「社会福祉」の社会保障に関する内容(生活保護や年金、介護保険など)を分析しています。
平成26年までさかのぼって出題内容を一覧にしました。


生活保護

介護保険

雇用保険

年金

労災

医療保険

令和元年後




平成31年前



平成30年後        





平成30年前



平成29年後





平成29年前






平成28年後




平成28年前






平成27年地






平成27






平成26年再

平成26






今は労災保険の問題を解説しています。
今日「新型コロナウイルスに感染したバス運転手は労災になるのか?」という記事を見ました。
労災は業務上や通勤途上の怪我や病気が対象で、それを労働基準監督署長が認定するかどうかとなります。
それぞれのケースにおいて、認定するかどうかは判断されるということですね。
もちろん、保育士試験ではこのような認定基準に関するような問題は出題されません。

労災保険は業務上や通勤途上を対象としていることだけおさえて、それ以上の勉強(細かな認定基準など)はしなくて良いことを知っておくといいですね。

今回は、平成30年前期試験の問題です。
問題はこちらです。



平成30年前期試験 問9
 
次の文は、社会保険制度に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 企業に勤めているWさんは、通勤途上で転倒し負傷したため、労働者災害補償制度に必要な保険給付の申請を行った。

B 大学を卒業後、銀行に約 15 年間勤めていたXさんは、銀行を退職して、長年の夢であった花屋を開業したため、国民健康保険に加入する手続きを行った。

C 企業に約 10 年間勤めていたZさんは、会社の都合により退職し、雇用保険から基本手当の給付を受けながら、新たな職場を探している。

 (組み合わせ)  
   A B C  
1 ○ ○ ○  
2 ○ ○ ×  
3 ○ × ○  
4 × ○ ×  
5 × × ○

労災、医療保険、雇用保険が一緒に出題されました。


では、設問を1つずつみていきます。


A 企業に勤めているWさんは、通勤途上で転倒し負傷したため、労働者災害補償制度に必要な保険給付の申請を行った。

→◯
「通勤途上の負傷」は労災保険の対象ですね。
通勤途上とはいえ、自宅の敷地内外によって給付されるかどうかが分かれることがありますが、保育士試験ではそこまでは出題されません。

また、労災保険は労働基準監督署長あてに請求します。
労働基準監督署は、必要な調査→認定→保険給付という流れで労災保険の事務を行います。


B 大学を卒業後、銀行に約 15 年間勤めていたXさんは、銀行を退職して、長年の夢であっ た花屋を開業したため、国民健康保険に加入する手続きを行った。

→◯

国民健康保険とは、自営業者などを対象とした医療保障です。
銀行に勤めていた時は健康保険に加入しており、退職して国民健康保険に切り替えたということですね。


C 企業に約 10 年間勤めていたZさんは、会社の都合により退職し、雇用保険から基本手当の給付を受けながら、新たな職場を探している。

→◯

基本手当とは、生活の安定のための支援です。
雇用保険のうちの「失業等給付」の中の「求職者給付」の中に位置づけられています。
支給要件として、現在失業していることや、被保険者期間が通算12ヶ月以上あることなどがありますが、保育士試験では細かい部分は出題されていません。
失業中の生活を安定させるために、雇用保険の求職者給付(基本手当)があることをおさえるとよいですね。



「社会福祉」の中でも難しく感じる社会保障ですが、勉強のコツはやはり、過去問のレベルを参考にして範囲を見極めることだと思います。
今回は労災、医療保障、雇用保険に関した問題で、どれも基本的なことが出題されており、これまでの過去問と同様のレベルとなっています。
最初に書きましたように、労災の細かな認定基準などは出題されたことがありません。
社会保障制度に携わる社会保険労務士の国家試験ではないため、専門性が高い内容は出されないと言えます。
これまでの過去問と同レベルの内容が出題されると考えて、学習範囲を見極めること(=範囲を超えた勉強をしない)ことが重要だと感じます。
 

次回も労災保険についてです。