法律や制度の制定年を古い順に並び替える問題は、「児童家庭福祉(子ども家庭福祉)」「社会福祉」によく出題されています。
同じような内容が出題されますので、両科目の出題を確認します。


児童家庭福祉

社会福祉

令和元年後期

3

17

平成31年前期

2

-

平成30年後期

15

2

平成30年前期

-

1

平成29年後期

-

1

平成29年前期

2

7

平成28年後期

19

18

平成28年前期

-

-

平成27年地域

-

-

平成27

-

14

平成26年再

4

3

平成26

-

-

 
今回は平成29年前期試験「社会福祉」の問7を解説します。


平成29年前期試験 社会福祉 問7
 
次の社会福祉分野の権利擁護に関する法律を公布の古い順に並べた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 「児童虐待の防止等に関する法律」
B 「障害者虐待の防止、障害者の養護者に対する支援等に関する法律」
C 「高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律」
D 「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律」
E 「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」

(組み合わせ)
1 A→B→D→E→C
2 A→D→C→B→E
3 B→C→E→D→A
4 C→A→E→D→B
5 D→A→C→E→B

虐待や暴力、差別などに関した法律でまとめられています。
これらは全てこれまで解説した過去問に出てきた法律です。
とても出やすいので制定年までしっかりと覚えたいです。

また、問題文に「公布の古い順」とありますが、「制定の古い順」と同じような意味です。
公布は、成立した法令を広く知らせることという意味で、制定とほぼ同時期の出来事です。


まずは、AからCについてです。

A 「児童虐待の防止等に関する法律」
B 「障害者虐待の防止、障害者の養護者に対する支援等に関する法律」
C 「高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律」 

この3つについてはそれぞれ虐待通告の義務などを定めており、「虐待防止法」という関連性があります。
対象が、児童→高齢者→障害者の順で制定されたことをおさえます。 


A 「児童虐待の防止等に関する法律」

いわゆる「児童虐待防止法」は2000年に制定された法律です。


B 「障害者虐待の防止、障害者の養護者に対する支援等に関する法律」

いわゆる「障害者虐待防止法」は2011年に制定された法律です。


C 「高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律」 

いわゆる「高齢者虐待防止法」は2005年に制定された法律です。



それから、DとEです。 
 
D 「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律」 

いわゆる「配偶者暴力防止法」は2001年に制定された法律です。
 

 E 「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」

いわゆる「障害者差別解消法」は2013年制定された法律です。
 

気をつけたいのは、法律名を正式名称か通称のどちらで勉強するかということです。
例えば、「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」を学習する際に、正式名称で学ぶか「障害者差別解消法」で学ぶか迷いますね。
 
正式名称は長くてわかりにくく、なかなか頭に入ってきません。
一語一句覚えるのが難しいような法律名もありますし、どんな法律か分かりにくいものもあります。
よって、まずはわかりやすく覚えやすい通称で勉強されることをおすすめします。

しかし、試験では基本的に正式名称が出題されますので、最終的に暗記の段階になったところで、通称と正式名称がつながるように覚えたいですね。

 
次回も並び替え問題を解説します。