法律や制度の制定年を古い順に並び替える問題は、「児童家庭福祉(子ども家庭福祉)」「社会福祉」によく出題されています。
同じような内容が出題されますので、両科目の出題を確認します。


児童家庭福祉

社会福祉

令和元年後期

3

17

平成31年前期

2

-

平成30年後期

15

2

平成30年前期

-

1

平成29年後期

-

1

平成29年前期

2

7

平成28年後期

19

18

平成28年前期

-

-

平成27年地域

-

-

平成27

-

14

平成26年再

4

3

平成26

-

-

 
今回は平成30年前期試験「社会福祉」の問1を解説します。


平成30年前期試験 社会福祉 問1
 
次の社会福祉制度に関する法律を制定の古い順に並べた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 「介護保険法」
B 「発達障害者支援法」
C 「児童虐待の防止等に関する法律(児童虐待防止法)」
D 「生活困窮者自立支援法」

(組み合わせ)
1 A→C→B→D
2 A→D→B→C
3 C→D→A→B
4 C→D→B→A
5 D→B→A→C


古いものはなく、全て平成に入ってから制定された法律です。
制定年まではっきり覚えていなくても、社会福祉を一通り勉強していると、A 「介護保険法」は比較的古い、D 「生活困窮者自立支援法」は比較的新しいということがイメージできると思います。
それだけで答えの1を選ぶことができますが、制定年までおさえておくと自信を持って答えられます。



一つずつ見ていきます。

A 「介護保険法」

「介護保険法」は1997年に制定、2000年に施行された法律です。
介護保険制度や保険給付に関係する内容を定めています。
1990年代は介護保険制度を導入するにあたっての準備期となり、2000年になってから介護保険制度が実施されたということになります。

このブログでは介護保険制度についての出題をまとめましたが、これらが「介護保険法」に定められています。



B 「発達障害者支援法」

「発達障害者支援法」は2004年に制定されました。
これは次の試験である平成30年後期試験にも並び替え問題に出題されました。


C 「児童虐待の防止等に関する法律(児童虐待防止法)」

「児童虐待防止法」は2000年に制定されました。
児童虐待の定義(身体的、性的、ネグレクト、心理的) や虐待の通告義務などが定められています。

同じ名称である「児童虐待防止法」が戦前の1933年に制定されましたが、1947年制定の「児童福祉法」に統合されて廃止されました。(こちらは「旧児童虐待防止法」として区別)

そのあと、「高齢者虐待防止法」(2005年)「障害者虐待防止法」(2011年)が続いて制定されています。
 

D 「生活困窮者自立支援法」

「生活困窮者自立支援法」は
2013年に制定、2015年に施行された法律です。
対象は「現に経済的に困窮し、最低限度の生活を維持することができなくなるおそれのある者」と定められています。
生活保護を受ける前段階や生活保護から脱却する段階の者を支援するための法律ということです。

「生活困窮者自立支援法」に関する出題を紹介します。

平成29年前期試験「社会福祉」問14 
次の文は、「生活困窮者自立支援法」に基づく事業に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 一定の住居を持たない生活困窮者に対し宿所場所を供与する。
B 生活困窮者に対する支援の種類、内容などを記載した計画を作成する。
C 生活困窮者の家計に関する相談に応じ、情報提供、助言、指導などを行う。
D 生活困窮者である子どもに対し学習の援助を行う。
 
(組み合わせ)  
   A B C D
1 ○ ○ ○ ○
2 ○ ○ × ×
3 ○ × × ○
4 × × ○ ○
5 × × × ○




答えは1で、全て◯です。



まとめ

介護保険法

1997

児童虐待の防止等に関する法律

2000

発達障害者支援法

2004

生活困窮者自立支援法

2013



次回も並び替え問題を解説します。