法律や制度の制定年を古い順に並び替える問題は、「児童家庭福祉(子ども家庭福祉)」「社会福祉」によく出題されています。
同じような内容が出題されますので、両科目の出題を確認します。


児童家庭福祉

社会福祉

令和元年後期

3

17

平成31年前期

2

-

平成30年後期

15

2

平成30年前期

-

1

平成29年後期

-

1

平成29年前期

2

7

平成28年後期

19

18

平成28年前期

-

-

平成27年地域

-

-

平成27

-

14

平成26年再

4

3

平成26

-

-

 
今回は平成30年後期試験「社会福祉」の問2を解説します。


平成30年後期試験 社会福祉 問2
 
次のA〜Dは、障害者福祉制度に関する法律である。A〜Dの法律を制定の古い順に並べた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 「精神薄弱者福祉法」(現「知的障害者福祉法」)
B 「身体障害者福祉法」
C 「発達障害者支援法」
D 「障害者虐待の防止、障害者の養護者に対する支援等に関する法律」

(組み合わせ)
1 A→C→B→D
2 B→A→C→D
3 B→D→A→C
4 C→D→A→B
5 D→C→B→A

障害者福祉に関する法律ですね。

制定年を正確に知らなくても、A 「精神薄弱者福祉法」(現「知的障害者福祉法」)は、改称前の名称であるから古いかな? C 「発達障害者支援法」D 「障害者虐待の防止、障害者の養護者に対する支援等に関する法律」は比較的新しいかな?ということがイメージできるのではないでしょうか。

それだけで、あっさりと答えの2を選ぶことができます。
これまでの勉強で培った知識を繋げていくと答えが分かる場合もありますね。

一つずつ見ていきます。

A 「精神薄弱者福祉法」(現「知的障害者福祉法」)

精神薄弱者は聞き慣れない言葉ですが、現在の知的障害者です。
精神薄弱者の福祉を図るために、「精神薄弱者福祉法」が1960年に制定されました。
そして現在の「知的障害者福祉法」に改称されたのは1998年です。


B 「身体障害者福祉法」

身体障害者の福祉を図るために、「身体障害者福祉法」が1949年に制定されました。
精神薄弱者(知的障害者)を対象とした法律と比べると10年以上早く、戦後まもなく制定されています。
理由としては、この法律は戦争で負傷した人の生活を支援するためにつくられたからです。
「身体障害者福祉法」ができた時代背景を知っていれば、制定が戦後まもなくだったことが記憶に残りますね。
また、労働ができず自立が難しい身体障害者を単に支援するのではなく、障害者自身が努力して自立し、社会活動に参加できるように援助していくことを目的としています。


C 「発達障害者支援法」

「発達障害者支援法」は2004年に制定されました。
この法律では、発達障害者のうち18歳未満のものを発達障害児と定めています。


D 「障害者虐待の防止、障害者の養護者に対する支援等に関する法律」

「障害者虐待防止法」とも呼ばれ、「児童虐待防止法」「高齢者虐待防止法」に続いて 2011年に制定されました。
障害者に対する虐待の通告義務が定められています。
こちらは平成29年前期試験の並び替え問題にも出ていますので、制定年はおさえたいところです。


まとめ

身体障害者福祉法

1949年

精神薄弱者福祉法

1960年 

精神薄弱者福祉法から知的障害者福祉法へ改称

1998年 

発達障害者支援法

2004年 

障害者虐待の防止、障害者の養護者に対する支援等に関する法律

2011年 


次回も並び替え問題を解説します。