「社会福祉」によく出題される「ノーマライゼーション」について、どのように出題されているか過去問をチェックしていきます。
今回は平成28年前期試験の問14です。


平成28年前期試験 問14
 
問 14 次の文は、社会福祉における利用者支援等に関する記述である。適切な記述を○、 不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A ノーマライゼーション   ――― ホームレスや外国人労働者などを排除する社会にあって、このような人たちへの支援や雇用への参加の促進を目標とする政策理念である。

B アカウンタビリティ  ――― 福祉サービスに関して、サービス提供者や国、地方公共団体等が、利用者あるいは国民に対して説明する責任をいう。

C WAM NET(ワムネット)   ――― 福祉・保健・医療の総合情報サイトのことで、サービス提供者のサービスやその第三者評価が公表されている。

D 情報リテラシー ――― 福祉サービス利用者が情報を利用したり活用したりする能力のことで、それを高める支援が求められている。

 (組み合わせ)  
  A B C D
1 ○ ○ ○ ×
2 ○ × × ○
3 × ○ ○ ○
4 × ○ × ○
5 × × ○ ×

ノーマライゼーションを含めた用語問題が出題されました。

設問を一つずつ見ていきます。

A ノーマライゼーション   ――― ホームレスや外国人労働者などを排除する社会にあって、このような人たちへの支援や雇用への参加の促進を目標とする政策理念である。 

→× 

ノーマライゼーションとは、障害のある人もない人も、互いに支え合い、地域で生き生きと明るく豊かに暮らしていける社会を目指すという理念です。(厚生労働省

この文章では、対象が「ホームレスや外国人労働者」と具体的に書かれてあるため、ノーマライゼーションの説明ではないことが分かりますね。
この説明文に該当する用語はありません。


B アカウンタビリティ  ――― 福祉サービスに関して、サービス提供者や国、地方公共団体等が、利用者あるいは国民に対して説明する責任をいう。


→◯

簡単に言うと、アカウンタビリティ=説明責任です。
福祉サービスにおいては、入所が措置から利用契約になったことにより、サービスの提供者が利用者等に対して説明の責任が必要ということですね。

アカウンタビリティと似た言葉に「インフォームドコンセント」があります。
この「インフォームドコンセント」は医療だけでなく、福祉においても使われる言葉です。
利用者への説明責任はアカウンタビリティ、説明して同意を得ることがインフォームドコンセントという違いとなります。


C WAM NET(ワムネット)   ――― 福祉・保健・医療の総合情報サイトのことで、サービス提供者のサービスやその第三者評価が公表されている。

→◯

WAM NET(ワムネット)とは、福祉・保健・医療に関する制度・施策やその取り組み状況などに関する情報をわかりやすく提供することにより、福祉と医療を支援する総合情報提供サイトです。(WAMNET

例えば、放課後等デイサービスを行っている事業所が自宅の近くにあるかということなどを調べることができます。

D 情報リテラシー ――― 福祉サービス利用者が情報を利用したり活用したりする能力のことで、それを高める支援が求められている。

→◯

リテラシーとは、読み書きの能力や引き出す能力です。
つまり情報リテラシーとは、膨大な情報の中から必要な情報を抜き出し、正しく活用できる能力ということになります。
似た言葉に「メディアリテラシー」があります。
メディアリテラシーとは、情報媒体(テレビやインターネットなど)から情報を判断し、見極める能力、理解する能力ということです。



専門用語は一覧にして覚える

この問題では、よく出題されるノーマライゼーションに並んで、アカウンタビリティ、ワムネット、情報リテラシーが出題されました。
また、似た言葉として、インフォームドコンセント、メディアリテラシーという言葉も紹介しました。

「社会福祉」にはこれ以外にも、パターナリズム、アドボカシー、アンビバレント、ストレングスなど、様々な専門用語があります。

過去問を解いていく中で出題された言葉をピックアップするなどして、学んだ専門用語を一覧にしておくと学習しやすそうですね。

引き続き、「社会福祉」におけるノーマライゼーションに関する問題を見ていきます。