引き続き「教育原理」について個々の問題を見ていきます。
問題はこちら

問題構成はこのようになっていました。

1

法律

「教育基本法」第11

2

法律

「学校教育法」第24

3

法律

「学校教育法」第23

4

人物

ペスタロッチ著書「シュタンツだより」

5

人物

イリイチ、フレイレ、フレネの組み合わせ

6

人物

オーズベル、ブルーナー  、スキナーの組み合わせ

7

日本の教育制度

並び替え

8

中央教育審議会答申

「幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の学習 指導要領等の改善及び必要な方策等について」(平成 28 年)

9

法律

「幼稚園教育要領」第1 1

10

通知

「特別支援教育の推進について」


今回は問9の幼稚園教育要領についてです。




問9 幼稚園教育要領

次の文は、「幼稚園教育要領」(平成 29 年告示)第1章 第1「幼稚園教育の基本」の一部で ある。( A )・( B )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
 
教師は、幼児との信頼関係を十分に築き、幼児が( A )に主体的に関わり、環境との関わり方や意味に気付き、これらを取り込もうとして、( B )したり、考えたりするようになる幼児期の教育における見方・考え方を生かし、幼児と共によりよい教育環境を創造するように努めるものとする。

(組み合わせ)
       A                B
1 身近な環境 試行錯誤
2 身近な環境 表現
3 身近な環境 判断
4 活動            判断
5 活動            試行錯誤

今回の教育原理では10問中4問が穴埋め形式で、しかも4問とも穴が2ヶ所でした。
すでに説明していますように、「選択肢に1つしかない言葉」が入っている選択肢は消去することができるため、この問題であればBに「表現」が入っている選択肢2を消去することができます。


では、内容面を見ていきます。


教師は、幼児との信頼関係を十分に築き、幼児が( A 身近な環境 )に主体的に関わり、環境との関わり方や意味に気付き、これらを取り込もうとして、( B 試行錯誤 )したり、考えたりするようになる幼児期の教 育における見方・考え方を生かし、幼児と共によりよい教育環境を創造するように努めるものとする。


これは「幼稚園教育要領」の第1章総則 のうち 第1部「幼稚園教育の基本」からの出題です。
 「幼稚園教育要領」は平成29年3月に改訂されており、改訂箇所が出題されそうでしたが、今回は改訂前後で変わらない箇所が出題されました。
 
この問題文の前には、
幼児期の教育は,生涯にわたる人格形成の基礎を培う重要なものであり,幼稚園教育は,学校教育法に規定する目的及び目標を達成するため,幼児期の特性を 踏まえ,環境を通して行うものであることを基本とする。
という文章があります。

学校教育法に規定する目的及び目標とは、「学校教育法」の第22条 幼稚園の目的、第23条 幼稚園の目標のことですね。

「学校教育法」第22条
幼稚園は、義務教育及びその後の教育の基礎を培うものとして、幼児を保育し、幼児の健やかな成長のために適当な環境を与えて、その心身の発達を助長することを目的とする。

このように、幼児期の教育は環境を通して行うこととなりますので、問題文には「身近な環境に主体的に関わり」「環境との関わり方や意味に気づき」というふうに、環境という言葉が出てくるということです。

また、Bについては、子ども自らが自分の力で考えていくということになりますね。
試行錯誤は「保育所保育指針」にも出てくる言葉ですので、分かりやすかったのではないでしょうか。


幼稚園教育要領の出題は続きそうです

幼稚園教育要領は平成29年3月に改訂されたということもあり、平成30年後期、平成31年前期、令和元年後期と3回続けて出題されています。
そして今後もまだ出題が続くと予想します。

特に勉強したいポイントとしては、新設された部分です。

・前文
・第1章「総則」の第2、4、5、6

これらは特に念入りにおさえたいです。
前文はすでに平成31年前期ですでに出題されていますが、前文の中の違う箇所が出題されることも考えられます。
また、第1章「総則」の第2、4、5、6のうち、第2については平成30年後期で出題されています。


以上、問9の問題解説でした。


次回は、問10を見ていきます。