2019年 神奈川県独自地域限定保育士試験

神奈川県独自の保育士試験がいよいよ来月に迫りました。
私のツイッターをフォローしていただいている方で、この試験を受けられる方がいらっしゃるので、過去問分析と勉強ポイントを書きたいと思います。

全国で行われる保育士試験は一般社団法人 全国保育士養成協議会が行なっていますが、神奈川県独自地域限定保育士試験は、全国試験とは別に神奈川県が独自に設け、神奈川県が問題を作成しています。

まだ過去2回しか行われていないのですが、今回は「教育原理」について、どのような問題が出題されているか、勉強のポイントはどこかということを書いていきます。




日程・試験会場・受験者数


手引きにありますように、筆記試験の日程は8月10日・11日です。
スケジュールを確認すると、受験される方にはすでに受験票が届いたところですね。
 

手引きには試験会場が載っていないので、どこになったかな?と思っていたのですが、先日ホームページに発表されました。
これまでは鎌倉女子大学の大船キャンパスのみだったのですが、日本女子大学の西生田キャンパスも会場となり、今年は試験会場が2つになりました。
受験番号を見てみると、鎌倉女子大学が1697人、日本女子大学が996人となり、あわせて2963人が受験受験予定者数です。


受験者数

合格者数

合格率

平成30

1,876

279

14.8%

平成29

1,439

278

19.3%


過去2回と比べると、受験者数がかなり増えています!

鎌倉女子大学の大船キャンパス、日本女子大学の西生田キャンパスともに駅から少し歩くので、余裕を持って会場に入る必要があります。
私は西生田キャンパスで一度受験しましたが、読売ランド前駅から10分以上、正門から試験教室まで5分以上はかかりました。


過去問分析


実際に解いてみて、それぞれの問題の難易度も書いてみました。
平成30年の方は半分以上難しく感じました。

▪️平成29年過去問

1

法律

「日本国憲法」第26

易しい

問2

法律

「学校教育法」第23 

少し難しい

3

用語

カリキュラム

易しい

4

人物

人物と著書名

易しい

5

人物

人物説明

少し難しい

6

人物

著者を選ぶ

易しい

問7

人物

日本の人物説明

易しい

問8

用語(全員合格)

認定こども園

易しい

問9

法律

「いじめ防止対策推進法」第2

難しい

10

中央教育審議会答申など 

道徳教育

難しい


▪️平成30年過去問

1

法律   

「教育基本法」前文と第1条

易しい

問2

国際条約

「児童の権利に関する条約」 

易しい

3

人物

著者を選ぶ

易しい

4

人物

日本の人物説明

難しい

5

教育史

年代並び替え

難しい

6

人物

◯×問題

難しい

問7

法律

「幼稚園教育要領」

難しい

問8

用語

「幼稚園幼児指導要録」

難しい

問9

人物・用語

生涯学習

易しい

10

中央教育審議会答申       

カリキュラム・マネジメント  

少し難しい


過去2回の試験では、文部科学省のホームページにある資料(通知など)からの出題がないので、次回もその傾向だと思われます。(嬉しいポイント)

そして、人物問題が4問と多くなっています。
10問のうち、法律と人物を合わせて6問以上ありますので、法律と人物を重視した勉強が必要ということになります。

教育原理の勉強はどこまでも広がってしまうので、極端に言うと、「法律と人物、用語は点を取りに行く、その他は捨てるという」という意識でいいと思います。


勉強のポイント


①幼稚園に関した内容をおさえる!


過去2回の神奈川県独自試験は、「幼稚園教育要領」、「幼稚園幼児指導要録」、幼稚園に関連した中央教育審議会答申、「学校教育法」の幼稚園における教育の目標など、「幼稚園」に関連した問題が多かったことが気になりました。

保育士試験というより、幼稚園教諭の試験のようだと感じました。

そこで、幼稚園や幼児教育に関する内容をおさえるのも一つの対策です。

【法律】
・「学校教育法」のうち、第3章の幼稚園(第22〜28条)
・「幼保連携型認定こども園教育・保育要領」(内閣府ホームページにあります)
・「幼稚園教育要領」
・「障害者差別解消法」の合理的配慮の提供等事例集のうち、保育所や幼稚園がイメージされるもの

※「幼稚園教育要領」は平成29年に改訂し、前文と第1章「総則」の第2、4、5、6が付け加えられているので、その部分が重要です。
平成30年に続き、次回も出題される可能性があります。

【日本の人物】
・倉橋惣三     東京女子師範学校付属幼稚園主事、著作『幼稚園雑草』『幼稚園真諦』
・松野クララ 東京女子師範学校付属幼稚園の主席保母
・貝原益軒  『和俗童子訓』で幼児教育の必要性
・橋詰良一    家なき幼稚園

などが幼稚園に関連しています。


②まだ出ていない人物が出る!

人物問題を見てみると、出てきた人物は2回の試験に重なりがなく(ルソー以外)、次回はまだ出てきていない人物の登場可能性が高いです。

人物総まとめで登場回数が3回以上で、神奈川県独自試験でまだ出てきていない人物としては、
デューイ、フレーベル  、ブルーナー  、コメニウス、キルパトリック、モンテッソーリ 、ブルーム、ソクラテスです。
特に全国試験の常連「デューイ」がまだ登場していないので、次の試験では出る(そしてデューイが答えになる)のではないでしょうか。
デューイについては、人物別出題ポイント①デューイもご覧ください。
上にあげた8人のキーワード、あれば著書名は確実に覚えたいです。

 


問題をできるだけたくさん解いておく

もっと問題を解きたい!知識をアウトプットしておきたい!という方のための裏ワザ?として、「教員資格認定試験」の過去問を解くというのもおすすめです。

これは社会人になってから教員免許状を取ることができる試験で、教職員支援機構(以前は文部科学省)が実施しています。
(都道府県教育委員会が行う教育職員検定とは別の制度です。)

このうち、「幼稚園教員資格認定試験」の「教職に関する科目」は、まさに神奈川県独自試験の「教育原理」そのものです。
過去問はこちらにあります。



これで「教育原理」に関する内容は終了です。
次回より「社会的養護」に入ります。