(2022.7.28更新)
令和3年後期「教育原理」の解説をしています。
今回は問6です。
文章の中に「幼稚園の真諦」というキーワードがありますから、『幼稚園真諦(ようちえんしんてい)』を著した倉橋惣三に結びつきます。
「真諦」とは本質や根本という意味があり、具体的な保育方法や倉橋惣三の思想などが述べられています。
倉橋惣三は『幼稚園保育法真諦』という名称で出版したものを一部削除するなど整理して、この『幼稚園真諦』を出版しました。
このうち、平成23年は倉橋惣三に関する記述、平成29年後期、平成28年後期、平成18年はすべて倉橋惣三の『幼稚園真諦』からの出題でした。
令和3年後期「教育原理」の解説をしています。
今回は問6です。
問6 人物
問6 次の文章の著者は誰か。正しいものを一つ選びなさい。
※著作権の関係により公表できません。
1 小原國芳
2 羽仁もと子
3 澤柳政太郎
4 倉橋惣三
5 城戸幡太郎
※著作権の関係により公表できません。
1 小原國芳
2 羽仁もと子
3 澤柳政太郎
4 倉橋惣三
5 城戸幡太郎
文章の中に「幼稚園の真諦」というキーワードがありますから、『幼稚園真諦(ようちえんしんてい)』を著した倉橋惣三に結びつきます。
「真諦」とは本質や根本という意味があり、具体的な保育方法や倉橋惣三の思想などが述べられています。
倉橋惣三は『幼稚園保育法真諦』という名称で出版したものを一部削除するなど整理して、この『幼稚園真諦』を出版しました。
出題された部分は『幼稚園真諦』の第1編「幼稚園保育法」の中の「2 幼児生活と幼稚園生活形態」の一部です。
「生活形態が第一なのである。」というこの問題文の前には、生活形態に無理があってはならない、多少難しいことも自然な生活形態の中でなら取り扱っても構わない、ということを述べています。
つまり倉橋惣三は幼稚園で大切なことは「自然な生活形態」であることとしており、幼稚園生活の形態には無理はないかという見方をしているということです。
さて、倉橋惣三は教育原理の人物問題に最も出題されている人物です。
「生活形態が第一なのである。」というこの問題文の前には、生活形態に無理があってはならない、多少難しいことも自然な生活形態の中でなら取り扱っても構わない、ということを述べています。
つまり倉橋惣三は幼稚園で大切なことは「自然な生活形態」であることとしており、幼稚園生活の形態には無理はないかという見方をしているということです。
さて、倉橋惣三は教育原理の人物問題に最も出題されている人物です。
日本の人物問題について、平成17年から令和3年後期までの出題(問題の答えとなっている人物)をまとめました。
令和3年後期 | 関信三 | 城戸幡太郎 | 野口幽香 | 倉橋惣三 | |
令和3年前期 | 城戸幡太郎 | ||||
令和2年後期 | 貝原益軒 | 澤柳政太郎 | 森有礼 | ||
令和元年後期 | 出題なし | ||||
平成31年前期 | 中江藤樹 | 空海 | 貝原益軒 | ||
平成30年後期 | 本居宣長 | 吉田松陰 | |||
平成30年前期 | 小原國芳 | 石田梅岩 | 世阿弥 | ||
平成29年後期 | 倉橋惣三 | ||||
平成29年前期 | 緒方洪庵 | 吉田松陰 | 伊藤仁斎 | ||
平成28年後期 | 倉橋惣三 | ||||
平成28年前期 | 出題なし | ||||
平成27年地域 | 貝原益軒 | ||||
平成27年 | 本居宣長 | 広瀬淡窓 | |||
平成26年 | 出題なし | ||||
平成25年 | 空海 | 中江藤樹 | |||
平成24年 | 世阿弥 | 貝原益軒 | 福沢諭吉 | ||
平成23年 | 倉橋惣三 | ||||
平成22年 | 山本鼎 | 北原白秋 | 鈴木三重吉 | ||
