「社会福祉」の社会保障に関する内容(生活保護や年金、介護保険など)を分析しています。
平成26年までさかのぼって出題内容を一覧にしました。


生活保護

介護保険

雇用保険

年金

労災

医療保険

令和元年後




平成31年前



平成30年後        





平成30年前



平成29年後





平成29年前






平成28年後




平成28年前






平成27年地






平成27






平成26年再

平成26






今は年金制度の問題を解説しています。
今回は、平成26年試験の問題です。
問題はこちらです。



平成26年試験 問9
 
次の文は、年金保険制度に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 年金給付の主要なものは、障害年金、遺族年金、老齢年金の3種である。

B 任意加入を原則としている。

C 基本的に厚生年金保険の被保険者は、同時に国民年金の第 2 号被保険者となる。

D 基本的に共済組合の組合員は、同時に国民年金の第 2 号被保険者となる。

E 基本的に国民年金は 20 歳以上 60 歳未満のすべての国民を被保険者とする制度である。

(組み合わせ)  
    A B C D E
1 ○ ○ × ○ ○
2 ○ × ○ ○ ○
3 ○ × ○ × ○
4 × ○ ○ ○ ×
5 × ○ × ○ ×

この問題は年金制度について広く問われた内容でした。
解答テクニックとして、C、D、Eの「基本的に」に注目します。
基本的にということは例外もあるということを示していますので、そうではない場合もあるということですね。
よって「基本的に」が含まれる文章は正しい内容と考えられます。
実際にこのC、D、Eはいずれも◯です。

では、設問を1つずつみていきます。


A 年金給付の主要なものは、障害年金、遺族年金、老齢年金の3種である。 

→◯

文章のとおりです。
年金制度②にも書いています。

【老齢年金】は「老齢基礎年金」「老齢厚生年金」
【障害年金】は「障害基礎年金」「障害厚生年金」
【遺族年金】は「遺族基礎年金」「遺族厚生年金」

となります。


B 任意加入を原則としている。

→×

任意加入ではなく義務です。
「国民年金法」第88条では被保険者は、保険料を納付しなければならない。としており、納付を義務づけています。


C 基本的に厚生年金保険の被保険者は、同時に国民年金の第 2 号被保険者となる。

→◯

国民年金は、3種類の加入者がいます。

①第1号被保険者 20歳以上60歳未満の自営業者、学生、無職など
②第2号被保険者 会社員、公務員などの厚生年金、共済の加入者
③第3号被保険者 第2号被保険者に扶養されている20歳以上60歳未満の配偶者(年収130万未満)

よって問題にある厚生年金の被保険者とは、国民年金の第2号被保険者ということです。

さて、例えば会社員は厚生年金に加入して厚生年金の保険料を納めていますね。
そうすると国民年金の保険料は納めていないのでしょうか?

実は厚生年金の中には国民年金が含まれています
厚生年金と別に国民年金の保険料を負担するというわけではなく、国民年金分は厚生年金に入っているのです。
そうすると会社員が受け取る年金は、基礎年金と厚生年金の2階建になっているということですね。
厚生労働省の漫画もわかりやすいのでおすすめです。


D 基本的に共済組合の組合員は、同時に国民年金の第 2 号被保険者となる。 

→◯

Cの解説にあるとおりです。
第2号被保険者は会社員、公務員などの厚生年金、共済の加入者です。
共済組合とは、公務員や私立学校職員を対象とした社会保険組合です。



E 基本的に国民年金は 20 歳以上 60 歳未満のすべての国民を被保険者とする制度である。

→◯

文章のとおりです。
 「国民年金法」第7条では被保険者の資格を規定しています。
学生でも20歳以上であれば、国民年金の被保険者ですね。
厚生年金の加入者も、国民年金の第2号被保険者ということをおさえます。
Cで解説していますように、厚生年金の保険料の中に国民年金の保険料が含まれていますので、厚生年金の被保険者は国民年金の被保険者でもあります。


次回はこれまで解説した年金制度についてまとめます。