先日まで社会保障の過去問を分析していました。
全て解説を終えたと思ったのですが、平成31年前期試験は年金制度に関する問題が2つ出題されており(問8と問5)、そのうち問5の解説がまだでした!



生活保護

介護保険

雇用保険

年金

労災

医療保険

令和元年後




平成31年前


2問


平成30年後        





平成30年前



平成29年後





平成29年前






平成28年後




平成28年前






平成27年地






平成27






平成26年再

平成26






よって、今回は平成31年前期試験の問5を解説します。
問題はこちらです。
それに伴い、年金制度をまとめた記事も追記しております。




平成31年前期試験 問5
 
次の文は、国民年金制度に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 保険料の支払い期間は、20 歳から 70 歳未満である。(任意加入被保険者を除く)

B 20 歳以上の大学生は、本来は保険料を支払う義務を負うが、学生納付特例制度によって、在学期間の納付が免除される。

C 遺族基礎年金は、子どもの有無に関わらずに支給される。

D 障害者が障害年金を受給するためには、原則として事前の保険料拠出を必要とするが、国民年金に加入する 20 歳前に障害を持った場合はこの限りではない。
 
(組み合わせ)
  A B C D
1 ○ ○ ○ ○
2 ○ ○ × ○
3 ○ × ○ ×
4 × ○ ○ ×
5 × × × ○

国民年金制度について細かく問われた内容でした。
解答テクニックとしてはDの「原則として」という言葉に着目します。
「原則として〜だが、〜である場合がある」として例外をわざわざ示していますので、正しい内容と判断できます。
「原則として」「基本的に」という言葉がつく場合、その問題文は正しいと判断できることがほとんどです。

では、設問を1つずつみていきます。

A 保険料の支払い期間は、20 歳から 70 歳未満である。(任意加入被保険者を除く)

→×

70歳未満ではなく60歳未満ですね。
国民年金の対象者は、20歳から60歳未満のすべてのものです。
学生でも20歳以上であれば、国民年金の被保険者ですね。
厚生年金の加入者も、国民年金の第2号被保険者になるということをおさえます。


B 20 歳以上の大学生は、本来は保険料を支払う義務を負うが、学生納付特例制度によって、在学期間の納付が免除される。

→×

国民年金の保険料の支払いは義務であり、大学生という理由で納付が免除されることはありません。
学生納付特例制度とは、支払い時期を先送りできる制度です。
その時に支払いができなくても申請していれば、10年以内に保険料をさかのぼって納めることができます。


C 遺族基礎年金は、子どもの有無に関わらずに支給される。 

→×

遺族基礎年金の受給要件には「子ども」がからんできます。
国民年金の被保険者だった死亡者によって生計を維持していた「子のある配偶者」または「子」に支給されます。
「子」についても年齢や婚姻の有無などのいくつかの要件がありますが、ここまでは出題されないと思われます。(参照 日本年金機構


D 障害者が障害年金を受給するためには、原則として事前の保険料拠出を必要とするが、国民年金に加入する 20 歳前に障害を持った場合はこの限りではない。

→◯

問題文の意味が少し分かりにくいですね。
基本的に年金を受けとるためには、受け取る前に保険料を納めなければなりません。
しかし、20歳前に障害を持った場合(つまり本人が保険料を納めていない)は、障害年金が受給できるということです。

障害年金の受給対象者はこのようになります。
①症状が現れたのが20歳前の年金制度に加入する前
②症状が現れたのが国民年金に加入している期間または60歳以上65歳歳未満では、保険料を納めている人


このうち①については、20歳になると国民年金から障害基礎年金が支払われます。
こちらもご参照ください。(日本年金機構