2023.1.13更新
令和2年神奈川県保育士試験「社会福祉」の解説です。



問1 日本国憲法
次の文は、「日本国憲法」の一部を示したものである。( A )~( D )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

第25 条 すべて国民は、( A )で文化的な( B )の生活を営む権利を有する。
2 国は、すべての生活部面について、( C )、社会保障及び( D )の向上及び増進に努めなければならない。

(組み合わせ)
  A   B    C    D
1 安全 最低限度 社会福祉 医療環境
2 安全 高水準  公衆衛生  社会福祉
3 安心 最低限  健康保障  福祉政策
4 健康 最低限度 社会福祉 公衆衛生
5 健康 平均水準  医療   社会福祉

答えは4ですね。

最近は特に難しい傾向にある「社会福祉」ではありますが、中にはこのような基本問題も含まれています。
基本問題やよく出る問題は確実にとることが重要ですね。

「社会福祉」では「日本国憲法」から穴埋め問題や◯×組み合わせ問題がよく出題されています。
(平成25年以降の出題)

平成30年後期(穴埋め)

4

1113

平成30年前期

2

25条第2

平成28年前期

7

89

平成25年試験

1

14条第1項

令和2年神奈川県(穴埋め)

1

25

平成30年神奈川県

1

13222527

平成29年神奈川県

11

25


第25条が最も多く出題されており、特に神奈川県試験については繰り返し出題されていますね。
全国試験では、第25条に限らずいくつかの条文が取り上げられています。
対策としては過去に出てきた条文(第11、13、14、22、25、27、89条)の内容を覚えることです。
最初から全部を暗記するというよりも、例えば「第14条は法の下の平等」というふうにポイントとなる言葉をおさえると効率的です。

第11、13、14、22、25、27、89条を掲載しています。
※穴埋め問題として出題された部分は赤字です。

第11条 
国民は、すべての基本的人権の享有を妨げられない。この憲法が国民に保障する基本的人権は、侵すことのできない永久の権利として、現在及び将来の国民に与へられる。


第13条 
すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。

第14条 第1項
すべて国民は、法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。

第22条 
何人も、公共の福祉に反しない限り、居住、移転及び職業選択の自由を有する。

2 何人も、外国に移住し、又は国籍を離脱する自由を侵されない。

第25条 
すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。

2 国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。

第27条 
すべて国民は、勤労の権利を有し、義務を負ふ。

2 賃金、就業時間、休息その他の勤労条件に関する基準は、法律でこれを定める。

3 児童は、これを酷使してはならない。

第89条 
公金その他の公の財産は、宗教上の組織若しくは団体の使用、便益若しくは維持のため、又は公の支配に属しない慈善、教育若しくは博愛の事業に対し、これを支出し、又はその利用に供してはならない。

また、これらの条文につきましては確認テストを作っています。
こちらもご活用ください。



次回は問2の制定年の順番並び替え問題です。