前回の記事で、穴埋め問題で、解答テクニックを使えない問題の解き方を紹介しました。

穴埋め問題の解答テクニックについてはこの記事をご参照ください。



ここに書いていますように、私が考える穴埋め問題の解答テクニックとは、

①穴埋めが2ヶ所の場合、1つしかない言葉を含む選択肢は答えから外す。
②多く出てくる言葉は答えになりやすい。

ということです。

例えば①を使うと、下の問題で選択肢に1つしかない言葉はBの「職務」です。
よって、4を選択肢から外します。
(組み合わせ) 
     A      B
 1 研鑽  任務
 2 研鑽  職責
 3 修養  職責
 4 修養  職務
 5 修養  任務


②を使うと、「学校教育」「よさや可能性」「持続可能な社会」という言葉が多く出ており、それらが全て入った4が答えになりやすいということです。
あくまでも「答えになりやすい」だけで、必ず正答になるわけではありません。
  (組み合わせ)
     A                 B                      C
1 生涯学習   個性や能力       平和な国家
2 生涯学習   よさや可能性    持続可能な社会
3 学校教育   個性や能力        持続可能な社会
4 学校教育   よさや可能性    持続可能な社会
5 学校教育   よさや可能性    平和な国家

では、保育士試験において①や②の解答テクニックだけで穴埋め問題に挑戦した場合、正答を選べる確率はどれくらいなのかということを検証してみたいと思います。
各科目によって違いがあるかということも分かりますね。

最新の平成31年前期試験の【穴埋め問題】をみていきます。

平成31年試験問題

保育の心理学

問4、7

保育原理

問2、5、11、12、14、16、17

児童家庭福祉

問1、4、5、18

社会福祉

出題なし

教育原理

問1、2、8、9

社会的養護

問2、4、8

子どもの保健

問1、8

子どもの食と栄養

問1、3、5、6

保育実習理論

問8、9、11、12、13、14、16、19


保育原理、保育実習理論は穴埋め問題が多いですね。


保育の心理学  

問4 解答テクニックで選んだ答え→3   正答 5 
問7 解答テクニックで選んだ答え→1   正答 1

2問中1問は解答テクニックで正答を選べました。

保育原理

問2   解答テクニックで選んだ答え→5            正答 1
問5   解答テクニックで選んだ答え→3             正答 1
問11 解答テクニックで選んだ答え→3、4、5  正答 4
問12 解答テクニックで選んだ答え→5             正答 1
問14 解答テクニックで選んだ答え→3、4        正答 5
問16 解答テクニックで選んだ答え→1、3        正答 4
問17 解答テクニックで選んだ答え→2、5        正答 5


7問中確実に選べたのは、なんと0問でした!
つまり多く出てくる言葉が入っている選択肢を選んでも、正答に結びつかないということです。
「保育原理」の穴埋め問題はほとんど「保育所保育指針」からの出題なので、「保育所保育指針」の読み込みと暗記がいかに重要かが分かります。


児童家庭福祉

問1   解答テクニックで選んだ答え→ 4、5       正答 4
問4   解答テクニックで選んだ答え→5             正答 4
問5   解答テクニックで選んだ答え→3以外      正答 4
問18 解答テクニックで選んだ答え→3             正答 3

4問中、確実に選べたのは1問で、他2問も選択肢を絞ることができました。


社会福祉

社会福祉の出題形式はほとんど◯×組み合わせです。
法令の条文の問題等がない場合は、穴埋め問題がないということになります。


教育原理

問1   解答テクニックで選んだ答え→ 3、5           正答 3
問2   解答テクニックで選んだ答え→4                 正答 4
問8   解答テクニックで選んだ答え→5以外          正答 1
問9   解答テクニックで選んだ答え→2、4             正答 4

意外や意外!
難問の教育原理ですが、4問中、確実に選べたのは1問で、他3問も選択肢を絞ることができました。
絞った選択肢に正答が含まれているので、知識と解答テクニックで答えを導くことができそうです。


社会的養護

問2   解答テクニックで選んだ答え→ 3           正答 5
問4   解答テクニックで選んだ答え→ 3           正答 1
問8   解答テクニックで選んだ答え→1、3      正答 3

残念ながら、3問中、確実に選べた問題はありませんでした。


子どもの保健

問1   解答テクニックで選んだ答え→5           正答 5
問8   解答テクニックで選んだ答え→3           正答 1

2問中1問は解答テクニックで正答を選べました。

子どもの食と栄養

問1   解答テクニックで選んだ答え→ 3           正答 3
問3   解答テクニックで選んだ答え→1、5       正答 1
問5   解答テクニックで選んだ答え→2            正答 2
問6   解答テクニックで選んだ答え→3            正答 3

なんと!!
4問中、確実に選べたのは3問もあり、他1問も選択肢を絞ることができました。


保育実習理論

問8  解答テクニックで選んだ答え→1             正答 3
問9   解答テクニックで選んだ答え→3             正答 4
問11 解答テクニックで選んだ答え→3             正答 5
問12 解答テクニックで選んだ答え→4以外      正答 4
問13 解答テクニックで選んだ答え→1以外      正答 3
問14 解答テクニックで選んだ答え→1             正答 4
問16 解答テクニックで選んだ答え→1、3、4  正答 4
問19 解答テクニックで選んだ答え→2             正答 1

8問も出題されたものの、解答テクニックで確実に正答を選べた問題はありませんでした。
また、多く出てくる言葉よりも、1つしかない言葉が入った選択肢が正答になることもありました。
保育実習理論は解答テクニックを全く使えないことがよく分かります。





まとめ

全部で34問の穴埋め問題が出題され、確実に正答を選べたのが7問で、結果20%の確率ということでした。
また、選択肢を絞れたのが11問で、これを含めると52%となります。

科目別で見ると、穴埋め問題の多い「保育原理」や「保育実習理論」はほとんど無効でした。
逆に「教育原理」「子どもの食と栄養」はかなり使えるテクニックと感じます。
科目によってばらつきがあるのは、科目ごとに問題作成者が違うからだと思います。

もちろん、毎回の試験ごとに解答テクニックが使えるかどうかは変わってきます。
ただもし平成31年前期試験と次回の後期試験のそれぞれの科目の問題作成者が同じであれば、出題傾向が似てくるため、この結果も生かされるのではないかと思います

解答テクニックはあくまでも「答えを選ぶ」ではなく「答えになりやすいものを選ぶ」テクニックなので、自分が分かる部分の穴を埋めてから、分からない部分は参考程度に使うという使い方がおすすめです。

次回の後期試験「教育原理」「子どもの食と栄養」においては、全く分からないから適当に選択肢を選ぼう!という時に解答テクニックで正答を選べるかもしれません。