平成21年 | 貝原益軒 | ||||
平成20年 | 鈴木三重吉 | ||||
平成19年 | 森有礼 | ||||
平成18年 | 倉橋惣三 | 鈴木三重吉 | 貝原益軒 | 城戸幡太郎 | 福沢諭吉 |
平成17年 | 出題なし |
このうち、平成23年は倉橋惣三に関する記述、平成29年後期、平成28年後期、平成18年はすべて倉橋惣三の『幼稚園真諦』からの出題でした。
繰り返し出題されている著書ですから、今後の出題可能性も高いと考えられます。
文章の中には「誘導」「幼稚園」「幼稚園生活」「幼稚園保育法」「生活形態」「自由遊び」などが含まれているはずですので、これらのキーワードをおさえたいです。
とても読みやすい本のようですので私も読んでみたいと思っています。
文章の中には「誘導」「幼稚園」「幼稚園生活」「幼稚園保育法」「生活形態」「自由遊び」などが含まれているはずですので、これらのキーワードをおさえたいです。
とても読みやすい本のようですので私も読んでみたいと思っています。
次回は問7を確認します。
コメント
コメント一覧
いいお天気が続いて嬉しいですね♪
この問題はきちんと解けました(*^-^*)
わかっている問題でも、緊張のある教室で、問題に向かうと・・・
わかる問題も難しく感じるときがあります。
受験は平常心が一番大事と毎回思うのですが・・・なかなかできないことのほうが多いです。
私は、この問題で、文章をさらっと読んだだけで、最初 2を選びました。「羽仁もと子 - 自由学園 ‐ 幼稚園がある」 と 反射的に答えを選んだのですが。見直しのときに、「ちょっと待てよ。過去問で倉橋惣三の問題よくでてたし、ちがうかも。」と、4に書き換えました。実はこのおかげで教育原理、合格しました。(;^ω^)
トウコさんの解説にも頻出表があるとおり、やはり分析は大事ですね。今回ばかりは直前の回答修正をしてよかったと思いました。また、後期試験は、苦手な教育原理を重点的に勉強したので、試験後も教育原理の問題が取り組みやすいです。
令和4年度は、社会福祉に関する科目のみを勉強すればよいのですが、勉強のモチベーションをあげるには、やはり合格科目の教育原理も時々織り交ぜてするほうが、よいかも!と思います。(^^♪
こんにちは!
コメントありがとうございます。
今週は晴れてポカポカしていいですね(^^♪
問6はばっちりでしたね!
人物問題では問題文から著書名が見つかることもありますから、しっかりと探し出して頭の知識と結び付けたいですね。
平常心で臨むには、「笑顔で試験を受ける」ということもよいと聞いたことがあります。
ほほえむことでリラックス状態を作るということですね。
緊張感が少し和らぐかもしれません(^^)
こんにちは!
コメントありがとうございます。
はい、試験まで時間もありますから、この時期は一日に一問復習されるというのもいいですね。
じっくり問題に向き合うことで、周辺知識まで学習することができます。
かぼちゃさんは「羽仁もと子」から「倉橋惣三」に選びなおして、結果合格だったのですね!
冷静に考えられてすごいです。
おっしゃるように著書の一部から人物をあてる問題(日本)では倉橋惣三の出題が多いですから、そのような出題傾向を知っておくと役立ちますね。
また、この問題のように文章の中に著書名が含まれていることもありますから、教育原理では著書名の暗記も大切といえます。
おっしゃるように、社会福祉に対するやる気やモチベーションを考えると、他の科目にも触れていくというのもいいですね。
好きなことや興味があることは自然とモチベーションが出てきますから、かぼちゃさんがモチベーションを保てる方法で進めていかれてくださいね。
勉強の進捗状況もよろしければまた教えてくださいね~!