先週末行われた保育士試験ですが、神奈川県のホームページに問題が掲載されていました。
早いですね!!
全ての科目を早く見たかったので、早急に対応していただけるのは嬉しいです。
正答一覧は9月4日以降ということです。

教育原理は受験生の方から問題内容を教えていただけたので、先にこちらで紹介しています。
今回は社会的養護の問題を紹介したいと思います。

2019年 社会的養護の問題

問題構成はこのようになっています。

1

資料

「社会的養育の推進に向けて」(平成31年1月)

易しい

問2

法律

「児童福祉法」改正内容並び替え

科目範囲外

3

資料

「社会的養護関係施設における親子関係再構築支援ガイドライン」

易しい

4

資料

「新しい社会的養育ビジョン」

少し難しい

5

指針

「児童養護施設運営指針」

易しい

6

指針

「児童養護施設運営指針」

易しい

問7

法律

「児童福祉法」児童家庭支援センター

易しい

問8


児童養護施設の運営に関する記述

少し難しい

問9


被措置児童虐待対応

易しい

10


事例

易しい


※難易度については、「事前に準備が可能だったかどうか」で判断しました。

資料・指針はほとんど今まで出てきたものなので、過去問を中心に対策をしていれば高得点がとれたのではないでしょうか。



問1  社会的養育の推進に向けて

社会的養護の基本理念が出題されました。
「社会的養育に推進に向けて」という資料については、以前書いた社会的養育の推進に向けてで説明しています。
ただ、社会的養護の基本理念は他の資料にも載っているので、この資料を勉強していなくても解けた問題です。
保育士試験「社会的養護」とはどのような科目かにも書いていますように、基本理念は出題される全ての問題に共通するものとなります。
穴埋めになっている部分も難しくなかったので、ラッキーな問題といえます。


問2 「児童福祉法」改正 並び替え

「児童福祉法」改正は、社会的養護というよりも児童家庭福祉らしい問題です。
児童家庭福祉を勉強されていた方はバッチリだったのではないでしょうか。
ただ、児童家庭福祉を先に受かっていた方も、名称変更はかなり前のもの、ファミリーホーム創設は比較的新しいものであるということは記憶に残っていると思います。

A 要保護児童の委託先として、養育者の住居で要保護児童を養育する事業(ファミリーホーム)を創設した。→2008(平成20)年の改正

B 児童福祉施設の名称及び機能に関する事項が変更され、母子寮は母子生活支援施設、教護院が児童自立支援施設に改称された。→1997(平成9)年の改正
 
C 安定した生活環境の確保等の理由により特に必要がある場合には、乳児院に幼児を、児童養護施設に乳児を入所させることができることになった。→2004(平成16)年の改正



問3 社会的養護関係施設における親子関係再構築ガイドライン

この資料については、以前書いた資料 「社会的養護関係施設における親子関係再構築支援ガイドライン」で説明しています。
親子関係再構築を「子どもと親がその相互の肯定的なつながりを主体的に回復すること」と定義し、親子関係回復のために、親について、子について、そして親子について、支援していこうというものです。
平成31年前期に出たばかりなので、このガイドラインを確認した方も多いと思います。

ただ、今回の穴埋め問題はガイドラインの内容を知らなくても、国語力があれば解けるようなラッキーな問題でした。


問4  新しい社会的養育ビジョン

この資料も出るかな?と思い、試験前日に書いた記事の最後に、「新しい社会的養育ビジョン」を紹介しました。
こちらの穴埋め問題は、他の穴埋め問題よりも少し難しかったです。
「市区町村」「児童相談所の強化」の2つがわかれば答えに結びつきます。

問題は、新しい社会的養育ビジョンの2ページ目から出題されました。

1市区町村を中心とした支援体制の構築
2児童相談所の機能強化と一時保護改革
3代替養育における「家庭と同様の養育環境」原則に関して乳幼児から段階を追っての徹底、家庭養育が困難な子どもへの施設養育の小規模化・地域分散化・高機能化
4永続的解決(パーマ ネンシー保障)の徹底
5代替養育や集中的在宅ケアを受けた子どもの自立支援の徹底



問5 児童養護施設運営指針
「児童養護施設運営指針」の第II部 各論「1 養育・支援」からの出題でした。

以前書いた、指針「児童養護施設運営指針」や社会的養護の7種類の指針にもありますように、それぞれの指針の第II部 各論「1 養育・支援」はやはり重要です。

今回穴埋めで出たのは予想外ですが、問3同様に国語力で解けると思います。


問6 児童養護施設運営指針
「児童養護施設運営指針」の第I部 総論「3 児童養護施設の役割と理念」からの出題でした。

運営指針の内容を知らなくても、児童養護施設のことを理解していれば簡単に解ける問題でした。



問7  児童福祉法

「児童福祉法」に定められた児童家庭支援センターの定義についての穴埋め問題でした。
定義を暗記していなくても紛らわしい言葉がなかったので、簡単に穴埋めできたと思います。

「児童家庭支援センターは、地域の児童の福祉に関する各般の問題につき、児童に関する家庭その他からの相談のうち、専門的な知識及び技術を必要とするものに応じ、必要な助言を行うとともに、市町村の求めに応じ、技術的助言その他必要な援助を行うほか、第二十六条第一項第二号及び第二十七条第一項第二号の規定による指導を行い、あわせて児童相談所、児童福祉施設等との連絡調整その他厚生労働省令の定める援助を総合的に行うことを目的とする施設とする。」


問8 児童養護施設の運営に関する記述
A、B、Cは分かりやすいですが、Dを判断するのが難しいです。
運営理念や基本方針は、職員だけでなく、子どもや保護者にも配布するということがポイントです。

A 施設の運営の質の差を解消するため、運営理念等を示す「指針」と、具体的な「手引書(ハンドブック)」が作成されている。
→◯
厚生労働省のホームページには、「児童養護施設運営指針」と「児童養護施設運営ハンドブック」があります。

B 施設が課題に気づき、運営の質の改善を図るため、全職員が「自己評価」を行うことが義務付けられている。
→◯
児童養護施設は、平成24年度より自己評価に実施が義務化されています。
 
C 社会的養護の専門性を踏まえた外部の目を入れる「第三者評価」を受けることが望ましいとされている。
→×
自己評価同様、第三者評価の受審も義務化されています。
 
 
D「児童養護施設運営指針」(平成24年3月 厚生労働省)には、運営理念や基本方針を子どもや保護者等に配布するとともに、十分な理解を促すための取組を行うことが示されている。
→◯

第II部 各論 「8.施設の運営」からの出題でした。
・運営理念や基本方針を職員に配布するとともに、十分な理解を促すための取組を行う。
・運営理念や基本方針を子どもや保護者等に配布するとともに、十分な理解を促すための取組を行う。


問9 被措置児童虐待対応
4 子ども間の暴力等は、職員は一切介入せず子ども同士で解決させる。→ ×

「一切しない」という言い回しは×と判断できますね。
これは言い回しで「誤り」と判断する解答テクニックにも書いていますように、もしそれが正しい内容であった場合、禁止や不要ということをわざわざ問題に出題するとは考えられません。


問10 事例
どのように対応すれば良いかということは常識的に考えて分かりやすいですね。
子どもを叱責する、何も対応しない、他の子どものいる前で要件を伝えるなどは×となります。
1対1で話しができるように時間や場所を設けて、気持ちを聞くということが大切です。


以上、2019年神奈川県独自保育士試験の社会的養護の問題内容を紹介しました。
言い回しや国語力で解ける問題も多かったので、合格された方も多かったのではないかと思います。