前回の記事で、令和2年前期試験より出題範囲に変更があるということをお伝えしました。
出題範囲は最も重要ですので、今回は「教育原理」の出題範囲を確認したいと思います。



「教育原理」の出題範囲

まずは、保育士試験出題範囲を見ていきます。
この部分はこれまでの内容とほぼ同じです。

第1 出題の基本方針
教育に関する基本的概念、教育における実践原理を体系的に理解しているかを問うことを基本とする。
問題選択に当たっては、教育の思想及び制度について、また、子ども家庭福祉等との関連性及び教育を巡る現代的課題に関しても配慮が必要である。
 
 
第2 出題範囲
平成 15 年通知別紙に定める教科目「教育原理」の内容とする。
 
 
第3 出題上の留意事項
1 保育の実践との関連を重視した出題が望ましい。
2 保育原理、子ども家庭福祉及び社会的養護の出題と十分関連をとって出題する。




つまり、

「教育の思想及び制度」→人物や法令問題
「子ども家庭福祉等との関連性及び教育を巡る現代的課題」→最近の教育用語、中央教育審議会答申、通知

このように読み取れますね。

そして、この第2の出題範囲については教科目の教授内容に記載があります。
これまでの出題範囲とほぼ同じですが、「乳幼児期の教育の特性 」のみ新たに追加されました。


1.教育の意義、目的及び子ども家庭福祉等との関連性
(1)教育の意義
(2)教育の目的
(3)乳幼児期の教育の特性
(4)教育と子ども家庭福祉の関連性
(5)人間形成と家庭・地域・社会等との関連性

2.教育の思想と歴史的変遷
(1)諸外国の教育の思想と歴史
(2)日本の教育の思想と歴史
(3)子ども観と教育観の変遷
 
3.教育の制度
(1)教育制度の基礎
(2)教育法規・教育行政の基礎
(3)諸外国の教育制度

4.教育の実践
(1)教育実践の基礎理論(内容・方法・計画と評価)
(2)教育実践の多様な取り組み

5.生涯学習社会における教育の現状と課題
(1)生涯学習社会と教育
(2)現代の教育課題



「乳幼児期の教育の特性」とは

今回より新たに追加された「乳幼児期の教育の特性」について考えてみます。
乳児に対して「教育」という言葉は使いませんので、乳幼児期の発達や幼児期の教育(幼稚園)などを指すと考えられます。
具体的にどのように出題されるかは分かりませんが、いくつかピックアップしてみました。


①「教育基本法」第11条
「幼児期の教育は、生涯にわたる人格形成の基礎を培う重要なものであることにかんがみ、国及び地方公共団体は、幼児の健やかな成長に資する良好な環境の整備その他適当な方法によって、その振興に努めなければならない。」


②「学校教育法」第22条
「幼稚園は、義務教育及びその後の教育の基礎を培うものとして、幼児を保育し、幼児の健やかな成長のために適当な環境を与えて、その心身の発達を助長することを目的とする。」


③中央教育審議会答申「子どもを取り巻く環境の変化を踏まえた今後の幼児教育の在り方について(答申)

・人の一生において,幼児期は,心情,意欲,態度,基本的生活習慣など,生涯にわたる人間形成の基礎が培われる極めて重要な時期である。幼児は,生活や遊びといった直接的・具体的な体験を通して,情緒的・知的な発達,あるいは社会性を涵養し,人間として,社会の一員として,より良く生きるための基礎を獲得していく。
・また,幼児期は,知的・感情的な面でも,また人間関係の面でも,日々急速に成長する時期でもあるため,この時期に経験しておかなければならないことを十分に行わせることは,将来,人間として充実した生活を送る上で不可欠である。したがって,我々大人は,幼児期における教育が,その後の人間としての生き方を大きく左右する重要なものであることを認識し,子どもの育ちについて常に関心を払うことが必要である。


④文部科学省の資料「子どもの発達段階ごとの特徴と重視すべき課題

乳幼児期における子どもの発達において、重視すべき課題としては、以下があげられる。

・愛着の形成
・人に対する基本的信頼感の獲得
・基本的な生活習慣の形成
・十分な自己の発揮と他者の受容による自己肯定感の獲得
・道徳性や社会性の芽生えとなる遊びなどを通じた子ども同士の体験活動の充実




過去問を使った学習がおすすめです


このように「教育原理」については出題範囲が今までとほぼ変化がないため、
過去問を使った学習がおすすめです。
「教育原理」の過去問だけでなく、出題範囲にもありましたように、関連している「保育原理」「子ども家庭福祉」「社会的養護」の過去問もやっていくのが良さそうです。
意外と他科目の過去問からの出題はよくあります。

次回から「教育原理」の学習ポイントをあげていきます。