◯×問題や誤りを見つける問題は、1つ1つの文章をしっかり確認しなければなりません。
しかし、よく分からない内容でも、文章の言い回しで正誤が分かる場合があります。

どのような言い回しであれば誤りを判断しやすいかどうかということを、実際の試験問題をあげて紹介します。
もちろん、「この言い回しであれば必ず誤り」ということではなく、あくまでもその傾向があるということになります。






規定されていない・規定はない

・「児童福祉法」において、被措置児童等自身による虐待に届出は規定されていない
(平成30年前期「社会的養護」問5)

・心身の正常な発達を妨げるような著しい絶食又は長時間の放置に関する規定はない
(平成29年神奈川「社会的養護」問3)

定められていないことをわざわざ問題として出題することは疑問です。
なぜ、その規定がないのかということになってしまうため実際にはその規定があると判断します。



必ず
・「社会福祉法」に定められている福祉事務所は、都道府県、市(特別区を含む)、町、村に、必ず設置されなければならない。 (平成30年前期「社会福祉」問5)

・保育の内容等についての保育所の自己評価の結果は、必ず公表しなければならない。
(平成29年後期「保育原理」問13)

・一時預かり事業の職員には必ず家庭的保育者が含まれていなければならない。
(平成29年後期「児童家庭福祉」問12)

・アレルギーの血液検査で陽性が判明した食物を食べると、必ず食物アレルギー症状が見られる。(平成30年前期「子どもの保健」問9)

「必ず」は例外がないということを意味するため、例外があることをイメージすると誤りであると判断できます。


のみ
・「マンダラ」図形は、アジア地域の子ども達のみに出現する。
(平成30年前期「保育実習理論」問8)

・療育手帳を取得できるのは、18歳未満の者のみである。
(平成29年前期「社会福祉」問6)

・母子生活支援施設は、児童相談所等を介しての措置による利用のみとなっている。
(平成29年神奈川「社会的養護」問6)

もしその文章が正しければ、わざわざ「のみ」をつける必要がないと考えます。
例「療育手帳を取得できるのは、18歳未満の者である。」など。


含まれていない・対象とされていない
・子育て短期支援事業の実施施設には、母子生活支援施設は含まれていない
(平成30年後期「社会的養護」問7)

・養育支援訪問事業は、子育て困難家庭等に対し保健師が訪問指導を行う事業で、保育士やヘルパー等による訪問支援は含まれない
(平成29年後期「児童家庭福祉」問11)

・要保護児童とは、「児童福祉法」において、保護者のない児童又は保護者に監護させることが不適当であると認められる児童と定義されており、非行の問題を抱える児童は含まない
(平成29年神奈川県「社会的養護」問7)

・養育支援訪問事業は、家庭において保育を受けることが一時的に困難になった幼児について、保育所等で一時的に預かり、必要な保護を行う事業で、乳児は対象とされていない
(平成29年後期「児童家庭福祉」問11)

支援を限定してしまうのは福祉の考え方から外れてしまうため、「含まない」「対象とされていない」という言い回しは誤りと判断します。


指導(指示や押し付けるようなイメージ)
・母子生活支援施設にて、入試初期に生活用具や家財道具等の貸し出しをすることは、母親の施設に対する依存を助長するため、自立に向けて各家庭で購入するように指導する。
(平成29年後期「社会的養護」問7)

・社会的養護は、不適切な養育を行う保護者から子どもを分離することを原則とし、保護者への懲戒を含む指導・教育を行う。
(平成29年神奈川県「社会的養護」問5)

例えば保育所では、保育士は子どもだけでなく保護者に指導をする役割があるため、「指導」という言葉は適切です。

しかし、社会的養護における保護者への援助は、指示や押し付けるような指導ではなく、寄り添って一緒に頑張っていこうとする姿勢で行うものです。
指示や押し付けるようなイメージの「指導」は誤りと判断します。

禁止や不要という内容
・保育士等の自己評価に当たっては、子どもの心の育ちや意欲、取り組む過程が重要なので、活動内容やその結果については評価してはならない
(平成29年後期「保育原理」問13)

・複数の地方自治体が共同で設置することは認められない
(平成30年後期「児童家庭福祉」問17)

・服を着る、帽子を被る、などは自分でできる年齢であるから、子どもが「やって」と甘えてきても一切手伝わない
(平成29年前期「保育原理」問13)

・子どもの安全確保及び衛生管理のため、地域住民が施設設備を利用したり施設行事へ参加することは一切禁止されている
(平成29年前期「社会的養護」問9)

・保育所に自己評価においては、保育の内容等の評価に関し、保護者及び地域住民等の意見を聴く必要はない
(平成29年後期「保育原理」問13)

・無菌操作法では、調乳に使用する哺乳びんや乳首などに用具を事前に消毒する必要はない
(平成30年後期「社会的養護」問7)

・入所型の児童福祉施設では、小舎制の養護が推進され規模は小さくなったため、大規模集団のマイナス面がなくなり、グループワーク(集団援助技術)の必要はなくなった
(平成30年前期「社会福祉」問14)

もしこのようなことが正しい内容であれば、単純に何故だろう?と疑問に思います。
禁止や不要というな内容をわざわざ試験に出題するとは考えられないので誤りと判断します。



以上、誤りを判断しやすい言い回しを紹介しました。
内容が分からなくても判断しやすいので、迷った時や全く分からない時はぜひ参考にされてみてください。