今回は「造形」のアンケート結果をまとめました。
アンケートに答えてくださったかたのうち、54名のかた(2022.8.24更新)が造形を受験されました。



令和4年前期(造形)試験問題
まずは令和4年前期試験の問題です。
【事例】を読み、次の4つの条件をすべて満たして、解答用紙の枠内にその情景を描きなさい。

【事例】M保育所の3歳児クラスの子どもたちが、保育士と一緒に園庭でフィンガー・ペインティングをしています。机に広げられた紙の上で、絵の具の感触を確かめたり、大きく腕を動かしたりして、楽しく描いています。
【条件】
1.フィンガー・ペインティングで楽しく遊んでいる様子を描くこと。
2.園庭での準備の様子がわかるように表現すること。
3.子ども3名以上、保育士1名以上を描くこと。
4.枠内全体を色鉛筆で着彩すること。

背景は「園庭」、活動は「フィンガー・ペインティング」で、具体的な活動は【事例】にあります。
今回のアンケートでは「机を描き忘れた」「園庭なのに帽子を描き忘れた」という合格者のコメントがありました。
合格されていますから、何かが足りないからといって不合格になることはないとわかります。

「練習や本番で使用したもので購入してよかったものがあれば教えてください」

造形は色鉛筆が必要です。
塗りやすいものを選ぶと時短にもつながりますね。
百均のものではないしっかりとした色鉛筆!絶対にきちんとしたものを買わないとダメだと感じた!
ファーバーカステルの色鉛筆
色鉛筆、普通の値段のもので十分だった。
アーテレーズカラー カリスマカラー
色鉛筆はセットで購入せず、文房具屋さんで1本ずつ好きな色を購入した。セット購入だと使わない色があったり、特定の色は他メーカーの発色の方が気に入ったりしたので。
コーエン色鉛筆
トンボの色鉛筆持ち運び用。下書き用のオレンジ色のシャーペン。消さなくても良いので便利でした。
24色の色鉛筆
自分にとってつかいやすい色鉛筆
少し高価な色鉛筆
ユニのオレンジ芯の消えるカラーシャープペン、造形で輪郭を描く際に役立った。消せるのも良いところ。
少し高価だが、ファーバーカステルの色鉛筆
色鉛筆は24色入ってるやつがいいと思う。
ユニアーテレーズカラーの肌色(下書き用)
ファーバーカステル廉価版の水彩色鉛筆を基本的に使い、その中に無い色についてはカリスマカラーやトンボ色鉛筆を別途買い足した。塗りやすい色鉛筆は時短になるので、色々試したことが良かった。
色鉛筆はカリスマカラー、ホルベインが塗りやすく時短に繋がった。
カリスマカラーの色鉛筆は発色が良く練習が楽しかった。
三菱ARTERASE COLOR (普通の消しゴムで消せる色鉛筆)


試験に合わせて、ケント紙や色鉛筆が消せる消しゴム、鉛筆削り、ペン立て等を準備することで、本番に近い練習ができたり、当日の時短にもつながったりします。
絵の練習にDAISOのケント紙
練習用にケント紙
消しゴムSEED CP-10(色鉛筆も消せる消しゴム)、100円ショップで購入したケント紙(他の紙よりも色が塗りにくいので、本番と同じケント紙で練習した)
クーピー消しゴム。下書きも直色鉛筆でしたので薄くなるので。
色鉛筆用の消しゴム
Seriaで購入した透明のペン立て
セリアのペン立て。色の系統ごとにわけて立てられたので助かった。
100均で購入した折りたたみ傘入れ(鉛筆入れ)
色鉛筆ケースは、個人的に平置きしたかったので、100均の折り畳み傘ケースがとても良かった。
「トガリターン」という式の鉛筆削り!短時間できれいに削れる。芯が無駄にならない。



