令和4年後期「社会福祉」問19の解説です。




問19  社会福祉協議会
次のうち、社会福祉協議会に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 社会福祉協議会は、「社会福祉法」に基づく地域福祉の推進を図ることを目的とする民間組織であるため、介護保険事業等の収益事業を行うことはできないとされている。
B 社会福祉協議会は、市区町村、都道府県・指定都市、全国の各段階に組織されている。
C 社会福祉協議会は、その活動に要する財源のすべてが国および都道府県の補助金によって賄われている。
D 社会福祉協議会は、地域の人々が住み慣れたまちで安心して生活することのできる「福祉のまちづくり」の実現を目指した様々な活動を行っている。

(組み合わせ)
 A B C D
1 ○ ○ × ×
2 ○ × ○ ×
3 ○ × × ○
4 × ○ × ○
5 × × ○ ○

内容面としては少し難しいところもありましたが、これは解答テクニックだけで答えられるサービス問題でした。
A「~を行うことはできない」(禁止表現)とC「
すべて」(ただしい文章に「すべて」は不要)は、誤りの文章を作る時によく用いられています。
AとCを×とする選択肢は4しかありませんので、答えは4ということができます。
解答テクニックは、内容面では判断が難しい時に使えますので、うまく活用していきたいですね。


では内容を1つずつみていきます。

A 社会福祉協議会は、「社会福祉法」に基づく地域福祉の推進を図ることを目的とする民間組織であるため、介護保険事業等の収益事業を行うことはできないとされている。

→×
前半は合っています。
社会福祉協議会は「社会福祉法」に定められており、社会福祉活動の推進を目的とした民間組織です。
しかし、後半が誤りです。
まず、社会福祉協議会は社会福祉法人です。
お近くの社会福祉協議会をネットで調べてみると「社会福祉法人 ○○市社会福祉協議会」などと示されていると思います。
その社会福祉法人は収益事業を行うことができます。
社会福祉法人は社会福祉事業のほか、その経営する社会福祉事業に支障がない限り、公益事業(有料老人ホームの経営など)や収益事業(貸ビルや駐車場の経営など)を行うことができます。


B 社会福祉協議会は、市区町村、都道府県・指定都市、全国の各段階に組織されている。

→○
正しい記述です。
全国社会福祉協議会ホームページにて、市区町村社会福祉協議会、都道府県・指定都市社会福祉協議会、全国社会福祉協議会があることがわかります。
つまり、市区町村の段階、都道府県・指定都市の段階、全国の段階としてそれぞれに社会福祉協議会があるということです。

C 社会福祉協議会は、その活動に要する財源のすべてが国および都道府県の補助金によって賄われている。

→×
活動に使うお金の出どころのすべてが補助金ではありません。
自治体からの補助金(職員の人件費の一部が補助の対象となります)だけでなく、委託料、市民からの会費、共同募金、寄付金などがあります。
Aの収益事業も自主財源を確保するために行われるものです。


D 社会福祉協議会は、地域の人々が住み慣れたまちで安心して生活することのできる「福祉のまちづくり」の実現を目指した様々な活動を行っている。

→○
正しい記述です。
社会福祉協議会は地域福祉の推進を図ることを目的として設置されていますから、これは正しい記述であるとわかりますね。
全国社会福祉協議会ホームページの次の文章からの出題と考えられます。
「社会福祉協議会は、それぞれの都道府県、市区町村で、地域に暮らす皆様のほか、民生委員・児童委員、社会福祉法人・福祉施設等の社会福祉関係者、保健・医療・教育など関係機関の参加・協力のもと、地域の人びとが住み慣れたまちで安心して生活することのできる「福祉のまちづくり」の実現をめざしたさまざまな活動をおこなっています。」

A×、B○、C×、D○より、答えは4です。
次は問20を確認します。