これから「教育原理」について個々の問題を見ていきます。
問題はこちら

問題構成はこのようになっていました。

1

法律

「教育基本法」第11

2

法律

「学校教育法」第24

3

法律

「学校教育法」第23

4

人物

ペスタロッチ著書「シュタンツだより」

5

人物

イリイチ、フレイレ、フレネの組み合わせ

6

人物

オーズベル、ブルーナー  、スキナーの組み合わせ

7

日本の教育制度

並び替え

8

中央教育審議会答申

「幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の学習 指導要領等の改善及び必要な方策等について」(平成 28 年)

9

法律

「幼稚園教育要領」第1 1

10

通知

「特別支援教育の推進について」


今回は問1の「教育基本法」第11条についてです。


問1 教育基本法 第11条


次の文は、「教育基本法」第 11 条の一部である。( A )・( B )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

幼児期の教育は、生涯にわたる( A )の基礎を培う重要なものであることにかんがみ、国及び地方公共団体は、幼児の( B )に資する良好な環境の整備その他適当な方法によって、その振興に努めなければならない。

(組み合わせ)
        A                           B
1 人格形成            のびやかな発達
2 人格形成            望ましい発育
3 人格形成            健やかな成長
4 資質・能力形成 のびやかな発達
5 資質・能力形成  健やかな成長



まずは、選択肢を消去できる解答テクニックから紹介します。

この問題のように、穴が2ヶ所の場合は、「選択肢に1つしかない言葉」が入っている選択肢は消去できるという解答テクニックが使えます。
この問題であれば、選択肢2のB「望ましい発育」ですね。
もしこれが答えならAは考えなくても答えが分かってしまいます。
問題作成者は、片方で答えが決まってしまうような選択肢を正答にしないと考えます。
よって、選択肢2を消去することができますね。


では、次に内容面を見ていきます。

幼児期の教育は、生涯にわたる( A   人格形成  )の基礎を培う重要なものであることにかんがみ、国及び地方公共団体は、幼児の( B  健やかな成長 )に資する良好な環境の整備その他適当な方法によって、その振興に努めなければならない。


この第11条は「幼児期の教育」について定めており、平成18年の改正で新設されたものです。
特に穴埋めになっている、「生涯にわたる人格形成の基礎」「健やかな成長に資する良好な環境の整備」という部分が重要です。

資する(しする)とは、役立つ、助けとなるという意味がありますから、「国、地方公共団体は、幼児の健やかな成長を助ける良好な環境を整備するなどして、幼児教育を盛んにすることについての努力義務がある」ということです。



教育基本法の学習方法

「教育基本法」はほぼ毎回の試験に出題され、ほとんどが語句の穴埋めという問題形式ですので、条文を確実におさえたいです。
とはいっても丸暗記ではなく、例えば第11条であれば、「生涯にわたる人格形成の基礎」「健やかな成長に資する良好な環境の整備」という部分を抜き出して覚えます。
前文と18条から成り立つ短い法律ですので、キーワードだけピックアップすると、全て覚えることも無理ではありません。

ただ、条文に優先順位をつけると効率的に学習することができます。

まず、18条の中でも、第7条(大学)、第8条(私立学校)、第14条(政治教育)、第15条(宗教教育)については、「保育士試験」ということから考えると出題されにくいと予想されます。
そして、一番最後の第18条(法令の制定)も問題に出されないような内容です。

よって、覚える条文は、前文、第1、2、3、4、5、6、9、10、11、12、13、16、17条に絞ることができます。

次に、最近の出題をみていきます。(平成29年後期、平成25年は出題がありません。)

令和元年後期

11

平成31年前期

9

平成30年後期

16条第1

平成30年前期

3

平成29年後期


平成29年前期

2条第13

平成28年後期

4条第1

平成28年前期

4条第1

平成27年地域限定

13

平成27

4条第2
5条第2
9
10
11

平成26年再試験

10

平成26

前文

平成25


平成24

10

平成23

11


このように最近出題された、前文、第2、3、4、5、9、10、11、13、16条については保育士試験において重要な条文ということです。
特に第4、9、10、11条が繰り返し出題されていますね。

暗記する条文に優先順位をつけて、①→④という順番で覚えます。

①繰り返し出題されている条文      第4、9、10、11条

②一度出題された条文      前文、   第2、3、5、13、16条

③まだ出題されていないものの、試験と関係のある条文   第1、6、12、17条

④試験とは関係がなさそうな条文   第7、8、14、15、18条


③④については簡単に読んでおくだけで良さそうですね。


以上、問1の問題解説と「教育基本法」の学習方法について紹介しました。
ほぼ毎回出題されていますので、「教育基本法」はしっかり覚えたいですね。
前文から順番に覚えるのではなく、よく出題されている条文から覚えていくことをおすすめします。


次回は、問2を見ていきたいと思います。