令和5年神奈川県試験「社会的養護」を解説しています。
今回は問3です。
試験問題
 



問3 社会的養護の現状
次の文のうち、「社会的養育の推進に向けて」(令和4年3月 厚生労働省)における社会的養護の現状を示す記述として適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 社会的養護の対象児童は約4万2千人である。
B 社会的養護を必要とする子どもの約4割が里親に委託されている。
C 児童養護施設入所児童の養護問題発生理由は、虐待によるものが最も多い。
D 児童養護施設入所児童数は過去10年で増加している。

(組み合わせ)
 A B C D
1 〇 〇 〇 ×
2 〇 〇 × ×
3 〇 × 〇 ×
4 × × 〇 〇
5 × × × 〇 

社会的養育の推進に向けて」(今回は令和4年3月版)も社会的養護の定番の出題です。
不定期に更新される資料ですから、受ける試験の出題基準日の中での最新版を確認するように気を付けます。
すでに令和5年4月5日版が出されていますが、これは令和5年後期試験の出題基準日(令和5年4月1日)を超えてしまうため、令和5年後期や令和6年前期対策としては令和4年3月版で学習します。

今回の4つの記述はすべてよく出るところですから、わかりやすかったのではないでしょうか。
一つずつみていきます。

A 社会的養護の対象児童は約4万2千人である。

→〇
正しい記述です。(2ページ)
ちなみに4、5年前の平成31年版の「社会的養育の推進に向けて」では対象児童は約4万5千人でしたので、減っていることがわかります。

B 社会的養護を必要とする子どもの約4割が里親に委託されている。

→×
社会的養護の科目を学習していれば「そんなに高いわけないでしょう」とすぐにわかりますね。
里親等委託率は令和2年度末で22.8%となっています。(24ページ)
日本の社会的養護は施設養護が多くを占めているという現状があります。

C 児童養護施設入所児童の養護問題発生理由は、虐待によるものが最も多い。

→〇
養護問題発生理由とは、児童を入所措置した理由です。
最新が平成30年の結果になっていますが、虐待 12,210人(45.2%)と最も多くなっています。(6ページ)
平成4年から推移をみますと、虐待の構成割合がどんどん上がっています。


D 児童養護施設入所児童数は過去10年で増加している。

→×
入所児童数は減少しています。
過去10年で、里親等委託児童数は約2倍、児童養護施設の入所児童数は約2割減、乳児院が約2割減となっています。(3ページ)
里親やファミリーホームへの委託児童は増えて、施設への入所児童は減っていることをおさえます。


今回出題された「社会的養育の推進に向けて」については、主に2~9ページの「社会的養護の現状」から出されますので、ここはしっかりと頭に入れます。
また255ページからの(参考)統計表等 からの出題もたまにありますので、余裕があればここまで見ておきたいですね。


次回は問4を確認します。