「子ども家庭福祉」の対策を進めています。
引き続き養育支援訪問事業を取り上げます。
今回は、平成29年前期「児童家庭福祉」問11、平成28年後期「児童家庭福祉」問14の問題を紹介し、学習ポイントを確認します。




平成29年前期「児童家庭福祉」問11
次の文は、「養育支援訪問事業」についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 「児童福祉法」に規定されている事業の一つである。
B 実施主体は市町村(特別区及び一部事務組合を含む)であり、市町村が認めた者へ委託等を行うことができる。
C 妊娠期からの継続的な支援を特に必要とする家庭等に対する安定した妊娠出産・育児を迎えるための相談・支援を行う。
D 不適切な養育状態にある家庭など、虐待のおそれやそのリスクを抱える家庭に対する養育環境の維持・改善や子の発達保障等のための相談・支援を行う。
E 児童養護施設等の退所又は里親委託の終了により児童が復帰した後の家庭に対して家庭復帰が適切に行われるための相談・支援を行う。

(組み合わせ)  
  A B C D E
1 ○ ○ ○ ○ ○
2 ○ ○ × ○ ×
3 ○ × ○ × ○
4 × ○ ○ ○ ×
5 × × × ○ ×

養育支援訪問事業とは、妊娠や子育てに不安を持ち、養育支援を必要とする家庭に対して、相談、指導、助言を行う事業でしたね。
誤りを見つける問題ですが、これらはすべて正しい記述でした。


A 「児童福祉法」に規定されている事業の一つである。 

→〇
「児童福祉法」第6条の3第5項に定められている事業です。
根拠法は重要ですから必ず覚えておきます。


B 実施主体は市町村(特別区及び一部事務組合を含む)であり、市町村が認めた者へ委託等を行うことができる。 

→〇
養育支援訪問事業実施要綱(平成29年4月)」の「2 実施主体」の説明通りです。



C 妊娠期からの継続的な支援を特に必要とする家庭等に対する安定した妊娠出産・育児を迎えるための相談・支援を行う。 

→〇
養育支援訪問事業実施要綱(平成29年4月)」の「3 事業の内容」(1)の説明通りです。
CDEはすべて「3 事業の内容」からの出題で、ここは令和3年後期試験でも出題されていますので(1)~(4)のすべてをおさえておきたいです。


D 不適切な養育状態にある家庭など、虐待のおそれやそのリスクを抱える家庭に対する養育環境の維持・改善や子の発達保障等のための相談・支援を行う。

→〇
養育支援訪問事業実施要綱(平成29年4月)」の「3 事業の内容」(3)の説明通りです。


E 児童養護施設等の退所又は里親委託の終了により児童が復帰した後の家庭に対して家庭復帰が適切に行われるための相談・支援を行う。


→〇
養育支援訪問事業実施要綱(平成29年4月)」の「3 事業の内容」(4)の説明通りです。


平成28年後期「児童家庭福祉」問14
次の文は、児童虐待防止についての記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。

1 平成 26 年度に全国の児童相談所で対応した児童虐待相談対応件数は約8万9千件で ある。
2 「子ども虐待対応の手引き」(平成 25 年:厚生労働省)による児童虐待の分類は、身体的虐待、心理的虐待、性的虐待の3種類となっている。
3 平成 26 年度に全国の児童相談所で対応した児童虐待相談対応件数の中で、最も割合が多いものは心理的虐待、次いで身体的虐待となっている。
4 児童虐待の防止のための施策として、乳児家庭全戸訪問事業や養育支援訪問事業などが位置付けられている。
5 要保護児童対策地域協議会は、要保護児童の適切な保護を図るため、関係機関等により構成され、要保護児童及びその保護者に関する情報の交換や支援内容の協議を行う。

選択肢3に養育支援訪問事業が出題されており、「児童虐待防止」というくくりの中でもこの事業は出題されることがわかります。
養育支援訪問事業は不適切な養育状態にある家庭、虐待のおそれやリスクを抱える家庭に対して養育環境の維持・改善などの相談支援を行いますから、児童虐待防止のための施策といえます。

この問題の答え(不適切な記述)は2で、児童虐待の種類は4種類であり、他にネグレクトがありますね。





以上、「養育支援訪問事業」の過去問を紹介しました。
次回はミニテストです。