(2022.7.28更新)
令和3年後期「教育原理」の解説をしています。
今回は問8です。
平成25年に「いじめ防止対策推進法」が施行され、それにともない国の基本方針(いじめの防止等のための基本的な方針)が策定されました。
いじめ防止基本方針の策定について(通知)(平成25年)にて、「いじめの防止等のための基本的な方針」が策定されたことが通知され、その参考資料の一つとしてこの学校における「いじめの防止」「早期発見」 「いじめに対する措置」のポイントがありました。
今回の問8は、学校における「いじめの防止」「早期発見」 「いじめに対する措置」のポイントの8ページからの出題でした。
「学校ネットパトロール」とは、文部科学省の資料によると「教育委員会等が、 児童生徒が「ネット上のいじめ」等に巻き込まれていないか監視を行う」ものとしています。
具体的には、教育委員会が民間企業に委託する、 学校が単独で実施するなどして、問題のある書き込み等の発見内容等の報告、犯罪性のある掲示板等の削除依頼の相談などの取り組みをおこなっているようです。
つまり、児童生徒がブログなどに誹謗中傷を書き込まれたり、犯罪に巻き込まれたりするといったトラブルを解決するための方策として、監視をおこなっているということです。
「情報モラル教育」とは、文部科学省によると「他者への影響を考え、人権、知的財産権など自他の権利を尊重し情報社会での行動に責任をもつことや、危険回避など情報を正しく安全に利用できること、コンピュータなどの情報機器の使用による健康とのかかわりを理解することなどの内容」としています。
具体的には、発信する情報に責任を持つ、情報を正しく安全に利用するなどです。
匿名性や非対面性という特性を理解し、ルールを確実に守らせていくなどしてモラルを高めていくことが必要です。
これらはまだ保育士試験で出題がなかったとは思いますが、出題可能性は高いので目を通しておきたいですね。
次回は問9を確認します。
令和3年後期「教育原理」の解説をしています。
今回は問8です。
問8 「学校における「いじめ防止」「早期発見」「いじめに対する措置」のポイント」
次の文は、「学校における「いじめ防止」「早期発見」「いじめに対する措置」のポイント」(平成 25 年 10 月 文部科学省)の一部である。( A )・( B )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
早期発見の観点から、学校の設置者等と連携し、( A )を実施することにより、ネット上のトラブルの早期発見に努める。また、児童生徒が悩みを抱え込まないよう、法務局・地方法務局におけるネット上の人権侵害情報に関する相談の受付など、関係機関の取組についても周知する。
パスワード付きサイトや SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)、携帯電話のメールを利用したいじめなどについては、より大人の目に触れにくく、発見しにくいため、学校における( B ) を進めるとともに、保護者においてもこれらについての理解を求めていくことが必要である。
(組み合わせ)
A B
1 SNS 等の検閲 道徳教育
2 SNS 等の検閲 IT 活用教育
3 SNS 等の検閲 情報モラル教育
4 学校ネットパトロール 道徳教育
5 学校ネットパトロール 情報モラル教育
早期発見の観点から、学校の設置者等と連携し、( A )を実施することにより、ネット上のトラブルの早期発見に努める。また、児童生徒が悩みを抱え込まないよう、法務局・地方法務局におけるネット上の人権侵害情報に関する相談の受付など、関係機関の取組についても周知する。
パスワード付きサイトや SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)、携帯電話のメールを利用したいじめなどについては、より大人の目に触れにくく、発見しにくいため、学校における( B ) を進めるとともに、保護者においてもこれらについての理解を求めていくことが必要である。
(組み合わせ)
A B
1 SNS 等の検閲 道徳教育
2 SNS 等の検閲 IT 活用教育
3 SNS 等の検閲 情報モラル教育
4 学校ネットパトロール 道徳教育
