昨日、過去の出題傾向から造形表現の予想問題を紹介しました。
その中から出題があることを願っています。

ただ、当日に全く書いたことのないテーマを見て慌てないためにも、事前にできるだけ様々な場面を考え、広く練習したいところですね。

実は筆記試験の問題にある「事例問題」も造形表現の練習テーマとして使えます。
今年の前期試験の造形(野菜栽培)については、筆記試験の事例問題をもとに出題されたかもしれません。

いくつか過去問を紹介したいと思います。



実際の試験問題との比較

まず、こちらは平成31年前期試験の造形表現の問題です。
初めて花や野菜の栽培が出題されました。

平成31年前期試験
 
【事例】を読み、次の4つの条件をすべて満たして、解答用紙の枠内にその情景を描きなさい。

【事例】H保育所の4歳児クラスの子どもたちが、園庭の一角で花や野菜を育てています。夏のある日、保育士と一緒に水やりをしたり収穫をしたりするなど、楽しく世話をしました。

【条件】
1.花や野菜の世話をしている様子を描くこと。
2.季節や園庭の様子がわかるように描くこと。
3.子ども3名以上、保育士1名以上を描くこと。
4.枠内全体を色鉛筆で着彩すること。
 

そして、こちらは平成30年神奈川県独自試験「保育実習理論」の問題です。

平成30年神奈川県独自試験「保育実習理論」問18

 
次の保育所での【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】 4歳児クラスでは、5月にトマト、ピーマン、キュウリ、ナス等の野菜の苗を畑に植えて、成長を見守りつつ収穫を楽しみに育てている。

【設問】 省略


この神奈川県独自試験の問題を参考にして、翌年の造形表現の問題にしたのではなかいか?と思えるほど似ていますね。

このように考えると、過去の筆記試験の事例問題が造形表現とつながる可能性もあり、また練習のテーマとしても使えると考えられます。



事例問題とは

事例問題とは、実際に起こる具体的な出来事に関する問題で、いくつかの科目で出題されます。

「保育原理」「保育実習理論」の事例問題は、主に保育所の場面です。
「社会的養護」の事例問題は、児童相談所や乳児院など、保育所ではない場面です。

つまり「保育原理」「保育実習理論」における事例問題はほぼ保育所のワンシーンなので、造形表現のテーマとしても最適ということですね。



事例問題の紹介

造形表現の練習に使えそうな事例問題をいくつか紹介します。(平成29年〜と、神奈川県試験)
今回の試験のテーマにはならないかなと思うものもありますが、どれも練習のテーマとしては使えそうです。


平成29年神奈川県独自試験「保育原理」問17
 
【事例】 1月、4歳児クラスではこま回しを多くの子どもが楽しんでいました。Tちゃんはこま回しが得意で、いろいろな種類のこまを回すことができます。(略)

おもちゃを使った遊びはほぼ出題されていないのですが、こまは日本の伝統的な遊びですので練習しておきたいです。
今回は冬の試験ですので、こまなどの正月遊びは出題があるかもしれません。



平成30年神奈川県独自試験「保育原理」問14
 
【事例】 3歳児クラスに新入所したM君は、鉄道が好きです。新しい環境にとても緊張し、入所から2か月が経とうとしていますが、不安な様子で保育士のそばをなかなか離れません。 時々保育士と他児と一緒に鉄道の絵本を見たり、電車ごっこをしたりして楽しむ姿が見られます。(略)

段ボールやひもを使って手軽に遊べる「電車ごっこ」はこれまで出題されていません。
音楽表現の課題「バスごっこ」のタイトルにちなみ、造形表現では「電車ごっこ」もあるかもしれません!?



平成31年神奈川県独自試験「保育原理」問15
 
【事例】 5歳児クラスでは、クラスの子どもたちが様々な色のカラービニールで洋服を作ったり、折り紙や厚紙で髪飾りを作ったりして、それを身にまとい、「ひかりの国の妖精」になり、遊びを楽しんでいる。そのような中、週末に家族で買い物に行き、ブローチを買ってもらった子どもが「妖精のブローチ屋さんをやろう」と提案し、ブローチ屋さんごっこが始まる。保育所では「お店屋さんごっこ」という行事が控えている中、保育士が「お店 屋さんごっこで、『妖精のブローチ屋さん』をやったらどう?」と提案すると、子どもたちも張り切って取り組みだす。(略)

カラフルで楽しい雰囲気が描けそうなテーマですね。



平成31年神奈川県独自試験「保育実習理論」問16
 
【事例】 6月の雨上がり、4歳児のS君が、園庭でカタツムリを見つけると「カタツムリがいた」と保育士に教えに来る。クラスの子どもたちと見に行くと、小さなカタツムリが木の根元の方にいる。見せて見せてと他の子どもたちがやって来る。「先生見て!ここにも!」という子どもや、殻をそっとさわり「固い!」という子ども、「見て、動いたよ」という子どもなど、様々な声が聞かれる。(略)

虫などを観察している様子は一度練習していないと難しそうです。



平成29年後期「保育原理」問10
 
【事例】園庭で3歳児クラスの子ども達がかけっこを行った。かけっこを終えた子ども達は、園庭の隅にまとまって座っている。その子ども達の輪の中で、このときはめずらしくNちゃんが泣いていて、周りの子ども達はNちゃんの顔をのぞきこんでいる。担当保育士がN ちゃんに近づいて声をかけると、「2番じゃやだー、1番がいい」と泣いて訴える。

泣いている子どもやなぐさめている保育士の表情を描く練習ができそうです。



平成30年前期「保育実習理論」問12
 
【事例】 R保育所にはどんぐりなど、木の実のなる木が多くあり、毎年秋になると木の実を拾って、「やじろべえ」を作って遊んでいます。

完成して楽しそうに遊んでいる子ども、必死に頑張って作っている子ども、先生に作り方を聞いている子どもなど、さまざまな子どもの様子が描けそうです。



平成30年後期「保育原理」問17
 
【事例】5歳児クラスでは、誕生日を迎えた子どもの保護者も一緒に誕生会に参加する。誕生日を迎えた子どもは自分の保護者が保育所に来てくれるその日をとても楽しみに待っている。また、クラス全体の前に出て自分が好きなものや将来の夢などを話し、友達が聞いてくれるのを楽しみにしている。(略)

誕生日会は平成30年後期に出題されています。
ただ、保護者を描くのは練習になりますね。



平成30年後期「保育実習理論」問11
 
【事例】 S保育所の5歳児クラスでは、粘土で動物を作りました。(略)

意外ですが、製作はまだ出題がありません。
製作は出ないかもしれませんが、粘土で自由に楽しく作っている子どもたちの様子を一応練習しておきたいですね。



平成31年前期「保育実習理論」問13
 
【事例】Q保育士は、3歳児クラスを担当している。最近クラスの子ども達は表現遊びに興味をもち、オノマトペや体の動きを使っていろいろな状況を表現して遊んだり、言葉のリズムを楽しんだりしている場面がたくさん見られるようになった。

リズム運動など元気で動きのある絵は非常に難しいため、練習あるのみですね。
動きのある体操やダンスを予想の一つにしています。



以上、参考になりましたでしょうか。
あと2週間頑張ってください!