著書『生涯教育の誕生』にて、教育は学校卒業で終わるものではなく、生涯続くものであることを述べた

■ハッチンス
・アメリカの教育者
・著書『学習社会論』で、成人にも教育が必要と述べた
・生涯学習社会

また、他にもエリクソンやノールズも生涯学習に関連しています。


平成30年神奈川県独自試験は、穴埋め組み合わせ問題でした。
 ラングラン(Lengrand, P.)は、1965 年、( A )の成人教育推進国際委員会におい て、「生涯にわたって統合された教育」を提唱した。また、( B )は、1973年の報告書 において、「( C )教育」について論じている。
(組み合わせ)
           A           B         C
1ユネスコ  OECD    リカレント
2ユニセフ  OECD     初等
3OECD        ユニセフ リカレント
4OECD   ユネスコ  初等
5ユニセフ    ユネスコ  リカレント

これはすでに人物のところで分析した問題で、答えは1です。

また、リカレントとは「再び」という意味があり、学校を卒業して社会人になってから、再び学校に入って学び直すことをリカレント教育といいます。
生涯学習とリカレント教育は対象が異なるということになりますね。


今後の出題

生涯学習は平成24年から出題がありませんので、いつ出てきてもおかしくないです。
ただ、生涯学習についてそれほど難しい問題は作らない(作れない?)と思いますので、生涯学習の定義さえおさえていれば、大丈夫そうですね。

「生涯学習」まとめ
・生涯学習には幼少期からの家庭教育や義務教育などの学校教育も含まれる。
・リカレント教育とは、社会人になってから再び学校に入って学び直すこと。

次回は、その他の用語について見ていきます。