10・11日と、神奈川県独自保育士試験が行われました。
特に「教育原理」「社会的養護」についてはこれまで日々分析してきましたので、どんな問題が出るかドキドキしていました。
実際の問題を確認しましたので、今回は簡単に紹介します。
神奈川県のホームページに問題がアップされましたら、改めて詳しく紹介したいと思います。

問題構成はこのようになっています。

1

資料

特別支援教育の推進

難しい

問2

人物

プラトン

易しい

3

人物

ペスタロッチ  

易しい

4

人物

カイヨワ

易しい

5

人物

松野クララ

易しい

6

人物

城戸幡太郎

易しい

問7

諸外国の教育制度

イギリスの教育制度

難しい

問8

用語

エンゼルプラン

他科目の範囲

問9

用語

PISA

易しい

10

中央教育審議会答申 

アクティブ・ラーニングなど

難しい


※難易度については、「事前に準備が可能だったかどうか」で判断しました。

法律問題が全くなかったのが予想外でした。
さすがに後期試験(全国共通試験)は、このようなことはないと思います。

そして人物問題が5問もあったことはラッキーです。
勉強ポイントで予想していた、松野クララや橋詰良一が出題されています。

人物と用語のPISAで確実に6割をとりたい!という試験でした。


問1 資料 「共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システム構築のための特別支援教育の推進」

文部科学省のホームページにある、共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システム構築のための特別支援教育の推進(報告)の中の、「2 就学相談・就学先決定の在り方について」からの出題です。

「就学基準に該当する障害のある子どもは特別支援学校に原則就学するという従来の就学先決定の仕組みを改め、障害の状態、本人の教育的ニーズ、本人・保護者の意見、教育学、医学、心理学等専門的見地からの意見、学校や地域の状況等を踏まえた総合的な観点から就学先を決定する仕組みとすることが適当である。その際、市町村教育委員会が、本人・保護者に対し十分情報提供をしつつ、本人・保護者の意見を最大限尊重し、本人・保護者と市町村教育委員会、学校等が教育的ニーズと必要な支援について合意形成を行うことを原則とし、最終的には市町村教育委員会が決定することが適当である。」


この資料は、平成28年の社会的養護にも出題されていますので、過去問をじっくり解いていれば「見たことがある資料」と気がつきます。
その時は「1 共生社会の形成に向けて」からの出題でした。
過去問に出てきた資料は再び出題されることが多いので、調べて実際に読んでおくと良さそうですね。



問2 人物問題 プラトン

人物別出題ポイント⑤にも書いているように、プラトン、ソクラテス、アリストテレスは同時に並ぶことがあるので、師弟関係などを含めて区別して覚えます。


問3 人物問題 ペスタロッチ  

人物別出題ポイント②に書いているように、ペスタロッチは選択肢に並ぶことが多いのですが、さらにその問題の答えになっていることが多いです。
また、著書からの出題が多いということもポイントです。
さまざまな著書やキーワードがある中で、『白鳥の歌』の「生活が陶冶する」は定番なので、それが出題されたのはラッキーです。


問4  人物問題 カイヨワ
カイヨワは平成30年後期試験に出題されていますので、過去問を見ていればバッチリですね。
以前書いた平成30年後期試験の問3で説明しています。


問5 人物問題  松野クララ

今まで松野クララが登場した(選択肢のみ)のは、平成28年後期試験の1回のみです。
以前書いた平成28年後期試験の問5で説明しています。
問題として出題されたのは今回が初めてということになります。

問6 人物問題 城戸幡太郎

今まで城戸幡太郎が登場したのは2回で、問題の答えとしては出題されていません。
以前書いた人物別出題ポイント⑧にある通りです。
また、小原国芳や橋詰良一は人物別出題ポイント⑨にあるように、これまで1回登場しています。

過去に1回以上出ている人物は再び出ることが多いので、どんな人物かを前もっておさえておく必要があります。



問7  イギリスの教育制度

この問題は改めて解説したいと思います。

諸外国の教育制度はあまり出題されていません。
問題数が足りない時に出題されるようなイメージで、出たら仕方ないと考え、あまり準備しなくてもいいと思います。


問8 エンゼルプラン

エンゼルプランは少子化対策の実施計画のことですね。
明らかに教育原理の範囲外の内容で、保育原理、児童家庭福祉に出題されるような問題です。
最近では平成30年後期試験の児童家庭福祉に出題されています。

保育士試験で怖いのは、このように科目の範囲がはっきりとしていないことです。
わざとなのか、問題が足りなくてそうなったのか、どういう意図かよくわかりません。

このような事態に対応するためには、受験する科目の勉強だけでなく、関連する他科目(すでに合格した科目)ももう一度学習するということが良さそうです。

問9 PISA

出ましたPISA!(ピサではなく、ピザと読むそうです。)
以前書いた今後出題されそうな教育用語の一番上にあります。


問10 中央教育審議会答申

「幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善及び必要な方策等について(答申)」は、平成30年神奈川県独自試験にも出題されており、2年連続で出たということになります。

この答申は文部科学省ホームページのこちらにあります。
前回はp23〜24にあるカリキュラム・マネジメントの3つの側面の出題で、今回はp49からの「主体的・対話的で深い学び」にある、アクティブ・ラーニングなどの出題でした。

昨年と同じ答申からの出題とはいえ、243ページというボリュームのある答申なので、対策が難しいです。
ただ、カリキュラム・マネジメントもアクティブ・ラーニングも、答申の中で「      」で示されています。
このように「        」で示された言葉はキーワードとなりますので、そこが特に出題されやすいということになります。



以上、簡単に内容を紹介しました。
問7については改めて書きたいと思います。