「社会福祉」の科目における「社会福祉協議会」に関した問題解説を続けています。
今回は11回目です。

社会福祉協議会に関する問題の出題一覧は下の表です。
今回は神奈川県試験の平成30年試験の問17を確認します。
長くなってしまったので、今回は解答テクニックを紹介し、内容面は次回見ていきます。

平成31年前期

4、問17

平成30年後期

17、問18

平成29年後期

6

平成28年後期

9、問14

平成28年前期

18

平成27年地域

20

平成26年再

15

平成26

16、問17、問18、問19


【神奈川県】

平成30年  

17         

平成29

6、問8     






神奈川県平成30年試験 問17
 
次の文は、地域福祉の推進組織と担い手に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。

1 「民生委員」は、人格識見高い地域住民の中から、都道府県知事の推薦により厚生労働大臣から委嘱される。
2 「社会福祉協議会」は、社会福祉法に基づく非営利の民間組織である。
3 「社会福祉協議会」は、社会福祉を目的とする事業の企画及び実施や社会福祉に関する活動への住民の参加のための援助などを行っている。
4 「赤い羽根共同募金運動」は、毎年10月1日から翌年3月31日までの間実施される。
5 社会福祉協議会が窓口となっている「ボランティア活動保険」は、地域住民のあらゆるボランティア活動を保障する。

今回は解答テクニックを2つ紹介します。

まず、選択肢2、3、5と社会福祉協議会に関する文章が3つもあることに注目します。
少し偏っている印象であり、もしかすると最初は社会福祉協議会のみの問題を作成されていたのかもしれません。
社会福祉協議会に関する説明が3/5ありますので、その中に不適切な記述を含めるのではないか?と疑います。
もし答えが全く分からない、何とか選択肢を消去したいというような場合に、このように選択肢の共通点に注目するのもいいですね。

また、5の文章にあらゆるという言葉が入っています。
ある限りすべてという意味ですね。
先日紹介した「全て」という言葉同様に、例外がないということですから×と疑うことができる文章です。
必ず」「全て」「すべて」「あらゆる」などという言葉は、誤った内容をつくるために用いられることがあります。
よって、問題を解くときのテクニックとしては有効です。

いくつか過去問を見てみます。

■神奈川県平成30年「社会福祉」問17※今回の問題
5 社会福祉協議会が窓口となっている「ボランティア活動保険」は、地域住民のあらゆるボランティア活動を保障する。

■令和元年後期試験「社会的養護」問8
5 社会的養護は、措置または委託解除までにすべての支援を終結し、自立させる必要がある。

■平成31年前期「保育の心理学」問18
A 家庭が経済的困窮に陥り、母親がうつ病である場合、虐待が必ず起こると考えられる。
C 全ての虐待に対して親子の分離を行い、里親あるいは施設養育をすることが適切である。


■平成30年後期「社会福祉」問12
C 「受容の原則」とは、相談当初においては来談者の言うことをすべて肯定するよう努めなければならないというものである。

これらはすべて誤りです。

ただ、これらの言葉は法律等の条文に含まれている場合もあります。

例えば

「児童福祉法」第1条 「全て児童は~
「児童福祉法」第2条 「
全て国民は、児童が良好な環境において生まれ、かつ、社会のあらゆる分野において、~」
「生活保護法」第1条 「この法律は、日本国憲法第25条に規定する理念に基き、国が生活に困窮するすべての国民に対し、~」

このように法律に定められている場合もあり、その条文が出題されることもあります。

■平成31年前期「社会福祉」問1
A 「生活保護法」の第1条には、「社会福祉法の理念に基き、国が生活に困窮するすべての国民に対し、その困窮の程度に応じ、必要な保護を行い、その最低限度の生活を保障すること」が、定められている。

これは「社会福祉法」の部分が誤りで、正しくは「日本国憲法」となります。
後半は「生活保護法」の条文で、「すべての」という部分は法律に定められており合っていますね。


文章の内容から考えて、法律等に定められているものかどうかは分かりやすいと思います。
「必ず」「全て」「すべて」「あらゆる」などという言葉を上手に活用して問題を解きたいですね。

次回は内容面の解説です。