「社会的養護」を進めている途中ですが、今回は「教育原理」における「保育所保育指針」の学習ポイントです。

「教育原理」で「保育所保育指針」が出題されることはほぼありません。
全く出題されないわけではなく、先日の令和2年後期試験に出題されていますので、次回試験も要注意です。
その前の出題が平成24年で、さらに平成17年までさかのぼってみましたが出題はありませんでした。

「保育原理」などをすでに合格し、残りニコイチのみという方は、また「保育所保育指針」を学習するかどうか迷われるところだと思います。

そこで、平成29年告示( 平成30年施行)「保育所保育指針」の改定ポイントを見てみます。
ポイントをまとめているのが、保育所保育指針の改定について(厚生労働省)です。
これは厚生労働省の資料ですが、全国保育士養成協議会のホームページにありました。
この資料の15〜39ページに改定内容が書かれてあり、16ページに平成29年改定の5つの趣旨が載っています。

「保育所保育指針」平成29年改定の趣旨
・乳児・3歳未満児の保育に関する記載の充実 
・保育所保育における幼児教育の積極的な位置づけ 
・安全な保育環境の確保など、「健康及び安全」の記載の見直し 
・「子育て支援」の章を新設し、記載を充実 
・研修機会の確保・充実など、職員の資質向上に関する記載の充実 

この中の2番目は、児童福祉施設である保育所が幼児教育を行う施設として平成29年改定で新たに明示されたことを指します。
「教育原理」の科目ですから、ここが最も関係していると言えます。 
本文では、第1章「総則」の「4 幼児教育を行う施設として共有すべき事項」の部分ですね。
よって「教育原理」の科目における学習ポイントは主にこの部分となります。
先日の令和2年後期試験でもこの部分が出題されていますので改めて紹介します。


令和2年後期試験 問3
 
次の文は、「保育所保育指針」第1章「総則」に関する記述である。( A )・( B )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
平成 29(2017)年の改正では、保育所は「( A )を行う施設」として新たに明示され、共有すべき事項として「育みたい資質・能力」が示された。その内容として、「保育所においては、生涯にわたる生きる力の基礎を培うため、資質・能力を( B )に育むよう努めるものとする」とされた。

(組み合わせ)
        A           B
1 幼児教育 一体的
2 幼児教育 領域別
3 幼児教育 総合的
4 養護        一体的
5 養護        領域別

答え1 

「保育所保育指針」の本文穴埋めではなく、第1章「総則」のうち「4 幼児教育を行う施設として共有すべき事項」をまとめた内容の穴埋めでした。
改定ポイントをしっかりおさえていれば、保育所は「幼児教育を行う施設」であること、資質・能力を一体的に育むこと、ということがわかります。
この「4 幼児教育を行う施設として共有すべき事項」からは、最近「子どもの保健」「保育実習理論」でも出題されていましたね。


そして、この「育みたい資質・能力」とは「保育所保育指針」で以下の3つをあげています。
育みたい資質・能力
(ア) 豊かな体験を通じて、感じたり、気付いたり、分かったり、できるようになったりする「 知識及び技能の基礎
(イ) 気付いたことや、できるようになったことなどを使い、考えたり、試したり、工夫したり 、表現したりする「思考力、判断力、表現力等の基礎
(ウ) 心情、意欲、態度が育つ中で、よりよい生活を営もうとする「学びに向かう力、人間性等

これは「幼稚園教育要領」にも同じ文章があり、平成30年後期「教育原理」問8に「幼稚園教育要領」の問題としてここが出題されています。
今後、「保育所保育指針」の問題として再び出題される可能性がありますね。


以上、「教育原理」に出題される「保育所保育指針」の学習ポイントでした。
次回は「児童養護施設入所児童等調査結果」の学習ポイントです。