(2023.3.3更新)
「保育所における感染症対策ガイドライン」は改訂されております。
令和5年前期試験の出題は(2021(令和 3)年 8 月一部改訂)からです。
2022(令和4)年10月にも改訂されていますが、この内容は令和5年神奈川県・令和5年後期試験からの出題となります。


次亜塩素酸ナトリウムの希釈に関した問題についてご質問をいただいたので、この記事でも簡単に解説させていただきますね。
平成31年前期試験「子どもの保健」問16の5、それに関連した令和3年前期試験「子どもの保健」問17です。


平成31年前期「子どもの保健」問16
5 次亜塩素酸ナトリウムで消毒するときは、市販の漂白剤(塩素濃度6%)を30倍に希釈して用いる。
(※1~4の問題文は省略)

「30倍に希釈」というところが「??」となりますよね。
これは保育所における感染症対策ガイドラインの69ページ「次亜塩素酸ナトリウムの希釈方法」からの出題です。
希釈

このように、次亜塩素酸ナトリウムについて、製品濃度が6%の場合には、0.1%または0.02%に調整しましょう(=濃度を薄めましょう)ということが決められています。
濃度を薄めるとは、含まれる溶質の量は変えずに、液体の全体量を変えればいいですよね。
6%を0.1%の濃度に薄めるには、6÷0.1=60 より、60倍にします。
6%を0.02%の濃度に薄めるには、6÷0.02=300 より、300倍にします。

このように、液体の全体量が60倍、または300倍になるようにすればいいということです。

問題文は「30倍」となっていますので×です。
30倍では0.2%までしか薄めることができません。

試験対策としては、0.1%と0.02%という濃度を丸暗記します。
計算で出すこともできるのですが、60倍、300倍という数値もセットで覚えておくと安心ですね。

次に、令和3年前期「子どもの保健」17です。

令和3年前期「子どもの保健」問17
次の文は、「保育所における感染症対策ガイドライン(2018 年改訂版)」に準じた保育所における消毒薬の種類と使用についての記述である。( A )~( D )の語句や数値が適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

消毒薬の種類には、塩素系消毒薬とアルコール類等がある。(A どちらも)手指の消毒や遊具、室内環境の消毒に適している。(B アルコール類)は、一般細菌、真菌、ウイルスなどに有効であるが、(C ロタウイルス)には効きにくい。塩素系消毒薬である次亜塩素酸ナトリウム(製品濃度約6%の場合)を衣類等の浸け置きに用いる場合の希釈濃度は0.1%で、水1リットルに対して(D 約10㎖)である。

こちらも保育所における感染症対策ガイドラインの68~69ページから出題されています。
A × 手指の消毒に塩素系消毒液は適していません。
B 〇
C 〇
D × 10mlではなく20mlです。
このDについて、試験で計算をして数値を求める必要はありません。
さきほど紹介した69ページの表4「希釈法」に、希釈濃度0.1%の場合は、水1リットルに対して約20mlと書かれていますね。
ですから、0.1%の濃度の場合は水1リットルに対して約20ml0.02%の濃度の場合は水1リットルに対して約4mlと表に書かれている方法のまま暗記するとよいですね。


以上、次亜塩素酸ナトリウムの希釈に関した問題を紹介しました。
福祉系以外の問題でもお答えできるものはお答えしますので、何かあれば遠慮なさらず聞いてくださいね。