(2023.2.9更新)
今回は平成29年後期「社会福祉」問19を確認し、出題された「国民生活基礎調査」について見ていきます。


問19 国民生活基礎調査
 
次の文は、「平成 27 年 国民生活基礎調査の概況」(平成 28 年7月 12 日 厚生 労働省)における平成 27 年の状況に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 平均世帯人員は、3人未満である。
B 児童のいる世帯は、全世帯の3割未満である。
C 児童のいる世帯のうち、核家族は8割以上を占めている。  
D 三世代世帯は、夫婦のみの世帯よりも多い。
 
(組み合わせ)  
    A B C D
1 ○ ○ ○ ×
2 ○ ○ × ×
3 × ○ ○ ○
4 × ○ × ○
5 × × ○ × 

この問題は平成27年の調査結果から出題されました。
平成27年の結果はもう古いですから、令和5年前期試験の出題範囲である「2019年 国民生活基礎調査の概況」(令和2年7月発表)の最新数値である令和元年の数値を確認します。
それぞれの設問のポイントを色付けしました。 

A 平均世帯人員は、3人未満である。 

→◯
令和元年における平均世帯人員は2.39人です。
「調査の概況」の3ページで確認することができます。
平均世帯人員は減少し続けており、平成4年の2.99人から3人を下回っています。
単独世帯(世帯員が一人だけの世帯)が増加していますので、平均世帯人員が減っていることがわかりますね。


B 児童のいる世帯は、全世帯の3割未満である。

→◯
令和元年における児童のいる世帯は、全世帯の約2割(21.7%)です。
「調査の概況」の7ページで確認することができます。


C 児童のいる世帯のうち、核家族は8割以上を占めている。   

→◯
令和元年における児童のいる世帯のうち、核家族は約8割(82.5%)です。
「調査の概況」の7ページで確認することができます。
核家族世帯は増加傾向にあり、平成28年から8割を超えています。


D 三世代世帯は、夫婦のみの世帯よりも多い。

→×
令和元年における三世代世帯は262万世帯、夫婦のみの世帯は1,263万世帯です。
「調査の概況」の3ページで確認することができます。
三世代世帯は減少傾向、夫婦のみの世帯は増加傾向にあります。



次回も国民生活基礎調査を確認します。