引き続き「教育原理」について個々の問題を見ていきます。
問題はこちら

問題構成はこのようになっていました。

1

法律

「教育基本法」第11

2

法律

「学校教育法」第24

3

法律

「学校教育法」第23

4

人物

ペスタロッチ著書「シュタンツだより」

5

人物

イリイチ、フレイレ、フレネの組み合わせ

6

人物

オーズベル、ブルーナー  、スキナーの組み合わせ

7

日本の教育制度

並び替え

8

中央教育審議会答申

「幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の学習 指導要領等の改善及び必要な方策等について」(平成 28 年)

9

法律

「幼稚園教育要領」第1 1

10

通知

「特別支援教育の推進について」


今回は問6の人物問題についてです。


問6   人物問題


次の【I群】の記述と、【II群】の人物を結び付けた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【I群】
A 文化の継承として知識をそのまま受け容れて身に付けることが大切であると主張したが、そのためには機械的に知識を覚えさせるのではなく、学習者の認知構造に意味のある変化をもたらすように教えなくてはならないとした。

B 行動主義心理学の立場で、刺激を与えれば反応が生起するという理論(S‒R 理論)をもとにプログラム学習を構想した。

【II群】
ア オーズベル(Ausubel, D.P.)
イ ブルーナー(Bruner, J.S.)
ウ スキナー(Skinner, B.F.)

(組み合わせ)

    A   B
1 ア イ
2 ア ウ
3 イ ア
4 イ ウ
5 ウ イ

Aがオーズベル、Bがスキナーです。

Bはプログラム学習というキーワードからスキナーに結ぶつけることができますが、Aの文章が分かりにくいですね。

「機械的に知識を覚えさせるのではなく、学習者の認知構造に意味のある変化をもたらすように教えなくてはならない」
の部分を、オーズベル有意味受容学習に結びつけることができるかどうかです。

有意味受容学習とは、例えば理科の実験などで、生徒があらかじめ持っている知識と関連させて結果を教える方法です。

オーズベルは、調べたり体験させたりして自力で発見させようとする発見学習(ブルーナー ですね)は効率が悪いので、先に学んだ内容に関連させて新しい知識を取り入れやすいように工夫した有意味受容学習を提唱しました。
また、学習内容を理解しやすく方向づけるためにあらかじめ与える情報のことを先行オーガナイザーと呼びます。

この問題を解くには、有意味受容学習、先行オーガナイザーという言葉だけを知っているだけでなく、きちんとその意味も知っておく必要がありました。


やはり過去問は重要!

実はオーズベルの問題文は、平成28年前期の問題とよく似ています。

平成28年前期試験 問7
(A )は、発見学習に対して、その効率の悪さに異を唱え、文化の継承として知識をそのまま受け容れて身につけることが大切であると主張した。そのためには機械的に知識を覚えさせるのではなく、新しい学習内容を学習者が既に所有している知識と関連づけて、その意味や重要性を理解できる形で提示すれば、新しい知識の定着がよくなるとして、( B )を提唱した。学習内容を理解しやすく方向づけるためにあらかじめ与える情報を、先行オーガナイザーという。

(組み合わせ)       
      A                                            B 
1 スキナー(Skinner, B.F.)            プログラム学習 
2 ヘルバルト(Herbart, J.F.)         四段階教授法 
3 ブルーム(Bloom, B.S.)              完全習得学習 
4 オーズベル(Ausubel, D.P.)        有意味受容学習 
5 キルパトリック(Kilpatrick, W.H.)   プロジェクト・メソッド
 

この問題文をしっかり読んで理解していれば、令和元年後期の問題も解けますね。

人物問題はたまに初登場の人物が出てきますが、基本的には過去問から繰り返し出題されている内容であるため、過去問を重視した学習がおすすめということです。


以上、問6の問題解説でした。


次回は、問7を見ていきます。