「社会福祉」によく出題される「ノーマライゼーション」について、どのように出題されているか過去問をチェックしていきます。
今回は平成26年試験の問2です。


平成26年試験 問2
 
次の文は、ノーマライゼーションに関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。

1 児童福祉施設では、入学、卒業などの人生の節目をお祝いする行事を尊重している。

2 高齢者の入所施設の中には、1か月間のレクリエーション等のプログラムを廊下に掲示して、能動的に生活を楽しめる工夫をしているところがある。

3 知的障害児の福祉における発達保障の基本は、特に知的機能を高めることである。

4 福祉サービスを必要とする地域住民が、社会、経済、文化その他あらゆる分野の活動に参加する機会が与えられるように、地域福祉の推進が行われている。

5 入所施設を利用しなければならない人が、施設において家庭に近い生活ができるようにすることもノーマライゼーションの考え方に含まれる。


ノーマライゼーションとは、障害のある人もない人も、互いに支え合い、地域で生き生きと明るく豊かに暮らしていける社会を目指すという理念です。(厚生労働省
この問題では、施設に入所する場合も、地域社会にて普通の生活を送っているかということをポイントとして考えると良さそうですね。

設問を一つずつ見ていきます。

1 児童福祉施設では、入学、卒業などの人生の節目をお祝いする行事を尊重している。 

→◯

児童福祉施設においても、一般の人たちと同じように普通の生活をするということですね。


2 高齢者の入所施設の中には、1か月間のレクリエーション等のプログラムを廊下に掲示して、能動的に生活を楽しめる工夫をしているところがある。 

→◯ 

生き生きと明るく、積極的に取り組めるように工夫することはノーマライゼーションの考え方に基づくと言えます。


3 知的障害児の福祉における発達保障の基本は、特に知的機能を高めることである。

→×

ノーマライゼーションと関係のない文章であり、文章自体も誤りです。

例えば障害児入所施設では、

福祉型障害児入所施設 保護、日常生活の指導及び独立自活に必要な知識技能の付与
医療型障害児入所施設 保護、日常生活の指導、独立自活に必要な知識技能の付与及び治療

「児童福祉法」第42条にてこのような支援を行うことを定めています。
つまり、発達保障の基本として、知的機能を高めることではなく、日常生活や独立自活に必要な知識技能を身につけることということです。


4 福祉サービスを必要とする地域住民が、社会、経済、文化その他あらゆる分野の活動に参加する機会が与えられるように、地域福祉の推進が行われている。 

→◯

地域社会において豊かに暮らすということがノーマライゼーションの理念ですね。

5 入所施設を利用しなければならない人が、施設において家庭に近い生活ができるようにすることもノーマライゼーションの考え方に含まれる。

→◯

障害がある人もない人も地域で普通の生活を送るのがノーマライゼーションであり、施設入所する場合であっても同じように普通の生活を送るということです。
 

読解力を鍛える

「社会福祉」の20問の問題は◯×組み合わせがほとんどであり、他にこのような誤りを見つける問題などが1問程度あります。
数多くの文章をしっかりと読む必要があるため、保育士試験の中では読解力が必要な科目とも言えます。

つまり、単にノーマライゼーションという言葉を理解するだけでは、解けない問題があるということです。
これまで見てきた過去問を参考に、どのように出題されているかを確認し、読解力を鍛えていかなければなりません。

引き続き、「社会福祉」におけるノーマライゼーションに関する問題を見ていきます。