今回は、過去16回の教育原理の試験に出題された「ドルトン・プラン」「寺子屋」の問題を見ていきます。

分析済み
今回の分析

平成31年前期

文部科学省の記述

不適切な記述を選ぶ

平成30年後期

ヘッドスタート計画

適切なものを選ぶ


持続可能な開発

適切な略称を選ぶ

平成30年前期

絶対評価

×組み合わせ


持続可能な開発

×組み合わせ

平成29年後期

教育職員免許状

穴埋め


経験カリキュラム

×組み合わせ

平成29年前期

形成的評価

×組み合わせ

平成28年後期

持続可能な開発

穴埋め

平成28年前期

教育改革国民会議、臨時教育審議会、教育刷新委員会

正しい組み合わせ

平成27年地域限定

形式陶冶

×組み合わせ

平成27

教科カリキュラム、経験カリキュラム

正しい組み合わせ

平成26年再試験

ICT

適切な略称を選ぶ


キー・コンピテンシー、社会人基礎力、人間力

正しい組み合わせ


ドルトン・プラン

正しいものを選ぶ

平成26

絶対評価

×組み合わせ


持続可能な開発

適切なものを選ぶ


寺子屋

不適切な記述を選ぶ


特別支援学校

◯×組み合わせ

平成25

ポートフォリオ評価

適切なものを選ぶ

平成24

生涯教育

適切な記述を選ぶ

平成23

ヘッドスタート計画

適切なものを選ぶ

平成30年神奈川県

生涯学習

穴埋め

平成29年神奈川県

経験カリキュラム、隠れたカリキュラム、教科カリキュラム

正しい組み合わせ

認定こども園

不適切な記述を選ぶ




ドルトン・プラン

ドルトン・プランとは、パーカーストが提唱した個別学習です。
生徒が自分で学習計画を立て、課題や期限などを先生と契約して、自主的に勉強をしていきます。
また、クラス内で進捗をチェックしあったり、他のクラスや学年とも交流することを大切にしました。

このように、自分で計画を立てて自分で進める「自由」、みんなと力を合わせる「協同」を原理としていることがポイントです。

パーカーストについて調べていたところ、アメリカから日本に6回も訪れ、ドルトン・プランを広めていたことが分かりました。
それも全国各地に渡っており、長崎県の壱岐という離島の小学校も訪れています。
1920年頃の大正時代ですので、すごいことです。
ドルトン・プランの形態を日本に取り入れたのが成城学園の澤柳政太郎とされていますが、全国各地でいろいろな人が取り入れ、実践していたのかなと思います。

保育士試験の学習においては、ドルトン・プランという用語に対して、パーカースト、澤柳政太郎という2人の人物をおさえれば大丈夫です。

2人は人物問題の選択肢に登場しており、パーカーストは2回登場、澤柳政太郎は1回登場していることをそれぞれ人物別出題ポイント⑤人物別出題ポイント⑨で書いています。


この人物問題とは別に、平成26年再試験に説明文からドルトン・プランを答える問題が出題されました。
「自由」と「協同」を原理とする個別学習の方法。学校を一つのコミュニティとして「社会的実験室」とした。この方法は、「実験室」という呼称が示すように、生徒を単なる教授の対象とするのではなく、まさに「実験者」たるにふさわしい学習の主人公としてとらえ直し、教師と生徒がともに教育を推し進めていく、という教育観に由来している。主要教科は、「時間割」を廃止し、生徒に一人一人の興味に応じて教科を選ばせ、教科別の「実験室」で、教科担任の指導を受けながら個別に学習を進めさせた。個別学習には、自己完成の要求を満足させるために生徒一人一人の能力や興味に応じて、自己のペースで、自学自習を保障するところにその意義が求められた。なお、生徒相互の協同的学習も奨励された。日本では、澤柳政太郎による成城学園での実施で注目を集めた。 

「自由と協同」「個別学習」「澤柳政太郎」というキーワードが含まれています。

その他の選択肢は、ウィネトカ・プラン、プロジェクト・メソッド、プログラム学習です。
答えのドルトン・プランも含め、全て共通して「自主的に行う」「自分で進める」という方法です。
これらはすでに紹介していますが、簡単にまとめます。

ウィネトカ・プラン
ウィッシュバーン
自学自習を基本とした学習方法


プロジェクト・メソッド
キルパトリック
自主的に問題解決に取り組ませる
目的→計画→遂行→判断・評価という4段階


プログラム学習
スキナー
ティーチングマシンという機械を用いて、生徒が個別に学習を進めて理解を深める


寺子屋

寺子屋は鎌倉時代から始まり、江戸時代にはさまざまな場所で庶民(子ども)を対象とした教育が行われた施設です。
教育内容は読み、書き、そろばんなどです。
江戸時代には数多くの私塾がありますが、寺子屋は対象が子どもというところが大きなポイントです。

平成26年は、寺子屋の記述のうち、不適切なものを選ぶ問題でした。
1 寺院での庶民教育を起源とするが、やがて寺院から独立し、江戸時代に著しく普及し た。
2 寺子屋の教師は「師匠」などとよばれ、生徒は「寺子」などとよばれた。
3 教育内容は、読み書き算の基礎教育で、教科書としては往来物などが用いられた。
4 指導方法は、手習(てならい)という個別指導が主流であった。
5 代表的な寺子屋として、伊勢の鈴屋や大坂(大阪)の適塾がある。

寺子屋は対象が子どもですので、5が誤りです。
鈴屋は本居宣長、適塾は緒方洪庵の私塾であり、学ぶものはそれぞれ国学、蘭学となります。

今後の出題

ドルトン・プランについては人物問題としても用語問題としても出題される可能性があるため、ウィネトカ・プラン、プロジェクト・メソッド、プログラム学習などと区別して内容を覚える必要があります。

また、寺子屋が再度出ることはあまりなさそうですが、選択肢5にあるような江戸時代の私塾を覚えたいですね。
人物関連の知識は少し時間が経つと忘れてしまうので、人物クイズ(諸外国)人物クイズ(日本)も活用ください。


次回は、特別支援学校、認定こども園について見ていきます。