4月24日にスタートしたこのブログも3ヶ月が経ち、これが100記事目です
実技試験対策→教育原理→社会的養護と分析を進み、途中で保育士試験の概要や解答テクニックなどを入れながら、ほぼ毎日アップしています。

今回は、10日後に迫った「神奈川県独自地域限定保育士試験」の「社会的養護」の勉強ポイントをまとめます。(「教育原理」については、2019年 神奈川県保育士試験「教育原理」勉強ポイントにまとめています。)

過去2回の試験でどんな問題が出題されているか、勉強のポイントはどこかということを書いていきます。
神奈川県独自試験と全国試験の問題は作っている人が違うので、神奈川県の問題の出題傾向はまたちょっと違いますね。





平成29年 社会的養護

▪️平成29年過去問

1

戦後の法令等の年号

2

市町村との連携

3

児童福祉法第33条の10      被措置児童等に対する虐待

4

職員配置

5

社会的養護の考え方、理念

6

母子生活支援施設

7

要保護児童

8

家庭養護

9

里親支援専門相談員

10

特別養子縁組



【過去問からの出題】
全国試験の過去問からほぼそのまま出題されたのが、問1と問5です。

10問中2問が過去問から出題されているのはラッキーですので、過去問は丁寧に解いておきたいですね。

問1は、平成25年保育士試験「社会的養護」問1とほぼ同じ問題です。
過去問はこちらにあります。(平成25年過去問

問5は、平成27年保育士試験「社会的養護」問1とほぼ同じ問題です。
過去問はこちらにあります。(平成27年過去問


【言い回しから判断できる問題】
問3  「〜する規定はない」という言い回しは、もしそうであれば何故その規定がないのか?と疑問に思います。よって、誤っていると判断できます。

問5  保護者に対して「指導」という言い回しは誤りと判断できます。
指導や指示のように、押し付けるような言葉は×です。

問6 「(特定の人の、特定の方法の)利用のみとなっている」という言い回しは、利用できない人がいることをイメージでき、社会的養護の考え方と異なるため誤りということがわかります。

問7 児童の定義の中で、「〜のような児童は含まない」という限定的な言い回しは誤りであると判断できます。


このように、内容を詳しく分からなくても、
・過去問を覚えるほど解いた
・言い回しから誤りを判断できた

ことによって、10問中6問を解くことができます。
出題形式として穴埋め問題もありませんでしたので、平成29年は全体的にあまり難しくないと感じます。



平成30年 社会的養護


▪️平成30年過去問

1

児童心理治療施設

2

里親制度

3

障害児入所施設

4

主として重症心身障害児が入所する医療型障害児入所施設の職員配置

5

【事例】児童養護施設の支援

6

保育所等訪問支援

7

社会的養護における子どもの「権利擁護」

8

糸賀一雄に関する記述

9

「社会的養護の課題と将来像」の社会的養護の理念

10

「社会的養護の推進に向けて」の社会的養護の原理



平成30年は、細かい部分が問われており、全体的にかなり難しい問題となっていました。
しかし、ラッキーなことに問2と問6は出題に誤りがあったことによって全員正解となっています。
問2と問6は特に分かりにくかったので、この2つの問題をピックアップしてみます。

【問2】里親制度について誤った記述を選ぶ問題です。
1 里親制度は「児童福祉法」第27条第1項第3号の規定に基づき、児童相談所が要保護児童の養育を委託する制度である。
2 平成14年度の「児童福祉法」の改正において親族里親、専門里親を創設した。
3 平成20年の「児童福祉法」改正において養育里親、養子縁組を希望する里親との制度上の区分を行った。
4 平成21年度から養育里親、専門里親、親族里親については研修を義務化した。
5 平成29年度から一貫した里親支援は、都道府県(児童相談所)の業務として位置づけられた。

里親制度の歴史です。
平成14年や平成21年に定められた内容など、制定年までおさえるのは難しいですね。
ただ答え自体は簡単で、4が誤りです。
現在も、親族里親に研修義務はありません。

この問題はどこから出たのかな?と調べたのですが、これは資料「社会的養育に推進に向けて」(平成29年3月)に載っている内容です。
この資料は見つけられませんでしたが、そのあと更新された 「社会的養護の推進に向けて(平成29年12月) 」という資料の2ページ目に問題文とほぼ同じ内容の部分がありました。
最新の「社会的養育の推進に向けて(平成31年4月)」では、117ページにあります。

問題作成の段階で、2の文章に「児童福祉法」を入れてしまったことにより、結果的にこの文章も誤りとなってしまいました。
「児童福祉法」ではなく、「里親の認定等に関する省令」及び「里親が行う養育に関する最低基準」により、親族里親と専門里親が創設されました。
結果的に全員正解となったのでラッキーです。


【問6】保育所等訪問支援について誤った文章を選ぶ問題です。
1 「児童福祉法」に基づいた第二種社会福祉事業として位置づけられている。
2 支援が実践されるのは、保育所、幼稚園、認定こども園、教育機関などの通所して集団生活を送る施設である。
3 対象になるのは、保育所等に通所している集団生活に専門的な支援が必要な子どもである。
4 利用の申請は、子どもが通所している保育所等施設の施設長が行う。
5 訪問支援を実践するのは、児童指導員、保育士、作業療法士などリハビリテーションを行う職員、心理担当職員などである。

2 ×
「通所」が誤りです。
厚生労働省の「保育所等訪問支援の効果的な実施を図るための手引書」の8ページでは、

「平成 30 年 4 月からは「乳児院その他の児童が集団生活を営む施設として厚生労働省令で定めるもの」が追加されることになっており、乳児院や児童養護施設も訪問支援を提供できることになっています。」

とあります。
児童福祉法の改正によって、保育所等訪問支援は通所だけでなく入所の児童も対象となりました。


3 ×?
2と同じような内容ですね。
文章自体は誤りではないのですが、通所だけでなく入所児童も対象となるため、この文章では通所児童のみとも受け取ってしまいます。

4 ×
 保育所等訪問支援の効果的な実施を図るための手引書」の7ページに、利用する保護者が申請を行うことが述べられています。

このように誤りが複数あったので、全員正解となります。
ただ、かなり細かく問われている問題だと感じます。

勉強のポイント


①過去問を徹底的に行う


平成29年は全国試験の過去問からの出題が2問もあったので、少なくとも平成25年以降の全国試験はよく読んでおいた方が良さそうです。


②問題文の言い回しについて正誤の判断ができるようにする

平成29年は「言い回し」から判断できる問題が複数ありました。
「〜のみ」「限定」などの言葉は特に誤りである可能性が高いです。


③施設の特徴、職員の配置、社会的養護の理念は完全におさえる

平成30年は、細かい部分が出題される問題が多かったです。
しかし、施設の特徴、職員配置、社会的養護の理念は事前に準備できる部分です。
確実に点を取りに行くという姿勢で準備して、この3〜4問はしっかり取りたいところです。
 
 

あと10日頑張ってください!