問4 人物問題
次の【Ⅰ群】の記述と、【Ⅱ群】の人物を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】
A 子どもの年齢に応じた教え方として「随年教法」を示した。「和俗童子訓」において「其おしえ は、 予 (あらかじ)めするを先とす。予とは、かねてよりといふ意。小児の、いまだ悪にうつらざる先に、かねて、はやくをしゆるを云」と述べた。
B 農民生活の指導者として、子どもの発達過程に即した教育の在り方を説いた。子どもの心と身体 の成長を「実植えしたる松」「二葉極りたる頃」「萌したる才智の芽のふき出」など松の生長にたと えた。
【Ⅱ群】 ア 大原幽学 イ 伊藤仁斎 ウ 荻生徂徠 エ 貝原益軒
(組み合わせ)
A B
1 ア イ
2 イ ウ
3 ウ イ
4 エ ア
5 エ イ
【Ⅰ群】
A 子どもの年齢に応じた教え方として「随年教法」を示した。「和俗童子訓」において「其おしえ は、 予 (あらかじ)めするを先とす。予とは、かねてよりといふ意。小児の、いまだ悪にうつらざる先に、かねて、はやくをしゆるを云」と述べた。
B 農民生活の指導者として、子どもの発達過程に即した教育の在り方を説いた。子どもの心と身体 の成長を「実植えしたる松」「二葉極りたる頃」「萌したる才智の芽のふき出」など松の生長にたと えた。
【Ⅱ群】 ア 大原幽学 イ 伊藤仁斎 ウ 荻生徂徠 エ 貝原益軒
(組み合わせ)
A B
1 ア イ
2 イ ウ
3 ウ イ
4 エ ア
5 エ イ
日本の人物は出題のない場合もありますが、諸外国の人物に比べると人数も少ないので、しっかりと学習しておきたいですね。
A「隨年教法」や「和俗童子訓」というキーワードから貝原益軒に結び付きます。
貝原益軒は日本の人物の中で最も出やすいです。
こでまで出題された問題のほとんどに著書『和俗童子訓』という名称が出てきており、今回も出ていますね。
よって、貝原益軒は『和俗童子訓』とその内容をおさえておく必要があるということです。
『和俗童子訓』のポイント
『和俗童子訓」からの出題部分
大原幽学は江戸時代の農政学者、農民指導者です。
農業技術を指導したり、生活面でも質素倹約をすすめたり、子どもの教育については家庭同士で子どもを入れ替えて育てさせる換え子制度を実施したりするなど、農民生活の様々な面で指導を行いました。
大原幽学は令和4年前期、平成31年前期に名前のみ登場していますが、問題の答えとして出題されたのは初めてです。
出題がほとんどありませんので、「農民の指導者」というキーワードをおさえておけば十分だと思われます。
選択肢のその他の人物を確認します。A「隨年教法」や「和俗童子訓」というキーワードから貝原益軒に結び付きます。
貝原益軒は日本の人物の中で最も出やすいです。
こでまで出題された問題のほとんどに著書『和俗童子訓』という名称が出てきており、今回も出ていますね。
よって、貝原益軒は『和俗童子訓』とその内容をおさえておく必要があるということです。
『和俗童子訓』のポイント
・幼児教育の必要性が書かれた育児書
・年齢段階に応じた教育方法(「年ニ随ッテ教ノ法」=随年教法)
・子どもには早期教育が必要であること。
・年齢段階に応じた教育方法(「年ニ随ッテ教ノ法」=随年教法)
・子どもには早期教育が必要であること。
『和俗童子訓」からの出題部分
予 とは、かねてよりといふ 意 。小児の、いまだ悪にうつらざる先に、かねて、はやくをしゆるを云。はやくをしえずして、あしき事にそみならひて後は、おしえても、善にうつらず。いましめても、悪をやめがたし。古人は、小児の、はじめてよく食し、よく言 時よりはやくおしえしと也。
( 予 めとは、かねてよりという意味で、子どもがまだ悪にうつらないさきに前もって教えるのをいう。早く教えないでおいて悪いことに染まり、習慣になったあとからでは教えても善にならない。戒めても悪をやめにくい。古人は子どもがはじめてものを食べ、はじめてものの言える時から早く教えたということである。)
B 「農民生活の指導者」というキーワードから大原幽学に結び付きます。
農業技術を指導したり、生活面でも質素倹約をすすめたり、子どもの教育については家庭同士で子どもを入れ替えて育てさせる換え子制度を実施したりするなど、農民生活の様々な面で指導を行いました。
大原幽学は令和4年前期、平成31年前期に名前のみ登場していますが、問題の答えとして出題されたのは初めてです。
出題がほとんどありませんので、「農民の指導者」というキーワードをおさえておけば十分だと思われます。
伊藤仁斎
伊藤仁斎は江戸時代の儒学者で、儒学から派生した「古義学」を唱えています。
朱子学を批判し、自らの学問を古義学として提唱しました。
「京都の堀川」「古義堂(私塾)」がキーワードです。
荻生徂徠
荻生徂徠は江戸時代の儒学者で古文辞学の創始者です。
古文辞学とは、古い書物を理解するためには、その当時の言葉を理解した上で読まなくてはならないというものです。
現代語訳されたものではなく、その書物が書かれた当時の言葉に触れていこうというものですね。
「蘐園(けんえん)(私塾)」「古文辞学」がキーワードです。
荻生徂徠は江戸時代の儒学者で古文辞学の創始者です。
古文辞学とは、古い書物を理解するためには、その当時の言葉を理解した上で読まなくてはならないというものです。
現代語訳されたものではなく、その書物が書かれた当時の言葉に触れていこうというものですね。
「蘐園(けんえん)(私塾)」「古文辞学」がキーワードです。
次回は問5を確認します。
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