令和元年後期試験「社会福祉」の問題を解説しています。
今回は問13のソーシャルワークの援助のあり方です。
問12の事例問題とは異なり、こちらは専門用語をきちんと理解しているかどうかが問われました。


令和元年後期試験 問13
 
次の文は、ソーシャルワークの援助のあり方に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 「インテーク」では、クライエントのニーズを多面的に把握する。

B 「アセスメント」では、クライエントの抱えている問題について情報収集を行う際、クライエントのストレングスについて情報収集をすると、援助の焦点がぼやけてしまうため行うべきではない。

C 「モニタリング」では、提供しているサービスに対して、その提供状況に不具合があるかどうかをチェックするため、利用者のサービスに対する満足感を評価する必要はない。

D 多様なニーズを抱えているケースに対する「インターベンション」では、ソーシャルワーカーが中心となって関係機関に声をかけ、チームアプローチで行う場合がある。

(組み合わせ)
  A B C D
1 ○ ○ × ×
2 ○ × × ○
3 × ○ ○ ×
4 × ○ × ○
5 × × ○ ○

援助における専門用語について問われました。
解答テクニックとして、Bの行うべきではない、Cの必要はないについては何度か説明しています。
もし正しい内容であれば、このような禁止や不要という内容をわざわざ問題にすることはないと考えます。



BとCが×とわかるだけで、正解の2を選ぶことができます。
1つずつ見ていきます。

A 「インテーク」では、クライエントのニーズを多面的に把握する。 

→◯

インテークは受理面接ともいいます。
援助過程における一番最初の面接であり、ここでクライアントがどのような問題を抱えているかを把握します。
多面的とは、視点を変えていろいろな方面から物事を見るという意味です。
クライアントの状況を把握して、背景にある問題を明らかにしていきます。


B 「アセスメント」では、クライエントの抱えている問題について情報収集を行う際、クライエントのストレングスについて情報収集をすると、援助の焦点がぼやけてしまうため行うべきではない。

 →×

ストレングス(クライエントの強み)を見つけ出すことは問題解決のための重要なポイントです。
アセスメントは事前評価ともいい、インテークに続いて行われます。

まずクライエントのストレングスも含めた情報を収集し、問題を明らかにして、本人の解決能力や活用できるサービス・社会資源を評価することです。
そしてどんな援助方法を実施するかという手段の決定まで行います。
その後、プランニング(計画)へ進みます。



C 「モニタリング」では、提供しているサービスに対して、その提供状況に不具合があるかどうかをチェックするため、利用者のサービスに対する満足感を評価する必要はない。

→×

モニタリングは効果測定ともいいます。
モニタリングの目的としては、当初の計画でいいかどうかを確認することです。
援助が適切に行われているかどうかをチェックすると同時に、満足度も確認します。
クライエントが望んでいるサービスを受けられているかどうかが分かりますね。
  

D 多様なニーズを抱えているケースに対する「インターベンション」では、ソーシャルワーカーが中心となって関係機関に声をかけ、チームアプローチで行う場合がある。

→◯

インターベンションは介入ともいいます。
簡単に言うと支援を実施することです。
問題解決のために、具体的な社会資源を活用して支援を行います。
問題文にあるチームアプローチとは、さまざまな職種が連携、協力して解決していくことです。


以上、問13の解説でした。
このような用語は過去問にもよく出てきますし、教科書にもしっかり載っています。
カタカナなので意味が分かりにくいところですが、 これからも出題が続くと思われますので、きちんと区別しておきたいですね。

次回は、このソーシャルワークの援助に関した過去をもう少し紹介します。