令和5年前期試験の試験問題が公表されました。
まず「教育原理」から解きましたので簡単に解説します。
問題構成はこのようになっており、右の数字は法律や資料等を調べて出した答えです。

1

法律

教育基本法

3

2

法律

幼稚園教育要領 前文

1

3

人物


4

4

人物


4

5

人物


3

6


中央教育審議会答申

2

7


保育所保育指針

1

8


政策名

4

9


中央教育審議会答申

3

10


生徒指導提要

3


(考察)
難しかったです!勉強したところが出ていないと感じた方が多かったのではないでしょうか。
ここまで難しくする必要はあったのか?という嫌な気持ちになってしまいました。
「教育基本法」「学校教育法」等の条文は出ず、人物もこれまでに問題の答えになっていない大原幽学やオーエンが出されており、また「中央教育審議会答申」から2問、教育原理の範囲外と思われる「保育所保育指針」からも出題があり、今回は例年と比べて特に難しかったです。
皆様が6割以上とれていることを願っています。


問1 「教育基本法」


教育基本法には第10条(家庭教育)や第12条(社会教育)の規定があります。

B〇
昭和22年に制定された「教育基本法」の全部が平成18年に改正されました。
改正前後の内容も確認できます。

C〇
改正前後の内容を確認しますと、第11条(幼児期の教育)が新設されています。



問2 「幼稚園教育要領」前文 

幼稚園教育要領」2ページ
「これからの幼稚園には,学校教育の始まりとして,こうした教育の目的及び目標の達成を目指しつつ,一人一人の幼児が,将来,自分のよさや可能性を認識するとともに,あらゆる他者を価値のある存在として尊重し,多様な人々と協働し ながら様々な社会的変化を乗り越え,豊かな人生を切り拓き,(A 持続可能な社会)の創り手となることができるようにするための基礎を培うことが求められる。このために必要な教育の在り方を具体化するのが,各幼稚園において教育の内容等を組織的かつ計画的に組み立てた(B 教育課程)である。 」


問3 人物

【著書の一部】ですね。
こちら画像を送っていただきました。ありがとうございました!
「感覚」というキーワードや「円柱」「色板」「音色」「ザラ板」などの教具が並んでいます。
このことよりモンテッソーリに結び付きます。

モンテッソーリは、幼児期は精神的発達の基礎として「感覚の訓練」が特に重要であるとして教具を開発しました。
着衣枠、重量板、触覚板、円柱さし、ピンクタワー、算数棒、音感ベルなどの教具があります。

問4  人物

A 「隨年教法」や「和俗童子訓」というキーワードから貝原益軒に結び付きます。
B  後半の文章は見たことがないのですが、「農民生活の指導者」というキーワードから大原幽学に結び付きます。
大原幽学は問題の答えとして出題されたのは初めてですね。
名前のみは令和4年前期、平成31年前期に登場しています。


問5 人物

「紡績工場」「性格形成学院」というキーワードからオーエンに結び付きます。
こちらも教育原理での問題の答えとしては初めてかな?と思います。
主に保育原理で登場する人物です。


問6 中央教育審議会答申

幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善及び必要な方策等について(答申)23ページからの出題でした。
「第二は、各学校における「カリキュラム・マネジメント」の確立である。改めて言うまでもなく、教育課程とは、学校教育の目的や目標を達成するために、教育の内容を子供の心身の発達に応じ、授業時数との関連において総合的に組織した学校の教育計画であり、その編成主体は各学校である。各学校には、学習指導要領等を受け止めつつ、子供たちの姿や地域の実情等を踏まえて、各学校が設定する学校教育目標を実現するために、学習指導要領等に基づき教育課程を編成し、それを実施・評価し改善していくことが求められる。これが、いわゆる「カリキュラム・マネジメント」である。」

A 〇
B × 編成主体は各学校です。
C 〇
D 〇

問7  保育所保育指針

保育所保育指針
「心を動かす出来事などに触れ感性を働かせる中で、様々な(A 素材)の特徴や表現の仕方などに気付き、感じたことや(B 考えたこと)を自分で表現したり、友達同士で表現する(C 過程)を楽しんだりし、表現する喜びを味わい、意欲をもつようになる。」

問8 2019年の政策名

これはGIGAスクール構想です。

問9 中央教育審議会答申

人口減少時代の新しい地域づくりに向けた社会教育の振興方策について(答申)6ページからの出題です。
「地域における学びのきっかけづくりとしては、住民にとって身近で目的を共有しやすいテーマを設定し、それぞれが持つ知恵を出し合いながら、楽しく、誇りをもって取り組んでいけるような学習の機会を作ることが有効と考えられる。同時に、学習の成果を地域での活動に生かすことで、充実感が味わえ、また、新たな課題の解決のために更に学ぼうという、「(A 学びと活動の循環)」につながっていくことが期待される。
そのような観点からは、特に、幅広い地域住民等の参画により、地域と学校が共に手を携え、地域の子供たちの豊かな学びや健やかな成長と、地域活性化の双方を目指す「(B 地域学校協働活動)」は、全ての地域で実施が望まれるものである。」


問10 「生徒指導提要」

生徒指導提要は令和4年12月に改訂されていますが、出題範囲外なので、改訂前の平成22年のものが出題されています。
33ページからの出題です。
「特別活動では、多様な集団活動の中で児童生徒にそれぞれに役割を受け持たせ、自己存在感を持たせ、自己の思いを実現する機会を十分に与えるとともに、集団との関係で自己の在り方を自覚させるように指導し、集団の一員としての連帯感や連帯意識、 (A 責任感)を養うことが大切です。また、社会の一員として生活の充実と向上のために進んで貢献していこうとする社会性の基礎となる態度や行動を身に付け、様々な場面で自己の能 力をより良く生かし(B 自己実現)を図るようにさせることも大切です。」

以上、教育原理の考察でした。