造形の練習方法
いろんな保育の場面を練習しておいた方がよさそう! あとは、保育士や子ども達の表情はそれぞれ違う表情にしたこと、室内と室外の背景はそれぞれ2パターンずつ用意、服装の色も決めていた。
最初は画用紙からケント紙、そして本番近くは試験サイズのケント紙で練習した。中だるみもあったが絵は好きなので楽しめた。コントラスト差が無いと見えづらい目なので下書きが茶で見えてしまっていた。そこはしょうがないかなと割りきっていた。
保育園発信のブログを見たり、図書館で借りてきた保育園の絵本や書籍を見て、参考にした。保育士や年齢別の子供、保育室や園庭や練習した後で、参考書やweb上の予想問題を解いた。その際は時間を計って、40分以内に描き終えるよう練習した。また、予想問題に出た課題は後で調べ、自信を持って描けるよう練習した。
何パターンかの構図や服の色を決めて、どんなお題でも使いまわせるようにしておいた。
まずは模写から始めて、時間計って試験と同じ大きさのケント紙に描く練習をした。
工房しろうずさんの動画をみて、とにかく時間内にマネをしてかけるように練習した。
絵は得意なほうだが、お題がわからないのがとても不安だった。何がきてもいいようにある程度予想をしながら練習をした。わたしは持病で手のむくみがあるので力を入れて色塗りまでするのが大変で、最後まで通して描いたのは5枚ぐらい。構成の方に時間をかけた。
人物、背景の基本をおさえたあとは、過去問や合格者さんが提供してくれるお題に取り組んだ。条件を満たすこと、保育士の立ち位置と目線をどこにするか、対象のこどもの年齢を注意して描くことに注力した。
造形の勉強はほとんどできなかった。 余裕があるときに、45分時間をはかり、通信教育のテキストや絵本を参考に、なるべく違うお題で模写した。時間と集中力を要するので、仕事や家事しながらの練習はきつかったため模写も3回くらいが限界で終わった。描けなくてもネットや絵本でさまざまな場面を見るだけでも勉強になったと思う。
大人になってから、絵とかイラストを描いたことがなく造形に対して苦手意識があった。はじめは ネットやYouTubeをみて表情や身体の動き、等身などを練習していたが、これではとても間に合わない!と考え直して、ネットの画像を参考にし、19×19の実際の本番の大きさで、ある程度応用がきく構図や人物を練習した。❪過去のお題は練習せず❫ インターネットの予想問題を参考に、自分でも出題されそうな場面を予想して、下書きを作った。色塗りは時間がかかるので、ほとんど練習しなかった。❪人物のだいたいの色味は決めていた❫一応ケント紙は購入して、感触は確かめた。
まずは合格した方の真似をするところから始めた。
練習で45分で完成出来なかった。「背景から色塗りをすると時間内に完成出来る」と合格者からの情報で時間内に完成出来る様になった。
ぎりぎりまで練習した。当日までお題が分からないので、どんなポーズも小物も気になったらメモ帳に練習していた。
練習不足だったと思うし、ポイントをつかめていなくて「全身きっちり描かなくては!」と思っていたが、ネットなどで上手な方を見ると頭と手足大きめに描くことで生き生きした表情やのびのびした動きが生まれるのだと思った。 
絵には本当に自信がなく、画伯レベルから始めたが、YouTubeで基本的な人の描き方を学んだ。 園の様子については、娘の卒業アルバムを見返して、どういうものが園庭や教室にあるのか思い返し、それを絵に描いてみたり、絵本の「ほいくえんのいちにち」を参考にした。 わたしは決して上手な絵ではないが、こつこつ練習することで48点で合格する事ができた。 
基礎的なことは工房しろうずさんのyoutubeで固め、後半は毎日45分時間を計って練習した。
室内、屋外の人物&教材配置や背景を決めておく。
条件をもらさず下絵、主線を15分以内で描く練習を積んでいた。
トウコさんのブログの予想問題、とても参考になった。時間配分を意識した練習を沢山したので、本番でもそのとおりに描けた。お題が当日発表な分、背景や保育士の服装等はパターン化することで時短につなげた。
保育士と園児の色んな動作や園庭は何度も描いた。
毎日見本に沿って真似して描いてみたり、過去問をたくさん描いたりした!
当日と同じように時間をはかり、色々なお題で1から描く練習をした。最初は時間内に描き終えなかったのが、だんだん時間内に仕上がるようになった。私の場合、色塗りをする段階で20分残っていれば確実に間に合ったので、25分かけて色塗り直前までの絵を仕上げる練習をした。人物のデザインはあらかじめ決めて本番に臨んた。
問題を丁寧に読むこと。手洗い、給食、工作、鬼ごっこ、園庭パターン、室内パターンを自分のスタイルを決めていたので、背景から描く練習をした。紙芝居の絵も参考にした。私が参考にした合格者さんの絵は、明るい雰囲気の作品ばかりだったので、カラフルを意識した。帽子や靴なども皆同じ色にしなかった。
ユーキャンの模範解答を制限時間内に10題描いた後、予想問題をいくつかこなした。
とにかく絵が苦手だったので、SNS等で情報収集して練習した。最初から試験と同じくらいの大きさの用紙で練習したので、サイズ感がつかめたと思う。昨年の「色水遊び」等、保育所でどんな遊びをするかも分からなかったので、保育園や幼稚園のブログ(写真や動画)を見て、年間行事や遊びの内容を書き出してイメージできるようにした。色鉛筆は普通の消しゴムで消せるものを購入した。早く色を塗る練習や、人物・園庭・室内のパターンを決めておいた(できるだけシンプルを心がけた)。 
毎日、1枚45分で書き上げるように練習した。人物は大きく描くように心掛けた。


