次の文は、「母子生活支援施設運営指針」(平成24年3月29日 厚生労働省雇用均等・児童家庭局長通知)における、支援の在り方に関する記述である。適切な記述を〇、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A できるだけ親子、家庭のあり方を重視して行われることが重要である。
B 「課題解決」と日常の「生活支援」を組み合わせて、母親と子どもの生活の安定と自立を目指すなど、ケアワークを基盤とした総合的支援が求められる。
C 母親と子どもは、入所前の厳しい生活環境のなかで、他者への信頼を傷つけられている場合も多いため、「自分は自分のままでよい」という安心と癒しの場の提供に心がけ、「ひとを信じても良い」と思えるようなかかわりを職員は醸成していかなければならない。
D 人は本来回復する力をもっているという視点(ストレングス視点)に基づいた支援を行い、母親のエンパワーメントへつなげることが必要である。
(組み合わせ)
ABCD
1 〇〇××
2 〇×〇〇
3 〇××〇
4 ×〇〇×
5 ×〇××
A できるだけ親子、家庭のあり方を重視して行われることが重要である。
B 「課題解決」と日常の「生活支援」を組み合わせて、母親と子どもの生活の安定と自立を目指すなど、ケアワークを基盤とした総合的支援が求められる。
C 母親と子どもは、入所前の厳しい生活環境のなかで、他者への信頼を傷つけられている場合も多いため、「自分は自分のままでよい」という安心と癒しの場の提供に心がけ、「ひとを信じても良い」と思えるようなかかわりを職員は醸成していかなければならない。
D 人は本来回復する力をもっているという視点(ストレングス視点)に基づいた支援を行い、母親のエンパワーメントへつなげることが必要である。
(組み合わせ)
ABCD
1 〇〇××
2 〇×〇〇
3 〇××〇
4 ×〇〇×
5 ×〇××
個人的には、今回の社会的養護で最も難しい問題でした。
4つの文章を読んでみると、支援のあり方として誤りを含んでいる記述はないように思います。
しかし、すべて〇という組み合わせはなく、誤りは必ずありますから、文章の意味を理解しながらどこが誤りかをしっかりと見極めていきます。
この問題は「母子生活支援施設運営指針」第Ⅰ部 総論「5.支援のあり方の基本 」からの出題です。
A 、C、Dは、6~7ページの記述通りでしたので〇です。
Bに誤りがあり、 正しくは次の文章となります。
「「課題解決」と日常の「生活支援」を組み合わせて、母親と子どもの生活の安定と自立、子どもの健康な発達と自立を目指し、その時どきの個別のニーズや課題に対して利用者と共に取り組んでいく支援、日常のかかわりの中でその母親と子どもが元来もつニーズの充足をめざす支援、日常の様々な事象における利用者にとっての意味を見いだし、実践の意味を確認しつつ進めていく支援であり、ソーシャルワークの考え方を基盤とした総合的支援である。」(7ページ)
問題文では、色付けした部分が省略されていたことも、〇×が判断しにくいと感じさせる要素となったように思います。
Bは「ソーシャルワーク」の代わりに「ケアワーク」という言葉が入っていましたので×です。
ケアワークとは、生活全般にわたる世話、介護、養護、保育などの直接的な支援をいいます。
母子生活支援施設において、このケアワークは利用者の生活の基本的な営みを支援する生活支援型の援助ですから必要な支援といえます。
一方で、「問題解決」型の支援も必要です。
環境への適応やニーズの充足がうまくできていない場合には、アセスメント、プランニング (支援計画)、支援、評価等の過程を踏んだ専門的支援を展開することが重要です。
「母子生活支援施設運営指針」の解説書である母子生活支援施設 運営ハンドブックでは、次のように説明しています。
・「ソーシャルワークは介護や保育のようなケアワークと一緒にそれぞれが車の両輪のように機能する社会福祉の方法です。現在のソーシャルワークにはアセスメントやプランニングなどを用いて、支援の考え方、方向性、方法論を示す働きがあります。」(27ページ)
・「養育の形態の変革を進めるとともに施設における養育内容・体制の見直しや強化を図り、ケアワークとソーシャルワークを適切に組み合わせ、家庭を総合的に支援する仕組みづくりが必要となっていること」(10ページ)
・「利用者の課題、ニーズが複雑化多様化する中で、このようなアセスメントやプランニングに基づいた支援を展開できなければ、支援の体をなさない事にもなります。」(26ページ)
つまり、生活支援に対する援助と問題解決に対する援助の両方が必要であり、その支援全体の基盤となるのはソーシャルワークの考え方ということですね。
さて、「運営指針」「養育指針」は次の7種類があります。
「児童養護施設運営指針」
「乳児院運営指針」
「情緒障害児短期治療施設運営指針」※現在は児童心理治療施設
「児童自立支援施設運営指針」
「母子生活支援施設運営指針」
「里親及びファミリーホーム養育指針」
「自立援助ホーム運営指針」
定番の出題であった「児童養護施設運営指針」に代わり、全国試験では、令和3年後期、令和4年前期と続けて「里親及びファミリーホーム養育指針」が出題されています。
どの運営指針、養育指針が出題されても落ち着いて対応できるように、すべてに目を通しておきたいですね。
共通して、特に出題されやすい項目は3つです。
①「第I部 総論」の「2 社会的養護の基本理念と原理」
この部分は、7種類の指針全て共通の内容です。
「基本理念」と「原理」の2つに分かれており、どちらも試験に何度か出題されています。
穴埋め問題で出題されることもあるため、内容を理解するとともにキーワードの暗記が必要です。
②「第I部 総論」の「5 〜のあり方の基本」
どのような配慮が求められるかなどが述べられています。
今回の問7も「母子生活支援施設運営指針」のこの部分からの出題でした。
③「第II部 各論」の「1 養育・支援」や「1 支援」
具体的な養育方法や支援方法が述べられています。
この部分を読むと、里親・ファミリーホームやそれぞれの施設がどのような養育支援を行っているかということをイメージしやすくなります。
次回は問8を確認します。
問8も運営指針の問題で、「自立援助ホーム運営指針」から出題されています。
共通して、特に出題されやすい項目は3つです。
①「第I部 総論」の「2 社会的養護の基本理念と原理」
この部分は、7種類の指針全て共通の内容です。
「基本理念」と「原理」の2つに分かれており、どちらも試験に何度か出題されています。
穴埋め問題で出題されることもあるため、内容を理解するとともにキーワードの暗記が必要です。
②「第I部 総論」の「5 〜のあり方の基本」
どのような配慮が求められるかなどが述べられています。
今回の問7も「母子生活支援施設運営指針」のこの部分からの出題でした。
③「第II部 各論」の「1 養育・支援」や「1 支援」
具体的な養育方法や支援方法が述べられています。
この部分を読むと、里親・ファミリーホームやそれぞれの施設がどのような養育支援を行っているかということをイメージしやすくなります。
次回は問8を確認します。
問8も運営指針の問題で、「自立援助ホーム運営指針」から出題されています。
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