5 学校ネットパトロール 情報モラル教育
平成25年に「いじめ防止対策推進法」が施行され、それにともない国の基本方針(いじめの防止等のための基本的な方針)が策定されました。
いじめ防止基本方針の策定について(通知)(平成25年)にて、「いじめの防止等のための基本的な方針」が策定されたことが通知され、その参考資料の一つとしてこの学校における「いじめの防止」「早期発見」 「いじめに対する措置」のポイントがありました。
今回の問8は、学校における「いじめの防止」「早期発見」 「いじめに対する措置」のポイントの8ページからの出題でした。
「早期発見の観点から,学校の設置者等と連携し,学校ネットパトロールを実施することにより,ネット上のトラブルの早期発見に努める。また, 児童生徒が悩みを抱え込まないよう,法務局・地方法務局におけるネット上の人権侵害情報に関する相談の受付など,関係機関の取組についても周知する。
パスワード付きサイトやSNS(ソーシャルネットワーキングサービス), 携帯電話のメールを利用したいじめなどについては,より大人の目に触れにくく,発見しにくいため,学校における情報モラル教育を進めるとともに,保護者においてもこれらについての理解を求めていくことが必要である。」
「学校ネットパトロール」とは、文部科学省の資料によると「教育委員会等が、 児童生徒が「ネット上のいじめ」等に巻き込まれていないか監視を行う」ものとしています。
具体的には、教育委員会が民間企業に委託する、 学校が単独で実施するなどして、問題のある書き込み等の発見内容等の報告、犯罪性のある掲示板等の削除依頼の相談などの取り組みをおこなっているようです。
つまり、児童生徒がブログなどに誹謗中傷を書き込まれたり、犯罪に巻き込まれたりするといったトラブルを解決するための方策として、監視をおこなっているということです。
「情報モラル教育」とは、文部科学省によると「他者への影響を考え、人権、知的財産権など自他の権利を尊重し情報社会での行動に責任をもつことや、危険回避など情報を正しく安全に利用できること、コンピュータなどの情報機器の使用による健康とのかかわりを理解することなどの内容」としています。
具体的には、発信する情報に責任を持つ、情報を正しく安全に利用するなどです。
匿名性や非対面性という特性を理解し、ルールを確実に守らせていくなどしてモラルを高めていくことが必要です。
教育原理では、いじめに関した出題が多く、よく出るものは「いじめ防止対策推進法」です。
平成25年に施行されてから保育士試験では5回出題されています。
どの条文が出ても答えられるようにしっかりおさえたいですね。
また、いじめ問題に対する施策として以下も重要です。
「いじめの防止等のための基本的な方針」(平成29年改正)
平成25年に施行されてから保育士試験では5回出題されています。
どの条文が出ても答えられるようにしっかりおさえたいですね。
また、いじめ問題に対する施策として以下も重要です。
「いじめの防止等のための基本的な方針」(平成29年改正)
「いじめの重大事態の調査に関するガイドライン」(平成29年策定)
これらはまだ保育士試験で出題がなかったとは思いますが、出題可能性は高いので目を通しておきたいですね。
次回は問9を確認します。
コメント
コメント一覧
今日もいいお天気になりそうですね
この問題は勉強していないところでした。
なるべく多くの資料を読んでおけたら、頭の隅にでもあったのかもしれませんね。でも問題に出たことでわかったこともあるので、ひとつひとつ理解していこうと思います。
おはようございます!
いつもありがとうございます。
そうですね、ここまで学習されていたかたは少ないと思います。
できれば多くの資料に目を通しておきたいところです。
ただこのような教育時事の問題は資料自体を読んでいなくても、内容を知っていれば解くことができますね。
今日のヤフーニュースで、「小中学校に配備の学習用端末、アプリでいじめや中傷のトラブル」というタイトルで、端末の活用に際して「情報モラル教育の充実」を呼びかけ、教育現場での適切な管理、運用が求められているという記事がありました。
保育士試験対策としても教育に関する話題やニュースは注目していきたいですね。
応援しています^_^