「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」に関する一問一答◯×テストの解答です。


問題数が多いので、解答は2回に分けています。
今回は施設の設備の解答解説です。




施設の設備

①児童自立支援施設には、工作室を設ける。

×
工作室を設けるのは、児童心理治療施設です。

(児童心理治療施設には、児童の居室、医務室、静養室、遊戯室、観察室、心理検査室、相談室、工作室、調理室、浴室、便所を設けます)


②福祉型児童発達支援センターには、特殊手工芸等の作業を指導するのに必要な設備を設ける。

×
特殊手工芸等の作業を指導するのに必要な設備を設けるのは、肢体不自由のある児童を入所させる医療型障害児入所施設です。


(肢体不自由のある児童を入所させる医療型障害児入所施設には、屋外訓練場、ギブス室、特殊手工芸等の作業を指導するに必要な設備、義肢装具を製作する設備を設けること。ただし、義肢装具を製作する設備は、他に適当な設備がある場合は、これを設けることを要しない)


③乳児院には、遊戯室を設ける。

×
遊戯室を設けるのは、保育所(満2歳以上)、
児童館等屋内の児童厚生施設、主としてろうあ児を入所させる福祉型障害児入所施設、福祉型児童発達支援センター、児童心理治療施設です。

(10人以上の乳幼児を入所させる乳児院には、寝室、観察室、診察室、病室、ほふく室、相談室、調理室、浴室、便所を設けます)

 
④助産施設には、遊具を設ける。
 
×
遊具を設けるのは、児童遊園等屋外の児童厚生施設です。



⑤児童館等屋内の児童厚生施設には図書室を設ける。


図書室を設けるのは、児童館等屋内の児童厚生施設のみです。


⑥乳児院(乳幼児 10 人未満を入所させる乳児院を除く。)には、ほふく室を設ける。


③の解説にあるとおりです。
他にほふく室を設けるのは、乳児または満二歳に満たない幼児を入所させる保育所です。


⑦母子生活支援施設には、母子室を設ける。


母子生活支援施設には、母子室、集会、学習等を行う室、相談室を設けます。


⑧児童養護施設には、集会及び学習等を行う室を設ける。

×
⑦の解説とおり、集会、学習等を行う室を設けるのは、母子生活支援施設です。
(児童養護施設には、児童の居室、相談室、調理室、浴室、便所を設けます。)
 

⑨児童心理治療施設には、心理検査室を設ける。


①の解説にあるとおりです。



⑩乳児院の寝室の面積は、乳児1人につき 1 . 65 m²以上、幼児1人につき3 . 3 m²以上とする。

×
乳幼児1人につき2.47
m²以上です。

母子生活支援施設の母子室の面積は 10 m²以上とし、児童1人につき 3 . 3 m²が加算される。

×
母子室の面積は30
m²以上です。

児童養護施設の乳幼児のみの居室の1室の定員は6人以下とし、その面積は1人につき 3 . 3 m²以上とする。



⑬児童心理
治療施設の児童の居室の1室の定員は1人とし、その面積は 3 . 3 m²以上とする。

×
1室の定員は4人以下とし、1人につき4 . 95m²以上です。

 

児童自立支援施設の児童の居室の1室の定員は2人以下とし、その面積は1人につき 7 . 43 m²以上とする。

×
1室の定員は4人以下とし、1人につき4 . 95m²以上です。






どこまで覚えるか判断する

過去問で出題傾向を確認すると「勉強しなくていいもの」「さらっと知っておけばよいもの」「細かく覚えなければいけないもの」という判断ができます。



「勉強しなくていいもの」

保育所については、「社会的養護」では出題されないので覚える必要がありません。
「保育実習理論」などに対応するためには面積を細かく覚える必要がありますが、「社会的養護」の範囲に保育所は関係ありませんので、保育所の設備基準を覚えなくていいということです。

また、今回解説した施設の設備に関してはここ何年も出題が全くありませんので、勉強しなくてもいいと判断します。(不安であればさっと目を通す程度でよさそうです)

施設の設備は、勉強していくとどんどん時間がなくなってしまいます。
例えば、問題①の工作室について「工作室ってなんだろう?何をするのかな?」と疑問に思って調べると、保育士試験とは関係ないところまで進んでしまいます。
興味があっても、やらなくてもいいことを切り捨てるようにします。



「さらっと知っておけばよいもの」

なんとなく知っていればよいものは、乳児院、児童養護施設、児童自立支援施設、児童心理治療施設、母子生活支援施設以外の施設の職員配置です。

ただ、その中にも出やすい職員がいます。

具体的には、この2点です。

・児童厚生施設→児童の遊びを指導する者を配置
・障害児入所施設・児童発達支援センター→児童発達支援管理責任者、児童指導員を配置



「細かく覚えなければいけないもの」

必ず覚えたいのが、乳児院、児童養護施設、児童自立支援施設、児童心理治療施設、母子生活支援施設の、いわゆる社会的養護関係施設の職員配置です。


施設→配置義務のある職員を覚えたら、職員名→配置される施設が言えるように練習します。

5施設に関連したよく出る配置義務の職員

①児童指導員
児童養護施設、児童心理治療施設、他にも 障害児入所施設、児童発達支援センター

(乳児院は条件付きで配置可能)

②心理療法担当職員
児童心理治療施設
それ以外では、10人以上に心理療法が行われる場合という条件つきで以下の施設で配置義務となります。

・乳幼児10人以上を入所させる乳児院
・母子生活支援施設
・児童養護施設
・児童自立支援施設

③少年を指導する職員(少年指導員)
母子生活支援施設

④児童生活支援員
児童自立支援施設

⑤児童自立支援専門員
児童自立支援施設


意外なところで、「個別対応職員」「家庭支援専門相談員」は、まだ出題がありません。
これから出るのか、やはり出ないのか、判断が難しいところです。
5施設のうち、どちらも母子生活支援施設以外は配置義務がある職員です。
母子生活支援施設では、配偶者からの暴力などで個別な支援が必要な場合に「個別対応職員」の配置義務あります。

次回は、平成31年前期試験を振り返り、ポイントをおさえます。