【9/27 更新】
紹介した過去問の解答をこちらに載せています。
ご活用ください。


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本日はブログお休み予定でしたが、昨日作る時間ができたので更新しました(よかったです!)
次回からはまた演習問題を載せていきますのでよろしくお願いします。 

「教育原理」では毎回人物問題が数問出題され、そのうちの1問程度は著書の一部から著者を選ぶ問題が出題されています。
著者を選ぶ問題が苦手、初めて見る文章だったらどうしようと心配されている方も多いと思いますので、その対策について考えてみました。




①過去問をさかのぼって確認する

著書の一部が出題される問題は、過去の問題が繰り返し出されていることも少なくありません。
よって、過去問をさかのぼり、一つでも多くの文章に触れておくことをおすすめします。

古い過去問は法改正の影響を受けてしまうので取り組むのを控えたいところですが、人物問題に関しては影響がありませんので大丈夫ですね。
平成26年試験までは全国保育士養成協議会(過去の試験問題)に掲載されています。
それより前のものは個人的に保存していましたので、そちらを載せます。
著書が出てくる問題を含め、人物問題は一問でも多く解いて知識を身につけておきたいですね。
それぞれの過去問は解答がついていないので、もしわからない問題がありましたらいつでもコメントください。

平成17年「教育原理」

平成18年「教育原理」

平成19年「教育原理」

平成20年「教育原理」


平成21年「教育原理」
 
平成22年「教育原理」

平成23年「教育原理」

平成24年「教育原理」

平成25年「教育原理」

※幼稚園教育要領などは改訂されているので気をつけてくださいね。

②人物の思想を理解する

ただ、本当に初めましての文章が出題されることもあり、文章内にも知っているキーワードを見つけられない可能性もありますよね。
そのような問題への対策として、人物の思想を簡単に理解しておく必要があります。

平成18年の人物問題を例にしてみます。

次の【I群】の人名と、【II群】にある言葉を結び付けた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【I群】A 倉橋惣三 B 鈴木三重吉 C 貝原益軒 D 城戸幡太郎 E 福沢諭吉

【II群】
ア 児童中心主義の教育では、「児童から」新しい生活の様式を発展せしめようとする。新しい社会の発展は次の時代を作る若き子供達の心の裡に約束されている、と考えるのが 「児童から」を標語とする近代の教育であった。しかし、子供は子供達自身から何を自由に発展さすことができるであろうか。

イ 日本人は哀れにも未だ嘗て、ただ一人も子供のための芸術家を持ったことがありません。

ウ 小児の教は早くすべし。

エ 天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らずと言えり。

オ 朝、幼稚園にきてから、帰るまで、幼稚園生活は、流れるように、自然に進んでゆくのでなければならない。自由遊びから仕事へ、仕事から自由遊びへと、その境界はなくてよいはずである。幼児にとっては、遊びと仕事の区別はない。


エの文章以外はあまり見慣れないですね。
さらにアとウはキーワードを見つけにくいのですが、それぞれの人物の思想を知っていると答えがわかります。


ア 児童中心主義の教育では、「児童から」新しい生活の様式を発展せしめようとする。新しい社会の発展は次の時代を作る若き子供達の心の裡に約束されている、と考えるのが 「児童から」を標語とする近代の教育であった。しかし、子供は子供達自身から何を自由に発展さすことができるであろうか。

最後の一文から、児童中心主義の教育に疑問を持っていることがわかります。
この思想を持った人物は、倉橋惣三の児童中心主義を批判し、子どもを大人が導く必要性を説いた城戸幡太郎ですね。
知っているキーワードが含まれていなくても、城戸幡太郎の思想から答えを選ぶことができました。



イ 日本人は哀れにも未だ嘗て(かつて)、ただ一人も子供のための芸術家を持ったことがありません。

「芸術家」というキーワードより、選択肢からは鈴木三重吉を結びつけることができます。
鈴木三重吉は、大正時代に『赤い鳥』(児童文学や童謡を載せた雑誌)を創刊した人物です。
児童文学の発展や子どもの情操を育むことに力をつくしたことをおさえます。

 

ウ 小児の教は早くすべし。

これは「子どもには早期教育(幼児教育)が必要」いうことですので、貝原益軒を結びつけることができます。
貝原益軒は著書『和俗童子訓』で幼児教育の必要性を述べています。
これは1710年の江戸時代に書かれた本で、300年も経った今となっては当たり前のことが書かれているのか、今読んでも新しいと思うことが書かれているのか、とても気になります。
一度読んでみようと思い、手にしたこともあったのですが、字が小さくて読み辛かったのでやめました。
でもいつかは読んでみたいと思っている本の一つです。



エ 天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らずと言えり。

福沢諭吉の『学問のすすめ』ですね。
人間は本来平等であり、上下の差はないということです。



オ 朝、幼稚園にきてから、帰るまで、幼稚園生活は、流れるように、自然に進んでゆくのでなければならない。自由遊びから仕事へ、仕事から自由遊びへと、その境界はなくてよいはずである。幼児にとっては、遊びと仕事の区別はない。


これは倉橋惣三の著書『幼稚園真諦』の一部です。
倉橋惣三は幼児の自発性を尊重した保育理論を展開し、子どもの自由遊びを生かした誘導保育を実践しました。
「幼稚園 」「幼稚園生活」「自由遊び」「誘導」というキーワードがあれば倉橋惣三と判断できます。



このように、多くの過去問に触れることと人物の思想を理解しておくことで、著書からの出題も怖くなくなると思います。
試験まで1ヶ月ありますので、できることをやっておきたいですね。