造形合格者のコメント

当日のエピソード
45分という短い時間の中で、皆様の頑張りが伝わってきます。
思ったより時間が足りなかった。なんとか時間内に塗りつぶした。
たまたま練習していたお題だったのでラッキーだった。
試験当日の朝は体調を崩してしまい、頭痛や腹痛や吐き気が酷く、ゾンビのようになって描いていたが、なんとか40分で描き終えることができた。(40点)
焦ってしまい問題文をきちんと読むことが出来ず、机を描き忘れてしまった。どこを見ても私の描いた絵のようなお手本は無く、不合格だと確信していた。今回合格できたのは、フィンガーペインティングをしている様子は描けていたこと、人物を大きく、楽しそうに描けていたこと、色をしっかり塗ったことが合格につながったのかなと思う。
開始早々手が震えて下書きに時間がかかり、お題を読み込む余裕もなかった。下書きが酷かったので本番の線も狂った。なんとか完成はできたが、本番では練習より時間がかかると考えて練習するほうが良い。焦る中で「あと五分もあるから行ける!」と自分を励ましつつ描きあげた。
机を〜と指定があるのを見落として、最後の10分見直しタイムに慌てて描き足した!問題文は急いでいてもじっくりしっかり読むべきだと思った。
下書きに時間を取られて色を塗る時間が短くなった。問題の条件を一つ入れ忘れて描いてしまい(机の上でフィンガーペインティングをする様子、という条件に対して机を描き忘れ庭の上でシートを広げて絵を描いている様子にしてしまった)、合格発表までヒヤヒヤした。(47点)
机がせますぎて、問題用紙が回答用紙の下に置くしか無かった。紙に指で描いてる様子の幼児が居ない絵になってしまった。(手が宙にある状態)
時間が本当に短く感じた。少し問題を読み違えてしまったが、練習どおり、楽しそうに、人物は大きく描いて、結果オーライだったた。園庭だったので、帽子、帽子、と忘れないように描いた。
問題や条件など意外と読む量が多く、ところどころに重要ポイントがあったので、緊張もあり、頭の中で整理するのがなかなか大変だった。 相当緊張して、何度も描き直してしまった。
保育士の外用の帽子を描くのが苦手で、本番でもうまく描けなかった。
今回皆さんが言ってるように、問題文に対して動揺してしまった。しかし冷静に指定された条件は満たした。絵が得意で自信はあったが点数はギリギリだった。多分、指定の年齢の割にしっかりとしたフィンガーペインティングの作品にしてしまったからかと思う。それが原因かと思うが、それにしても点数が低かったので、驚いた。
今回のお題はネットでその作品を見た記憶があり、それを思い出しながら描くことができた。なのでやはりいろんな方の作品を見るのはとても勉強になると思う。
フィンガーペイント=室内と思い込んで、園庭を室内で描いてしまい、残り1分で気が付き背景をグシャグシャっと消して描き直したが、消しきれてなくて色も塗りきれず、床も木目入ってるしとかなり落ち込んだが、何とか合格できた。本当に良かったのかな、とまだ不安。。問題文、下の問いまでしっかり読むことが大切だと痛感した。
 当日は、何度も何度も条件を見て描いた。
やはり当日の緊張から時間が短く感じ、色塗りや仕上げなどは心残りだった。
朝イチが造形で、開始時には手が震えていた... ただただ無我夢中で、なんとか枠内全て彩色でき、ギリギリ見直すこともできた。 合格点は、かなりきわどかった(^_^;) 自分でも妥当なところだと思うし、なにより合格だったので良しとしたいと思う。
当日はトウコさんの予想問題にヒットしたので慌てることなく、落ち着いて構図を別の場所に下書きして広いところをどんどん塗って顔を濃く描いた。でも回収されたときに他の方のお手本のような絵を見てしまってお題はクリアしていたが自信をなくした。点数はお題をクリアしてるということでギリギリ合格点だった。
園庭なのに帽子忘れた。人物は出来る限り大きく、特に顔ははっきり、楽しく、笑顔を心がけた。
当日は、緊張もあり、時間が足りなくなりたった、時間内に描く練習を重ねていたので、どうにか巻き返す事ができた。 ペン立ては倒れないように、底にガムテープを折り返して貼っておいたのがうまくいった!  
時間配分を間違えて塗りが雑になってしまった。消した跡も目立っていたかもしれない。練習だと消しゴムで消したあとに、ふーっと息を吹いて飛ばしていたのが、試験ではマスク着用でも癖で吹いてしまっていた。
トウコさんのお題に似ていてラッキーだった。練習してので時間配分ができた。何枚も練習することは大事。
造形試験後の空き時間の記憶が熱いうちに、造形試験で描いた作品を描き持ち帰った。合格発表まで自分の描いた作品を何回も確認できた事は、精神的にラクだった。
本番は緊張で手が震えたが、良い意味で慎重さ、丁寧なタッチにつながったと思う。まさか昨年と似たお題、園庭で水系が来るとは思っておらず、水道の練習をしていなかったことが悔やまれた。あった方が絶対良いと思ったが、水道の描き方に迷う時間よりも、自分が描き慣れた園庭構図にして、狙いのある楽しい保育の一場面を表現すると決めた。(40点)
造形の練習は保育士と園児の色んな動作や園庭は何度も描いていたので何とか対応出来た。問題文の「机に」を見落とし「ビニールシート」の上にしてしまった。
机を見落とし、残り5分の見直しで机の一文に気づき、焦った!合格できて良かったが油断してたなぁと思った。
全体を明るく仕上げ、塗り残しがないように気をつけた。
出題内容がよく分からず、何度も読み返した。終了時間を勘違いしていて、終了5分前のアナウンスで慌ててしまった。予想以上に消しゴムを使用している人が多かった。


