「社会的養護」の科目は、ほぼ毎回1問「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」から出題があります。

「社会的養護」は理解していれば解ける問題が多い中、この基準に関する問題については暗記が必要です。
少なくとも今まで出題された問題はしっかりおさえておきたいですね。

そこで、「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」と改正・改称されてからの出題となる、平成25年からの問題を、文章を少し変えて◯×テストとしてまとめました。

今回は問題のみで、次回解説です。

テストをしてみると、きちんと覚えているかどうか把握することができますね。





 
「児童福祉施設に設備及び運営に関する基準」とは

この基準は、児童福祉施設の設備や職員配置について定めたものです。

もともとは1948年に「児童福祉施設最低基準」として制定され、2012年に「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」と改正、改称されました。
国が定めた基準であり、都道府県はこれに基づき条例で基準を定めなければなりません。

例えば東京都であれば「東京都児童福祉施設の設備及び運営の基準に関する条例」として、基準を定めています。
 
基準には、どの施設にはどのような職員を置くか、どの施設にはどのような設備を設けるかといった具体的なことが定められています。
問題作成者にとっては出題しやすいと考えられますが、受験生にとっては覚えることがたくさんあります。
ただ、保育士試験では出題されやすいところがあるため、そこを優先して暗記するとよさそうです。

専門職員の配置

◯×でお答えください。


①看護師は、乳児院に配置される。   

②児童福祉司は、児童養護施設に配置される。

③心理療法担当職員は、児童心理治療施設に配置される。  

④児童指導員は、児童養護施設に配置される。

⑤母子支援員は、母子生活支援施設に配置される。
 
⑥児童の遊びを指導する者は、放課後等デイサービス事業を行っている施設に配置される。

⑦児童生活支援員は、児童自立支援施設に配置される。

⑧児童指導員は、児童自立支援施設に配置される。
 
⑨児童生活支援員は、障害児入所施設に配置され、障害児の日常生活を支援する。

⑩児童自立支援専門員は、児童養護施設に配置され、児童の自立を支援する。
 
少年を指導する職員(少年指導員)は、児童自立支援施設に配置され、非行少年等の更生を担当する。

児童の遊びを指導する者は、児童厚生施設に配置され、子どもの健全育成を目的として、遊びを通して子どもの心身の健康や情緒の安定を図る役割を担う。

乳児院には、児童の遊びを指導する者を配置する。

児童心理治療施設には、家庭支援専門相談員を配置する。

児童家庭支援センターには、心理療法担当職員を配置する。

児童遊園等屋外の児童厚生施設には、個別対応職員を配置する。

医療型障害児入所施設には、児童自立支援専門員を配置する。

児童養護施設には、児童生活支援員を配置する。

医療型児童発達支援センターには、心理療法担当職員を配置する。

児童心理治療施設には、児童発達支援管理責任者を配置する。

母子生活支援施設には、少年を指導する職員を配置する。

㉒乳児院の看護師の数は、乳児及び小学校就学始期前の幼児おおむね 1.6 人につき1人以上とする。

㉓児童自立支援施設の児童自立支援専門員及び児童生活支援員の総数は、通じておおむね児童4.5 人につき1人以上とする。

㉔母子生活支援施設の母子支援員の数は、母子10世帯以上 20 世帯未満を入所させる施設においては4人以上とする。
 
㉕児童心理治療施設の心理療法担当職員の数は、おおむね児童5人につき1人以上とする。

 
施設の設備

◯×でお答えください。

①児童自立支援施設には、工作室を設ける。

②福祉型児童発達支援センターには、特殊手工芸等の作業を指導するのに必要な設備を設ける。

③乳児院には、遊戯室を設ける。
 
④助産施設には、遊具を設ける。
 
⑤児童館等屋内の児童厚生施設には図書室を設ける。 

⑥乳児院(乳幼児 10 人未満を入所させる乳児院を除く。)には、ほふく室を設ける。

⑦母子生活支援施設には、母子室を設ける。

⑧児童養護施設には、集会及び学習等を行う室を設ける。
 
⑨児童心理治療施設には、心理検査室を設ける。

⑩乳児院の寝室の面積は、乳児1人につき 1 . 65 m²以上、幼児1人につき3 . 3 m²以上とする。

母子生活支援施設の母子室の面積は 10 m²以上とし、児童1人につき 3 . 3 m²が加算される。

児童養護施設の乳幼児のみの居室の1室の定員は6人以下とし、その面積は1人につき 3 . 3 m²以上とする。

⑬児童心理
治療施設の児童の居室の1室の定員は1人とし、その面積は 3 . 3 m²以 上とする。

児童自立支援施設の児童の居室の1室の定員は2人以下とし、その面積は1人につき 7 . 43 m²以上とする。


 
暗記のポイント

①設備よりも職員配置を重視
基準による出題内容を確認してみると、設備よりも職員に関する問題の方が圧倒的に多かったです。
設備については平成27年地域限定以来、出題されていません。
もちろん設備の方も頭に入れたいのですが、職員配置を重視した学習が良さそうです。



②社会的養護関係施設を最優先する
特に出題されているのが、乳児院、児童養護施設、児童自立支援施設、児童心理治療施設、母子生活支援施設という、いわゆる社会的養護関係施設の職員配置です。
もちろん他の児童福祉施設も出題されていますが、まずは、これら5施設の職員配置を優先的に覚えることをおすすめします。
勉強の時間がない、なかなか覚えられない、という方は、この5施設の職員配置だけでも覚えておくと良さそうです。


③施設→職員、職員→施設と覚え方を変える

例えば、児童養護施設の配置職員は

・児童指導員
・嘱託医
・保育士
・個別対応職員
・家庭支援専門相談員
・栄養士
・調理師(調理業務を委託する場合は置かないことができる)
・看護師(乳児が入所する場合)

このようになります。

次に、例えば「児童指導員」はどの施設に置くかという視点で見てみると

・児童養護施設
・児童心理治療施設
・障害児入所施設
・児童発達支援センター

このようになります。
先ほどの出題されやすい5施設の中で考えると、児童指導員は乳児院、母子生活支援施設、児童自立支援施設には配置義務がないということもおさえます。

※乳児院については、看護師の最低人数を配置できたら残りは保育士か児童指導員にかえることができます。よって配置義務はありませんが、条件によって配置可能です。

例えば「児童指導員は、児童自立支援施設に配置される。」という◯×問題が出る(答えは×)ということです。


施設→職員、職員→施設というふうに覚えると、しっかりと身についていくのではないでしょうか。

次回は、◯×問題の解答・解説を載せます。