後期試験「社会福祉」の問題を一つ一つ解説しています。

その中で、問6に出題された介護保険制度はほぼ毎回出題されていますので、過去問を確認して出題形式を見ていきたいと思います。
今回は、平成28年前期試験の問題です。 

問題はこちら


平成28年前期「社会福祉」問10
 
次の文は、介護保険制度に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 要介護認定は、都道府県が行う。
B 第2号被保険者とは、市町村の区域内に住所を有する 65 歳以上の者である。
C 要介護認定には、有効期間がある。
D 介護認定審査会には、民生委員の参加が規定されている。
E 保険者は国である。

 (組み合わせ)  
  A B C D E
1 ○ ○ × ○ ○
2 ○ ○ × × ○
3 ○ × × ○ ○
4 × ○ ○ ○ ×
5 × × ○ × ×

介護保険制度に関する基本事項が出題されました。
全て分からなくても、例えばAの要介護認定を行うのは市町村なので×、Bの第2号被保険者は40歳から64歳なので×、という2つだけで正答の5を選ぶことができます。

ただ過去問学習では、出題された全ての設問を理解しておくことが望ましいですね。


では設問を一つずつ見ていきます。
 

A 要介護認定は、都道府県が行う。


→×

平成30年後期試験にも出題されています。

要介護認定を行うのは、都道府県ではなく市町村と特別区です。
要介護認定とは、被保険者に対して介護が必要な状態であることを認めることです。

被保険者が介護が必要となったとき、被保険者は、保険者(市町村・特別区)に対して要介護認定申請を行い、保険者(市町村・特別区)がその調査や認定を行うという流れです。


B 第2号被保険者とは、市町村の区域内に住所を有する 65 歳以上の者である。

→×

こちらも平成30年後期試験に出題されています。

まず、被保険者(=介護保険の加入者)とは、40歳以上の全ての者です。
年齢によって第1号(65歳以上)と第2号(
40 歳以上 65 歳未満の健保組合、全国健康保険協会、市町村国保などの医療保険加入者)に分けられます。

 
 

C 要介護認定には、有効期間がある。

→◯

要介護認定の新規の有効期限は原則6ヶ月です。
また、要介護更新認定や要支援更新認定の有効期間は原則12ヶ月です。

(参考)要介護認定に係る法令(厚生労働省)



D 介護認定審査会には、民生委員の参加が規定されている。 

→×
 
介護認定審査会とは、認定するために審査や判定を行う機関です。
この機関に民生委員の参加は規定されていません。

「介護認定審査会運営要綱」では
「委員は、保健、医療又は福祉に関する学識経験を有する者であり、各分野の均衡に配慮した構成とし、市町村長(特別区にあっては区長。以下同じ。)が任命する。」
としています。

E 保険者は国である。

→×

平成31年前期試験にも出題されています。

保険者とは保険料を徴収し、サービスの給付を行う者で、介護保険制度の保険者は市町村と特別区(東京23区)となります。

「介護保険法」第3条
市町村及び特別区は、この法律の定めるところにより、介護保険を行うものとする。」
 
過去問では知識を増やしていく

今回出題された内容をまとめました。

■保険者は市町村・特別区(保険料の徴収や要介護認定を行う)
■被保険者は40歳以上(1号が65歳以上、2号が40歳から64歳)
■要介護認定には有効期限がある
■介護認定審査会の委員は、保健、医療又は福祉に関する学識経験者


 
繰り返し出題されているのが、上2つの保険者や被保険者ですね。
それ以外の部分についても再度出題される可能性があるため、おさえておきたいですね。
要介護認定に係る法令(厚生労働省)も参考になります。

引き続き、介護保険に関する問題を解説していきます。