想定外だったこと
机がガタガタしてて消しゴムが思うようにかけられなかった。
茶色の色えんぴつを落としてしまった。コロコロ転がっていったので拾うわけにもいかず、同じ色をもう1本持っていたのでそれを使った。よく使う色は2本あるといい。
隣の席の方が、ペン入れにお花?か何かの図柄が入っていた為、開始直前で使えない事を伝えられて、色鉛筆を急遽机に全て直置きしなくてはいけなくなっていたので、想定外の対応にご苦労されたのでは?と思った。


点数について
3分ほど時間が余り、お題に沿ってよく描けたと思ったが、結果は39点。正直何が減点の対象になったのかわかりらない。
しっかり問題文を読み、とくに大きなミスはなく40点越える自信があったが、結果は36点と低めだった。採点基準がわからないが、どのような絵がいい絵なのか判断が難しいなと思った。


今後の受験生へのアドバイス
練習の段階で、子どもの髪型や性別の数、洋服の色を事前に決めておくというのも時間を有効活用できると思う。練習段階でも、実際の寸法の用紙で練習するのが良い。45分が試験時間だが、当日に戸惑う事も想定して、40分くらいで描けるように練習段階で測って行うのも良い。
手の動きや、苦手な細かいところを練習してると本番で自信をもって描けると思う。
試験の時は色鉛筆の下にタオルを引いた方が良い。
本番の試験当日の解答用紙は少し硬めの素材で、縦描きなので、戸惑った(事前に調べていたが…)。なので、練習段階でも、実際の寸法の用紙で練習するのが良いかと思う。
ほどよい緊張感の中、練習と同じようにできることは全てできたと感じていたので高得点を予想していた。しかし結果は予想より低かった。高得点をとられている受験者の方と自分の再現絵を見比べてみて気付いたが、自分では条件通りに描いたつもりでも採点者に伝わらなければ条件を満たしていないととられてしまう。良かれと思って描いた表現は自分にしか分からない表現だった。描いた絵について採点者に説明できない以上、誰が見ても100%伝わる表現でなくてはならない。それが高得点の条件であると思う。


以上、造形受験者のコメントをまとめました。
たくさんの回答をありがとうございました。
追加の回答があった場合は、その都度更新させていただきますね。
今後の受験生の合格につながりますように!